スマートフォンと双方向通信を可能にするソーシャルサイネージソリューションを開発

ニュースリリース/NTTデータ

2014年10月22日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、これまでに培ったソーシャルデータの活用ノウハウを生かすとともに、日本電信電話株式会社 サービスエボリューション研究所(以下:NTT EV研)が提供するマルチプレイヤーインタラクティブサイネージ技術「みんブラ注1」を活用し、デジタルサイネージを通じて複数の視聴者がおのおののスマートフォンへ鮮度の高い多様な情報をダウンロードし、外出先等の自由な場所で活用できる仕組み「O2OCIAL®(オーツーオーシャル)サイネージ」を開発しました。

この仕組みにより、視聴者は自分のスマートフォンからデジタルサイネージにアクセスして連携し、コンテンツの中から好きなものをスマートフォンで選択して閲覧や保存ができるようになります。企業はサイネージ上でのオフィシャルな情報の発信だけではなく、ソーシャルデータから消費者個人の感想や人気の話題等をリアルタイムで抽出してコンテンツ上に表示するなど、多角的な情報を提供して視聴者からの関心を高めることができます。また、多言語対応やWi-Fi接続、災害時対応等のサービスも提供することで、サイネージ視聴者の利便性向上に貢献します。

今後NTTデータは、オムニチャネルソリューション注2にデジタルサイネージを使ったソリューションを加え、店頭とデジタルをまたいで企業と視聴者の接点を強めるとともに、交通・流通・観光等さまざまな分野での活用を提案していきます。

背景と概要

現在、顧客接点チャネルの多様化が進むにつれ、企業・自治体は情報を届けるだけではなく、いかに顧客に"発信した情報を記録(記憶)してもらい、使ってもらうか"が課題となっています。また、将来増加の見込まれる外国人観光客の誘致・対応や防災対策等をいかに進めるかも大きな関心となっています。そこでNTTデータは、活用が進むデジタルサイネージに着目し、一方向通信が主である顧客接点チャネルにおいて双方向のデバイス間通信を実現しました。

今回のソリューションは、NTTデータがオムニチャネルサービスにて培ってきたモバイルサービス開発のノウハウと、NTT EV研が提供するマルチプレイヤーインタラクティブサイネージ技術「みんブラ」のデバイス連携技術を活用したものです。これにより、サイネージ視聴者はWi-Fiエリアの中から、スマートフォンのブラウザーを使ってサイネージにアクセスして連携し、各自が好きなコンテンツを閲覧およびダウンロードして活用することが可能となります。また、NTTデータは、サイネージ上で発信する情報をより有益なものとするため、多様な視点を持つソーシャルデータを活用することを可能にしました。これにより、オフィシャルデータに加え、リアルタイムのデータからユーザーの感想、関心の高いキーワードや話題のスポット等を抽出して紹介するなど、視聴者の興味を引きやすい情報を提供できるようになります。

NTTデータは本ソリューションを、ソーシャルデータを利用し送客を実現するサイネージの仕組みとして、「O2OCIALサイネージ」と名付け、サービス展開を進めていきます。

サービスの特長

1.共有ブラウジング

NTT EV研が提供する「みんブラ」を採用することで、専用アプリを必要とすることなくWi-Fiとブラウザーのみで、デジタルサイネージと個人のモバイル端末との連携を可能にします。それぞれの視聴者が気になるコンテンツを個人デバイスで即時閲覧できるため、複数の人が同時にサイネージ上のさまざまなコンテンツを利用できるようになります。また、企業の個別アプリと連動し、顧客ごとにパーソナライズした情報の提供も可能になります。

【図】

図1:「みんブラ」活用イメージ

2.ソーシャル連携

ソーシャルメディアの生の声から、あらかじめ設定したキーワード条件等に応じた必要なデータだけをフィルタリング制御/分析し、サイネージへ表示します。NTTデータが培ってきたソーシャルデータの活用ノウハウを生かしてデータの調達・分析等を行うことで、地図上に関連するつぶやきを表示するなど、視聴者にトレンドを直感的に伝えて関心を高めることができます。

3.多言語表示

各種コンテンツを、日本語/英語/中国語(簡体、繁体)/韓国語/タイ語/インドネシア語の6カ国語で多言語表示できます。在留外国人のほか、年々増加している訪日外国人観光客に対する集客・誘導メディアとして活用できます。

4.災害情報連携

災害時には表示を切り替え、避難経路や緊急情報等の安全確保に役立つ情報を表示するなど、公共性の高いサイネージとして活用できます。

5.高精度な天気情報

1km単位で表示できる高精度な天気情報をサイネージに表示できます。それにより、サイネージ視聴者は登山やアウトドアイベント等の外出先の細やかな天気を確認して、予定を検討する際に活用することができます。

6.フリーWi-Fiスポットを構築可能

Wi-Fiネットワークを開放することで、サイネージを中心としたフリーWi-Fiエリアを構築できます。これにより、周囲にいる人々をサイネージ周辺に誘導することができる上、Wi-Fi接続時の初期ページにて利用者に広告などを視認させることなども可能です。

【図】

図2:「O2OCIALサイネージ」ソリューションの特長

今後について

今後はレコメンドプッシュ®注3等のNTTデータのオムニチャネルソリューションに、本サイネージ・チャネル向けソリューションを加え、企業にとって重要となる顧客接点の強化を図るとともに、交通機関で提供する情報案内や広告、店舗内の商品広告、観光地での情報発信等、さまざまな分野での活用を提案していきます。

注釈

  • 「O2OCIAL」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「レコメンドプッシュ」は株式会社NTTデータ、株式会社アイリッジ、ナビプラス株式会社の登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
後藤(尾)
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第三法人事業本部
企画推進部
ビジネス企画担当
鈴木、大成(おおなり)
TEL:050-5546-9384