OSS統合運用管理ソフトの最新版「Hinemos® Ver.5.0」を提供開始 ~環境構築機能を備え、HinemosによるDevOpsを実現~

ニュースリリース/NTTデータ

2015年5月27日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、オープンソースソフトウエア(OSS)の統合運用管理ソフトウエア「Hinemos®」(ヒネモス)の新バージョンを2015年5月27日から提供します。

ITの進歩により近年は開発期間が短縮され、開発と運用が細かいサイクルで繰り返され、開発と運用のシームレス化が進んでいます。そのような状況において、環境の構築と構成変更が負担になるケースが増えてきています。そこで、従来より備えていた「ジョブ管理機能」や「システム監視機能」に加え、「環境構築機能」を追加しました。これにより、環境の初期構築と運用開始後の構成変更が自動化され、HinemosによるDevOpsが実現可能となります。

また、本バージョンでは環境の変化を検知してHinemosに反映する機能など、運用時の操作が自動化されます。これにより、クラウド環境などの構成変更が多数発生するシステムにおいても、運用コストを抑制することが可能となります。

NTTデータは今後もより一層のHinemosの普及を図るとともに、Hinemos構築・保守サービスやHinemosパッケージ売り上げにより、年間50億円の売り上げを目指します。

Hinemosについて

「Hinemos」は、NTTデータが2005年からOSSとして公開する世界で唯一のシステム監視とジョブ管理を備えた統合運用管理ソフトウエアで、国内・国外を合わせ700以上のエンタープライズシステムへの導入実績があります。

近年、仮想化やクラウドといったIT基盤の本格利用が進み、システムの構成要素が日々変更される環境が増加しています。システム運用はその構成変更に対応していく必要があり、対応のための運用コスト増加が問題視されています。

こうした状況の中で、NTTデータならびにHinemosパートナー企業では、仮想化やクラウド基盤の導入を検討している多くのお客さまに対して、システムの構成を変更する機能を持ち、システムの構成変更に追従し運用コストを抑制できる運用管理ソフトウエアの「Hinemos」と関連する各種サービスを提供します。

【図】

図1:本バージョンのHinemosにより実現される運用管理のイメージ

Hinemos Ver.5.0の主な特長

DevOpsを実現する環境構築機能

システムを構成するミドルウエアやアプリケーションを自動で構築する機能です。これにより、システムの初期構築や運用開始後の構成変更を自動化することが可能となります。

  1. 1.GUIを利用した環境構築

    従来は環境構築をする際に、SSH接続経由のシリアルコンソールなどを利用して、手作業によるファイルの配布、インストールの実行、設定ファイルの変更などを実施していることが多く、大規模な環境では環境構築に多大な時間がかかっていました。Hinemosの環境構築機能では、複雑なスクリプトやソースコードを記述せずに、容易なGUI操作で設定を登録すれば、自動で大規模な環境を構築できるようになります。

  2. 2.環境構築と運用管理のシームレス化

    環境構築と監視やジョブといった従来からある運用管理が同一のソフトウエアで実現しているため、環境構築した後に、すぐ監視やジョブを利用することが可能です。また、従来からHinemosに備わっていた履歴管理機能と連携して、構築結果を保持することができるほか、メール通知の機能と連携して構築結果をメール送付することも可能です。

  3. 3.専用のエージェントが不要

    環境構築機能ではSSHやWinRM等、LinuxやWindowsにおいて標準で利用可能なプロトコルを採用しているため、専用のエージェントをあらかじめインストールする必要はありません。

導入・運用コストの抑制

Hinemosの導入を簡易化し、さらにシステムの変更を自動でHinemosに反映する機能です。これにより、Hinemosに関する操作を大幅に削減することが可能となります。

  1. 1.Webクライアント

    従来のHinemosでは、監視・ジョブ設定の登録や監視・ジョブ結果の閲覧といった操作をするためには、Hinemosの専用クライアントをインストールする必要がありました。本バージョンでは、WebブラウザーからHinemosを操作可能となります。これにより、タブレット端末などからの運用も可能となります。

  2. 2.RPMパッケージ対応

    Hinemosのインストールは従来、対話式のインストーラーでしたが、本バージョンよりRPMパッケージに対応しました。これにより、簡単なインストールが可能となります。また、バージョンアップもRPMパッケージの機能を利用することで、容易になります。

  3. 3.インストール済みイメージの配布

    Hinemosがインストールされた仮想化イメージファイルやDockerコンテナが、ダウンロード可能となる予定です。インストールされた環境を即時に用意することが可能となり、運用開始までの期間が短縮できます。

  4. 4.ノードサーチ機能

    IPアドレスの範囲を指定すると、その範囲のサーバー/ネットワーク機器を一括で登録することができるようになります。

  5. 5.自動デバイスサーチ機能

    従来、ネットワークインタフェースの追加やハードディスクドライブの追加が発生した場合は、変更内容を手動で設定変更する必要がありましたが、本バージョンではそれらの変更を自動で検知し、自動で設定を変更することが可能となります。

【画面イメージ】

図2:Webクライアント

【図】

図3:自動デバイスサーチ機能

その他の改善・拡充

Hinemosはユーザーから受ける機能要望についても積極的に機能追加を進めており、このたびは以下の機能も拡充しました。

  1. 1.監視機能の拡充

    Webサイトを閲覧する場合、複数のWebページを順番に移動することになりますが、このようなユーザー操作を模して監視をする「HTTPシナリオ監視」を追加したほか、Javaプロセスの内部状態を確認できるJMXを利用した「JMX監視」を追加しました。また、Hinemosにおいて多数の機能で利用しているSNMPのプロトコルについては、SNMP version3、SNMP INFORM、SNMP GETBULKに対応しました。

  2. 2.ジョブ機能の拡充

    HA構成のサーバーに対して、フェイルオーバー時にジョブを繰り返し実行する機能や、ジョブフローを確認するためのテスト実行機能や、ジョブの実行時間を表示する機能など多数の機能を追加しました。

  3. 3.性能向上

    Hinemosのほとんどの内部処理をオンメモリで処理できるようになり、一部のディスクアクセスを伴う処理も非同期で一括処理できるようなアーキテクチャーに更改しました。これにより、10,000台のサーバーを1台のHinemosマネージャーで管理できるようになります。

  4. 4.マルチマネージャー接続機能

    大規模環境などでは、複数のHinemosマネージャーが導入されます。従来は、HinemosクライアントからHinemosマネージャーに接続する際に、複数のHinemosマネージャーに対して切り替えながら操作する必要がありましたが、本バージョンでは、1台のHinemosクライアントで複数のHinemosマネージャーに同時にアクセスできるようになります。

各製品の提供開始時期

今回のHinemos Ver.5.0および関連製品の対応版の提供開始時期は下記の予定です。

製品名 リリース時期 参考価格 製品概要
Hinemos(基本機能) 2015年5月27日 - Hinemosの基本機能(本ニュースリリースに含まれる機能追加は全て基本機能に含まれます)
Hinemosエンタープライズオプション 2015年6月29日 \300,000/年~ 商用システムで必須となるより高度な機能を提供します。
  • Excelによる設定内容の一括入出力
  • 監視対象を2次元マップで表示
  • ジョブフローを可視化
  • 監視結果やジョブ実行状況をレポート配信
Hinemosミッションクリティカルオプション 2015年6月29日 \800,000/年~ Hinemosマネージャーを冗長化し、高い可用性を実現します。
  • 別途クラスタリングソフトを用意する必要なし
  • 共有ストレージのような高価なハードウエアは不要
Hinemosクラウド仮想化オプション 2015年7月31日 \300,000/年~ クラウド環境やサーバー仮想化環境の運用を強力にサポートします。
  • クラウド環境(Amazon Web Services、Bizホスティング Cloudn、Microsoft Azure)を管理
  • 仮想化環境(VMware、Hyper-Vなど)を管理
  • 本価格にはサポート費用は含みません。

提供方法

Hinemos(基本機能)

「Hinemos」に関する情報は「Hinemosポータルサイト」にて公開しています。Hinemosの詳細やリリース情報以外にも、セミナーやイベント情報、Hinemosパートナープログラムの詳細情報などを掲載しています。また、ソースコードおよび実行バイナリーは、オープンソースのライセンスであるGNU General Public License(GPL)で公開されます。「Hinemos」のプロジェクトは、OSS開発サイトである「OSDN」(旧SourceForge.JP)にホスティングされています。

Hinemos 有償製品の提供方法

Hinemos有償製品は、Hinemosパートナー各社より提供されます。提供形態、価格はHinemosパートナー各社により異なるため、各社に問い合わせください。

  • Hinemosパートナー一覧

今後について

NTTデータでは、仮想化やクラウドなどの先進的なIT技術を利用する際に求められる運用要件への迅速な対応と、さらなる運用コスト低減につながるHinemosの開発、提供を行います。より一層のHinemosの普及を図るとともに、Hinemos構築・保守サービスやHinemosパッケージ売り上げにより、年間50億円の売り上げを目指します。

参考

Hinemos ver.5.0製品発表セミナーを、以下の内容にて開催します。

テーマ

「Hinemos ver.5.0製品発表セミナー~クラウド時代の運用自動化・高速化~」

日時

2015年6月29日(月)14:00~17:15

会場

東京コンファレンスセンター・品川(東京都港区港南)

主催

NTTデータ

参加費

無料(事前登録制)

当セミナーの詳細は以下のサイトに掲載しています。

注釈

  • DevOps

    Development(開発)とOperation(運用)を合わせた言葉で、短い周期での改善版リリースを行っていくなど、開発部門と運用部門が協力していく方法論やツール等をまとめた体系や概念。

  • 「Hinemos」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
甘田(かんだ)
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
谷越、山本、武藤、茶納
TEL:050-5546-2496