データヘルス計画対応のため、クリエイティブヘルスNEXTの機能を強化

ニュースリリース/NTTデータ

2014年12月8日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)は、レセプト・健診情報等を活用したデータ分析に基づく厚生労働省の保健事業「データヘルス」計画に対応するため、12月8日より、健康保険組合等の医療保険者や自治体向けの健康管理支援サービス「クリエイティブヘルスNEXT」の機能強化を実施しました。

クリエイティブヘルスNEXTは、加盟団体の組合員や自治体住民などの利用者が健診データや血圧、体重、歩数といった日常の健康データを管理でき、自らの健康増進に役立てられるサービスです。今回の機能強化により、特定健診の電子的なデータ標準様式(以下、特定健診フォーマット)で格納された健診データファイルを取り込むことが可能になり、特定健診結果を電子的に活用することが容易になったほか、利用者は健康増進の取り組みを通じてためることができる「ヘルスケアポイント」を株式会社ロイヤリティ マーケティングの共通ポイント「Ponta」や株式会社NTTドコモの「ドコモポイント」などに交換してさまざまな用途に利用できるようになります。

今後NTTデータは、医療保険者や自治体の効率的かつ効果的な保健事業の実施や、利用者の健康増進に貢献していくとともに、2015年度末までに100団体の新規利用団体獲得を目指します。

背景

現在、厚生労働省はレセプト・健診情報等を活用したデータヘルス(医療保険者によるデータ分析に基づく保健事業)を推進しており、2015年度から本格的な施策が実施されます注1。この施策における保健事業の基盤として、保険加入者個人への生活習慣の状況や健診結果等の情報提供と、健康増進の意欲を継続させる仕組みづくりとしてヘルスケアポイント等を活用したインセンティブ方策の実施が挙げられています。

そこで、NTTデータはデータヘルス計画におけるこれらの取り組みに対応するため、クリエイティブヘルスNEXTの機能強化を実施しました。

クリエイティブヘルスNEXTの概要

クリエイティブヘルスNEXTはNTTデータが提供する法人・自治体向けのPHR(Personal Health Record)注2サービスで、契約を交わした医療保険者等の団体に所属する組合員や自治体住民が利用することができます。

利用者は自らのPCやスマートフォンを通じ、健診データや血圧、体重、体脂肪率、歩数などの日常の健康データを管理して健康増進に役立てることができます。また、利用者に健康増進の取り組みを継続してもらうためのインセンティブプログラムとして、日常生活や運動による歩数に応じて、または医療保険者等が実施する各種イベントに参加することでポイントがたまるヘルスケアポイントサービスを実装しています。

データ連携においては、クリエイティブヘルスNEXT対応のIT歩数計に加え、利用者はiPhone版およびアンドロイド版の専用歩数計スマートフォンアプリを所有のスマートフォンに無料でインストールすることで歩数計として活用できます。これにより、医療保険者や自治体は従来よりも少ない予算で利用者参加型の保健事業を始めることができます。

また、将来的には、疾病リスク予測に基づく目標設定のアドバイス機能も実装する予定です。

強化するサービスの特長

健診データ活用のための機能を拡充

データヘルス計画では、医療保険者の組合員へ自らの生活習慣における問題点の発見や改善を促すためにも、健診データ等を自己管理できるツールを有効活用してもらうことなどが挙げられています。これまで健診データは利用者が手入力していましたが、今回の機能強化では、特定健診フォーマットで格納された組合員の特定健診データを、管理者機能を使って取り込むことができるようになります。これにより、利用者は特定健診データの電子的有効活用が容易になり、健診データを経年で管理したり、自分の検査値が全体の中でどれくらいの位置にあるのかを視覚的に捉えやすくなります。

共通ポイントや企業独自ポイントとのポイント連携を開始

クリエイティブヘルスNEXTで貯めたヘルスケアポイントを、「Ponta」や「ドコモポイント」などさまざまなポイントサービスのポイントに交換することができます。クリエイティブヘルスNEXT利用者は健康増進活動で「Pontaポイント」や「ドコモポイント」を獲得可能となるため、ポイント獲得意欲を通じた健康増進のモチベーション向上が期待できます。これらの共通ポイントは日常生活における幅広い用途に利用できるため、医療保険者は付与できるヘルスケアポイントが小額であっても、利用者の意欲的な取り組みにつながる効果的な保健事業を実施できるメリットがあります。

【図】

図:サービス概念図

今後について

クリエイティブヘルスNEXTは現在、NTT健康保険組合をはじめ15団体、45万人の登録者がいます。これに加え、データヘルス計画対応の機能強化により、2015年度末までに100団体の新規利用団体獲得を目指します。

またヘルスケアポイントを軸に、健康関連企業との提携を進め、日常的に取り組みやすいセルフケアサービスの実証提供を開始しており、効果が確認され次第、順次商用提供を開始する予定です。

NTTデータは、今後も医療保険者の効率的かつ効果的な保健事業実施ならびに、利用者の病気の予防や健康増進に貢献していきます。

注釈

  • 注1厚生労働省は、データヘルス計画のモデルを2014年度中に作成することを計画している。加えて、すべての健康保険組合でデータヘルス計画の作成に着手するよう指導し、2015~2017年度に第1期を実施する。2018年度以降は5年サイクルで実施する計画である。
  • 注2PHR(Personal Health Record)

    個人の健康・医療に関する情報を電子的に記録したもの。

  • 「CreativeHealth/クリエイティブヘルス」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「Ponta」は株式会社ロイヤリティ マーケティングの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
後藤(尾)
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
公共システム事業本部
ヘルスケア事業部
PHRソリューション担当
大谷、下坂
TEL:050-5546-2504