金融機関向けスマホアプリ「アプリバンキング」を西日本シティ銀行へ提供開始 ~生活密着型アプリで金融機関の顧客接点を強化~

ニュースリリース/NTTデータ

2015年3月25日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)は、金融機関向けスマートフォンアプリ「アプリバンキング」がファーストユーザーとして株式会社西日本シティ銀行(本店所在地:福岡市博多区、代表取締役頭取:谷川 浩道、以下:西日本シティ銀行)に採用され、2015年3月30日より提供を開始します。また、本サービスについては現在、横浜銀行、静岡銀行ほか、さまざまな金融機関において導入が検討されています。

金融機関が本サービスを導入することで、金融機関の顧客はスマートフォンからリアルタイムでの入出金明細確認ができるほか、入出金等残高変動時の自動通知を受けることが可能となります。また、金融機関は顧客の位置情報を活用し、位置連動型プッシュ通知などを行うことが可能となり、地域に密着した金融機関ならではのキャンペーンやお知らせなどを最適なタイミングで配信することが可能となります。

NTTデータでは、「アプリバンキング」を金融機関と顧客をつなぐポータルアプリとして、また金融機関向けオムニチャネル戦略を支援する、O2O(Online to Offline)対応の金融機関スマートフォンアプリとして、安価かつ短期間に提供できる体制を整備し、多くの金融機関への提供を目指します。

背景

近年のスマートフォンの普及により、消費者のインターネットのアクセス手段は、パソコン(ブラウザー等)からスマートフォン(アプリ等)へシフトしており、企業等では顧客の行動様式に合わせたサービス提供が求められています。特にO2Oやオムニチャネルに代表されるリアルとバーチャルの連携、スマートフォンをコミュニケーションツールとして活用した顧客接点拡大のニーズが高まっています。

これに伴い、金融機関においてもこれまでのインターネットバンキングに加え、顧客のライフスタイルに合わせた商品やキャンペーンの通知などを行うことができる、新たな顧客接点ツールが求められています。

NTTデータでは、金融機関と顧客をさまざまな利用シーンでつなぐ生活密着型サービスとして、本スマートフォンアプリを開発しました。今回、そのサービスコンセプトが西日本シティ銀行の経営戦略の推進に資すると判断され、採用・提供開始となりました。

【図】

概要

金融機関向けスマートフォンアプリ「アプリバンキング」は、主に「バンキング」「マーケティング」「金融機関コンテンツ」の3つのメニューから構成されています。アプリから必要な情報を登録することで即座にインターネットバンキング(照会情報)を利用することが可能となります

バンキング機能とマーケティング機能を1つのアプリに実装し、取引分析と位置情報を組み合わせたプッシュ通知を可能とするスマートフォンアプリは業界初となります。これにより地域と密着した地域金融機関ならではのマーケティングや情報提供を実現します。

1.バンキング「バンキング機能」

  • 入出金明細照会(自動照会/手動照会) 

    顧客のアプリ操作によりリアルタイムでの入出金明細照会を行い、アプリ画面上に照会結果(残高・取引明細)を表示します。また、アプリが定期的に自動で照会を行い、預金口座の最新残高・取引明細を取得し、新たな明細がある場合はスマートフォン画面にポップアップで通知します。

  • 明細保管

    照会して取得した明細データを保管・表示し、通帳と同じように活用ができます。

2.マーケティング「プッシュ通知機能」

  • メッセージ配信機能

    アプリにダイレクトにプッシュ通知し、効果的なメッセージ(キャンペーン、商品案内、お知らせなど)を配信します。

  • 位置情報連動機能(O2O)

    端末のGPS/Wi-Fi/Beacon等から取得した位置情報にもとづき、エリアを指定してメッセージを配信します。

3.金融機関コンテンツ「ポータル機能」

  • ポータル画面より、金融機関の各種コンテンツ(金融機関Webサイト、ATM検索、商品検索、口座開設等)へ連携します。

特長・メリット

アプリ利用者

これまで顧客は自ら情報の読み込みを行う必要がありましたが、アプリが自動的に情報の取得を実行するため、確認の手間が省けます。また、住宅ローン利率の変更などライフスタイル・イベントに合わせた必要な情報を受動的に知ることができます。

1.リアルタイムでの管理

アプリにより、場所や時間に関わらずリアルタイムで残高照会、入出金明細照会が可能です。

2.明細管理の容易さ

利用者自身が希望の設定を行うことで、定期的に自動で入出金明細を取得し、スマートフォン内に明細を収容します。

3.残高変動の自動受信

口座に入金・出金等の残高変動を検知して、自動で通知するため、利用者は自ら情報を取得することなく入出金があったことを把握することができます。

4.インターネットバンキング開設のしやすさ

これまでインターネットバンキングを利用していなかった顧客も、アプリから必要情報を登録することで照会情報へは即座に利用が可能となります。

5.ライフスタイルに即した情報の取得

生活に密着したキャンペーン情報や、ローン利率などのお知らせを必要なタイミングで受け取ることができます。

6.高セキュリティー

NTTデータが提供する「AnserParaSOL®-Lite」との接続により、セキュアな環境下での口座情報の照会ができます。

金融機関

金融機関と顧客間の接点強化を図ることが可能となり、顧客の生活や地元に密着した地域金融機関ならではのサービス提供が可能となります。

1.導入期間の短縮とコスト削減

金融機関は本サービスを導入することで、自社独自の構築をする必要がなく、安価かつ短期間に、O2Oに対応した自社のスマートフォンアプリの提供が可能になります。

2.マーケティングでの活用

プッシュ型のレコメンド配信は、セグメント配信、One to Oneマーケティングのインターフェースを備え、マーケティングのさらなる高度化を実現します。

活用例
  1. (1)金融機関は、銀行員による端末操作やCRMシステム連動により、顧客のライフスタイル・イベントにあわせた最適なキャンペーン配信が可能です。
  2. (2)GPS/Wi-Fi/Beacon等位置情報に連動したプッシュ通知を行うことが可能となります。例えば、顧客が住宅展示場にいる際に住宅ローン商品のお知らせを通知するなど、顧客の動きにあわせた最適なタイミングでキャンペーン配信をすることができます。
  3. (3)地元商店街やショッピングモールと提携し、レコメンド情報やセール情報、クーポンなど、地域活性化をはかる情報を発信することで、地元と密接に連携した地域金融機関ならではのサービスを提供することが可能となります。

3.各種サービスとの連携・拡張性

金融機関ポータルアプリとして、顧客のスマートフォンから金融機関の各種コンテンツと連携可能です。

また、今後勘定系システムと連携した引落予定通知やATMと連携した新しいサービスなどの拡充を検討していきます。

今後について

本サービスについては、横浜銀行、静岡銀行ほか、さまざまな金融機関において導入が検討されています。

NTTデータでは、「アプリバンキング」を金融機関と顧客をつなぐポータルアプリとして、また金融機関向けオムニチャネル戦略を支援する、O2O対応の金融機関スマートフォンアプリとして、安価かつ短期間に提供できる体制を整備し、多くの金融機関への提供を目指します。

注釈

  • NTTデータが運営する個人向けインターネットバンキングAnserParaSOL-Liteと連携して実現します。AnserParaSOL-Liteは照会専用で本アプリから登録することで即座に利用可能です。
  • 「AnserParaSOL」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
三宅、戸田
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
e-ビジネス企画室
村上、古沢
TEL:050-5546-8230