外為業務ASP「為替予約サービス」を提供開始 ~10月より紀陽銀行が利用開始~

ニュースリリース/NTTデータ

2013年10月8日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2013年10月より、金融機関に提供する共同利用型外為業務インターネットバンキングサービスである外為業務ASPサービスに「為替予約サービス」を追加し、紀陽銀行にサービス提供を開始しました。

本サービスは、金融機関が法人向けにインターネットバンキングサービスとして提供している外国送金メニューなどに加え、外国為替関連取引におけるオプションメニューとして為替予約機能の提供を実現します。

背景

NTTデータは、2004年より金融機関向けに外国送金や輸入信用状開設注1など、外国為替関連取引に特化した共同利用型インターネットバンキングサービス「外為業務ASPサービス」を提供してきました。

昨今、金融機関において取引先企業の海外進出に伴い外国為替関連取引が増大する中、将来の為替レートの変動リスクを回避するための為替予約取引に対するニーズが高まっており、金融機関にとって重要なサービスとなっています。しかし従来、為替予約は電話による取引が中心で速やかな取引締結が難しく、金融機関は取引先企業から求められるスピード感や利便性に対応することが課題となっていました。

そこでNTTデータは、金融機関が低コストで取引先企業のニーズに対応できるよう、「外為業務ASPサービス」のオプションサービスとして、インターネットバンキング経由で為替予約を行うことができる「為替予約サービス」を開発し、10月より提供開始しました。

なお本サービスを利用し、紀陽銀行が法人向けにインターネットバンキング経由での「為替予約」取引の提供を開始しています。

概要

外為業務ASP「為替予約サービス」では、下図のとおりインターネット等を介して為替予約に関する一連のサービスを提供します。

【図】

特長

取引先企業におけるメリット

取引先企業は、従来の電話による為替予約取引締結に代え、インターネット接続をしているパソコンから取引要求(リーブオーダー注2含む)および締結、取引照会、Slip確認注3などが行えます。

金融機関におけるメリット

金融機関側では、取引要求受付、レート提示、予約番号登録などが実施可能です。またオプションとして、国際勘定系との連携(別途システム構築が必要)を行うことにより、約定データの連携、与信残高・限度額の更新、予約番号の連携の自動化が可能となります。

為替予約サービスのメリット

  • 国内インターネットバンキング「AnserBizSOL®注4を利用している場合は、シングルサインオンにより、追加費用無しで同一のセキュリティーレベル(電子証明書、ソフトウエアキーボード等)を確保する事が可能です。
  • すでに提供済みの外為業務ASPサービスの追加メニューであるため、導入が容易です。
  • 金融機関における顧客管理(マージン設定、取扱残高等)が容易となります。

今後について

順次、下記のような機能追加・連携強化を図る予定です。

  1. 1.為替予約にかかる各種明細(履行明細、時価評価明細等)照会機能注5(2013年11月予定)
  2. 2.自動レート、自動カバー機能等の機能強化(2014年予定)
  3. 3.仕向送金への予約番号連携や、外貨預金振替における実勢レートでの当日物取引等、外為業務ASPとの連携強化(2015年以降予定)

注釈

  • 注1輸入信用状開設とは、銀行が取引先企業の依頼に応じてその信用を保証するために証書を発行することを指します。
  • 注2リーブオーダーとは、希望価格を指定して注文を出すことをいい、値段や有効期限など一定の条件が満たされた場合に売買が実行されるものです。
  • 注3Slip確認とは、金融機関と取引先企業の間で為替予約の内容を確認するために取り交わす証書の確認をWeb上で実現するものです。
  • 注4AnserBizSOLとは、NTTデータが金融機関に提供する国内法人向けインターネットバンキングサービスです。
  • 注5国際勘定系との連携を行うため、別途システム構築が必要となります。
  • 「AnserBizSOL」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
戸田、甘田(かんだ)
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
eB商品企画担当
高橋、八木原、齋藤、佐藤
TEL:03-5443-6168