NTTデータがIBM製品を採用し、サービス連携基盤ソリューションを提供開始

ニュースリリース/NTTデータ

2010年10月26日

株式会社NTTデータ
日本アイ・ビー・エム株式会社

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区豊洲、代表取締役社長:山下 徹、以下 NTTデータ)と日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、社長:橋本 孝之、以下 日本IBM)は、SOA注1を適用するシステムのシステム基盤(以下、SOA基盤)を短期間で構築できるNTTデータのソリューション「PRORIZE® SOAモデル」の構成製品に、IBMの統合サービス連携基盤製品「IBM® WebSphere® DataPower® SOA アプライアンス」を新たに採用することを決定しました。当ソリューションは、本日よりNTTデータから提供を開始します。

当ソリューションは高速なSOA基盤を提供できることがメリットです。例えば、複数拠点間のシステム連携や、クラウドサービスとの連携など、大量のトランザクション処理を要するSOA基盤に対し、提供していくことを想定しています。

背景とソリューション概要

企業活動のグローバル化や、販売代理店や取引先などの関連企業とのリアルタイムなビジネス連携が進む中、ITシステムにおいても、単一企業内だけでなく、グループ企業間や取引先、海外拠点との連携など、対外的なシステム間連携のニーズが急激に高まっています。例えば、銀行、証券、クレジットカード、保険などの金融サービスや通信業など、販売代理店や取引先の多い業態では、より緊密で高速なサービス連携基盤が求められています。

これらの市場ニーズにあわせて、NTTデータでは、今回、システム基盤構築ソリューション「PRORIZE SOAモデル」に「IBM WebSphere DataPower SOA アプライアンス」を採用しました。

「IBM WebSphere DataPower SOA アプライアンス」は、ミドルウェアとハードウェアが一体型となったオールインワン型のサービス連携基盤です。SOAに基づくメッセージやセキュリティーの処理を、ソフトウェアでの実装に比べ高速に処理できることに加え、ハードウェアと一体化されているため、短期間で導入することが可能です。

「IBM WebSphere DataPower SOA アプライアンス」をラインナップに追加することにより、高い性能と拡張性が要求されるサービス連携基盤への対応が可能となり、「PRORIZE SOAモデル」の適用範囲をこれまで以上に拡げることが可能となりました。

NTTデータは、今回のソリューション化にあたり、今までのSOAに関するノウハウを十分に活かして、製品の評価・検証を実施することで、最適な適用方法や設計ポイント、設計テンプレートを整備しました。これまでSOA基盤において懸念とされていたパフォーマンスについても、サービス連携に関わる変換処理などを高速に処理できることを実証しています。これらの設計キットを活用することにより、個々のプロジェクトで、様々な事前検証や設計書の執筆を一から実施する必要がなくなり、より短期間での導入が可能となりました。

今後の展開

両社では、このPRORIZE SOAモデルを通じて、PRORIZEとWebSphereでの協力体制を強固にし、お客様に安心してご利用いただけるサポート体制を実現していきます。

今後、NTTデータでは、お客様に安心してご利用いただけるサポート体制を提供するにあたり、より多様なSOAの要件に対応できるモデルの整備、拡張を進めるとともに、日本IBMのWebSphere製品部門とのパートナーシップを通じて、WebSphere DataPowerアプライアンス製品技術の継続的な習得や評価・検証を行っていきます。

日本IBMは、NTTデータを通じて、お客様に製品価値を提供するために、従来からのWebSphere製品支援体制に加え、IBM WebSphere DataPower SOAアプライアンスの技術を中心に、PRORIZE向けの製品支援体制を強化します。

その協力体制の元、継続的な製品評価・検証を行うとともに、NTTデータがお客様プロジェクトに活用するための製品ガイドや、製品支援メニューの整備を支援していきます。

また日本国内でのパートナーシップだけでなく、米国IBMのWebSphere DataPowerアプライアンス製品開発元との定期的な技術交流を提供し、常に最新情報でのスキル共有を図っていきます。

【図】

図:協力体制イメージ

注釈

  • 注1SOAとは、業務のまとまりのある単位である「サービス」を特定し、そのサービスを様々な業務が利用できるように、システム全体の構造を階層化の観点で整理していく考え方です。
  • PRORIZEは日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • IBM、IBM ロゴ、ibm.com、WebSphere、およびDataPowerは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(外部リンク)(US)をご覧ください。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
高橋
TEL:03-5546-8051

日本アイ・ビー・エム株式会社
広報
日比野
TEL:03-3808-5187
E-mail:saekoh@jp.ibm.com

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
システム方式技術BU
齊藤、村山
TEL:050-5546-9436