「BeSTA」FinTech Labの立ち上げについて

ニュースリリース/NTTデータ

2016年10月6日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2016年10月6日、オープンイノベーションを通じて新たな金融関連サービスを創発することを目的として「BeSTA」FinTech Labを立ち上げました。

NTTデータは多数の地方銀行に基幹系アプリケーション「BeSTA(ベスタ)」を提供する立場として、本Labを通じて地方銀行のオープンイノベーションの取り組みについてもサポートします。本Labの立ち上げに際しては、まずNTTデータ地銀共同センター参加行注1へのサービス提供を開始します。

背景

昨今、自社のビジネスにITベンダーやベンチャー企業等の持つ先進的な技術やビジネスモデルを組み合わせ、新規ビジネス開拓を目指すオープンイノベーションの活用機運が高まっています。NTTデータでは2013年9月から、幅広い分野の顧客企業、ベンチャー企業とNTTデータの3者をつなぎ、オープンイノベーションによって、よりスピーディーな新規ビジネスの創発を目指す「豊洲の港から注2」、「新規ビジネス創発ワーキンググループ注3」、「Digital Corporate Accelerate Program (DCAP)注4」の活動に取り組んできました。

今回、NTTデータは、オープンイノベーションの取り組みを加速し、金融分野において新たな金融関連サービスを創発することを目的として「BeSTA」FinTech Labを立ち上げます。

「BeSTA」FinTech Labは基幹系アプリケーション「BeSTA」を利用する地方銀行等のオープンイノベーションの取り組み強化、新たな金融関連サービス創発をサポートします。本Labの立ち上げに際しては、まずNTTデータ地銀共同センター参加行へのサービス提供を開始します。

概要

「BeSTA」FinTech Labの概要、目的は以下の通りです。

  1. (1)ITを活用したこれまでにない新たな金融関連サービスの創出

    「BeSTA」FinTech Labは、これまでにない新たなサービスを継続的に生み出す専門集団とします。トライ&エラーにより顧客の求めるサービスを実現すべく、NTTデータの人材やネットワークを生かし、ITベンダーやベンチャー企業と積極的な連携を推進します。

  2. (2)ベンチャー支援による社会経済への貢献

    「BeSTA」FinTech Labは、地方銀行にとどまらず他業態(流通、製造等)企業を含めた多様な組織との交流・連携の場の提供、共同ワークスペース(開発環境、Labオフィス)の提供、専門人材による経営支援・アドバイスなどを通じてベンチャー企業が新しい金融サービスを創出する支援を実施します。

【図】

図1:「BeSTA」FinTech Labイメージ

活動内容

「BeSTA」FinTech Labでは、数多くのビジネスアイデアを創発し、実証を通じたトライ&エラーによりサービスを作り上げていく活動を行います。

Labでは今後、先行してサービス提供するNTTデータ地銀共同センター参加行の要望も踏まえ、より魅力的な場を提供し、地方銀行との連携を強化していきます。

【図】

図2:「BeSTA」FinTech Labと参加行連携のイメージ

【図】

図3:新規サービス創発の活動サイクル

  1. 1.サービス・アイデア創発活動
    1. (1)これまでNTTデータで取り組んできた「豊洲の港から」、「新規ビジネス創発ワーキンググループ」、「DCAP」の仕組みやノウハウを生かした、新たな金融関連サービスのアイデア創出
    2. (2)ITベンダー、IT関連ベンチャー企業、インキュベーター、他Lab、大学等との連携
    3. (3)最新情報(国内外)の入手、蓄積、分析、銀行への情報提供
  2. 2.実証を通じたトライ&エラー
    1. (1)Lab専用の開発環境によるビジネスアイデアの実装
    2. (2)銀行と連携した実証の実施、評価および実証結果を踏まえたサービス改善
    3. (3)銀行と連携することによるスムーズな事業化
  3. 3.ベンチャー支援
    1. (1)ベンチャー企業へのLabオフィススペース、開発環境の貸与
    2. (2)NTTデータのリソースによる営業支援、情報提供、経営支援等

今後の予定について

2016年度下期中に、Labオフィスの立ち上げ、開発環境の構築・提供を予定しています。

注釈

  • 注12016年10月6日時点のNTTデータ地銀共同センター参加行は、青森銀行、秋田銀行、岩手銀行、足利銀行、千葉興業銀行、北越銀行、福井銀行、京都銀行、池田泉州銀行、鳥取銀行、四国銀行、大分銀行、西日本シティ銀行、愛知銀行の14銀行です(銀行コード順)。
  • 注2「豊洲の港から」はNTTデータが主催する最新のトピックに関する展望の共有、ベンチャー企業の紹介を行い、オープンイノベーションを実施する場です。
  • 注3「新規ビジネス創発ワーキンググループ」はNTTデータ社内の事業部を横断するビジネスの創発を行うワーキンググループであり、リーンスタートアップ(構築/計測/学習のループを回しながら、素早く改良を繰り返し成功に近づくビジネス開発手法)を行い、短期間でのビジネス化を目指すことに取り組んでいます。
  • 注4Digital Corporate Accelerate Program(DCAP)はNTTデータが提供するお客さまとベンチャー企業とNTTデータがWin-Win-Winになる新しいビジネス創発の仕組みです。ゼロから1を生み出す「DCAPアイディエーション」、ビジネスモデルの構築を支援する「DCAPビジネスモデルクリエーション」、お客さまとの実証実験を行う「DCAP POC」、ベンチャー企業とのオープンイノベーションを支援する「DCAPフォーラム」から構成されます。
  • 「BeSTA」「豊洲の港から」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
近藤
TEL:03-5546-8051

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
松原、永井
TEL:050-5546-8933