複数システム、複数フォーマットに分散したデータを整理・統合するセマンティック・データ統合サービスを提供開始 ~システム開発ソリューションTERASOLUNAにデータ移行ガイドラインを追加しNTTデータグループのトータルサービスとしても提供~

ニュースリリース/NTTデータ

2010年10月19日

株式会社リアライズ
株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区豊洲、代表取締役社長:山下 徹、以下NTTデータ)とNTTデータの子会社である株式会社リアライズ(本社:東京都江東区豊洲、代表取締役社長:大西 浩史、以下リアライズ)は、複数システム、複数フォーマットに分散したデータを整理・統合する「セマンティック・データ統合サービス」の提供を本日より開始しました。本サービスでデータを整理・統合することにより、企業統合時やシステム統合・更改時の容易なデータ移行や、移行後の効率的な情報活用が可能となります。

本サービスは、リアライズの10年以上に渡る知見と500以上のプロジェクト実績、NTTデータのシステムインテグレーション・上流コンサルティング実績をもとに、データ統合の方針・計画・手順策定~実行~新運用開始・業務の定着までの一連の活動を体系化・ツール化してお客さまに提供します。さらに、NTTデータグループでは2010年8月にシステム開発ソリューションTERASOLUNAに「基本構想からのデータ移行ガイドライン」を追加し、グループのトータルサービスとしても提供していきます。

複数の情報システムにバラバラで管理されているデータだけではなく、紙で保管されているデータや社員のパソコンに格納されがちな大量のデータである「契約情報」、「カタログ・マニュアル情報」、「設備設置情報」、「法人(取引先)情報」もサービス対象とし、順次対象データを拡大していきます。

背景

1990年代にはじまるオープン化により業務・部門ごとのシステム導入が進み、データは大量化・分散化の一途をたどってきました。この結果、システムごとにデータの意味や粒度が異なっている、記述間違いや欠落、重複などの原因からシステム統合・更改時にデータ移行が困難なケースが多く発生しています。また、データを移行した後も、1人の顧客に複数のコードが付番されたままになっている、顧客データと契約データとの紐付けができていないなどから、お客さまとの最新の取引状況が瞬時に把握できず営業機会を逸しているといったように情報を活用できないケースも数多く見られます。

こうした状況を解決するためには、現状データの問題点を的確に把握した上で、情報の活用を視野に入れたデータ移行・統合のプランニングと実行をすることが不可欠です。

サービスの概要

本サービスは、重要な情報資産を確実に移行し、システム活用の土台をつくるための、データ統合の方針・計画・手順策定~実行~新業務運用開始・業務の定着までの一連の活動を支援します。データ統合には、「一般的なデータ統合レベル」、「ノーテーションレベル」、「セマンティックレベル」の3段階のレベル注1が存在しますが、本サービスでは「セマンティックレベル」までをサポート、一連のデータ統合をワンストップで提供します。

サービス内容

  • データ統合の方針・計画・手順策定

    現状データの所在、保管形式および現状データの「中身」の状態を把握するとともに、データ統合後のあるべき姿を明確化し、データ統合の方針および計画を作成します。

    データ統合の具体的な手順を作成します。

  • データ統合の実行

    手順に基づき、標準類やツールを活用した効果的・効率的なデータ統合を実施します。

  • 新業務運用開始・業務の定着

    活用可能なデータ状態を維持できるようにするための、組織・体制定義や、運用マニュアル化、教育支援を実施します。

  • 注1データ統合の3段階のレベル

    データ統合には3段階のレベルが存在し、「一般的なデータ統合レベル」 < 「ノーテーションレベル」 < 「セマンティックレベル」の順で、情報の活用効果が高くなります。

    • 一般的なデータ統合レベル

      複数システムに分散されているデータを統合する。

      • 例.サーバーAとサーバーBに存在するデータを、サーバーCに統合
    • ノーテーションレベル(表記レベル)

      現状データの表記に基づき、データを統合する。

      • 例1.「株式会社NTTデータ」と(旧社名)「NTTデータ通信株式会社」を統合
      • 例2.「株式会社NTTデータ」と(英名)「NTTDATA Corporation」を統合
    • セマンティックレベル(意味レベル)

      現状データの表記は違うが同じ意味または同じ分類として整理できるように、データを統合する。

      • 例.「株式会社NTTデータ」と(子会社)「株式会社リアライズ」を同グループ企業として統合

対象データ

「契約情報」、「カタログ・マニュアル情報」、「設備設置情報」、「法人(取引先)情報」をファーストステップの対象とします。以降、既に実績がある「製品情報」、「部品情報」などに順次拡大する予定です。

方法論

2010年8月、リアライズの500以上に及ぶプロジェクト実績に基づき、NTTデータグループのシステム開発ソリューションである「TERASOLUNA」に「基本構想からのデータ移行ガイドライン」を追加し、知識体系化・ツール化を完了しました。本サービスは当該標準・知識体系・ツールを活用して効果的・効率的なサービスを提供します。

サービス適用イメージ

【図】

セマンティック・データ統合サービスの適用イメージ

今後について

順次サービスを展開し、2013年度までに20億円の売上を目指します。

リアライズについて

株式会社リアライズは、NTTデータの社内ベンチャーとして1997年の創業以来他社に先駆けてデータマネジメント事業を手掛け、お客さまの情報活用を支援しています。情報の活用効果を高めるためには、システム化を進めると共に、システムに格納されているデータコンテンツを活用に必要な状態にまで引き上げ、維持し続ける活動(データマネジメント)が不可欠です。リアライズはデータマネジメントの方針策定~データ整備~データ運用の一連のサービスを提供しています。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社リアライズ
マーケティング・営業部
松村
TEL:03-5548-2193

株式会社NTTデータ
広報部
釜崎
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社リアライズ
マーケティング・営業部
松村
TEL:03-5548-2193

株式会社NTTデータ
法人コンサルティング&マーケティング本部
来山
TEL:03-5548-2188