ビッグデータ活用の鍵となる大規模リアルタイム・データ分析の実証実験がThe Computerworld Honors Program 21st Century Achievement Award Finalistに選出

ニュースリリース/NTTデータ

2012年6月5日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータの橋りょうのリアルタイムモニタリングについての取り組みが、このたびIDG(International Data Group)の「The Computerworld Honors Program」Security & Safetyカテゴリーにおいて、21st Century Achievement Award Finalistとして表彰されました。

表彰の概要

「The Computerworld Honors Program」は、1988年、IDGによって創設され、ITを利用することで社会・経済・教育の進歩に貢献した個人および組織を表彰する世界的なプログラムです。今回、全世界25カ国・500ケースの応募の中から、NTTデータが実施した橋りょうのリアルタイムモニタリングにおける実証実験(以下、本実験)が、全10種類のカテゴリーごとに5ケースのみ選出されるFinalistとして表彰されました。

NTTデータは本実験において、大量のセンサー・データの高度な分析により、橋りょうの異常をリアルタイムに検知するソリューションを開発し、その効果を検証しました。このことが橋りょうの安全性向上に資するものと評価され、Security & Safetyカテゴリーにおける表彰に至ったものです。

本実験の概要

NTTデータのビッグデータ活用の取り組みでは、次世代のビジネス・インテリジェンス(BI)であるプロアクティブ型BI(ユーザー行動や事象の把握により、サービスや情報を先回りして提供するタイプのBI)を実現するための、大規模リアルタイム・データ分析の技術開発を進めています。

本実験の対象となった、NTTデータの橋りょうモニタリングシステムでは、橋りょうに設置された複数個のセンサーが、傾斜、振動、ひずみなどを計測し、絶えず大量のデータを出力します。本実験においては、複数センサーのデータを総合的に判定し、橋りょうの異常状態をリアルタイムに検知する処理を実装しました。そして、数百の橋りょう、かつ、合計数万個程度のセンサーを想定した毎秒数十万件のセンサー・データに対して、上述の複雑かつ高度な分析を1台のサーバーで処理できることも確認しました。

The Computerworld Honors Programの概要

「The Computerworld Honors Program」は世界97カ国においてメディアブランドを展開し、700以上のテクノロジー関連イベントを主催・運営しているIDGにより1988年に創設され、ITを通じて社会、経済、教育の進歩に貢献した個人および組織を毎年表彰しています。

本プログラムの詳細については、公式サイトをご覧ください。

今後の展望

本実験では、構造物モニタリングのためのリアルタイム異常検出処理が、多数のセンサー、かつ、大量のデータに対して可能であることを示しました。

日本を含む多くの国において、橋りょうその他の大規模構造物のインフラ・クライシスが問題となりつつあります。そのため、各種構造物をセンサーによりモニタリングし、本実験のようにリアルタイムで異常検出する機能の必要性は、今後一層高くなると予想されます。

今後は、NTTデータのM2Mトータルソリューション「Xrosscloud®」(クロスクラウド)において、社会インフラや大規模構造物のモニタリング・ソリューションなどのM2M関連のビジネスに、ビッグデータ活用サービスを展開していきます。

注釈

  • 「Xrosscloud」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

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