NTTデータグローバルオープンイノベーションビジネスコンテストを世界9カ国10都市で同時開催 ~日本国外で初の開催、新規ビジネス創発に世界の最新技術・サービスを活用~

ニュースリリース/NTTデータ

2016年10月25日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、「第5回豊洲の港から® presents オープンイノベーションビジネスコンテスト」を世界9カ国10都市で開催することを決定し、2016年10月26日より応募受付を開始します。

本コンテストは、オープンイノベーション注1による新規ビジネス創発注2を目的としたもので、これまで日本国内市場を対象に実施してきました。このたび活動のグローバル化の強化に向けて世界同時開催することとし、日本市場向けのみならず、各地域向けや各国共通のテーマなど、多様なビジネステーマについて全世界のベンチャー企業よりアイデアを募ります。

開催地は、東京、サンフランシスコ、ロンドン、テルアビブ、トロント、マドリッド、バルセロナ、シンガポール、北京、サンパウロの9カ国10都市で、現地グループ会社や現地有力アクセラレーター注3などと連携し、各都市にて2017年2月に予選会を行います。各都市予選会の優勝チームは、2017年3月15日に東京で開催するグランドフィナーレのピッチコンテスト注4に参戦し、全世界のグランプリを決定します。

NTTデータは、これまで「豊洲の港から」で培ってきたNTTデータのオープンイノベーション活動を、広く全世界に拡大し、「業界テーマ」「技術テーマ」の2つの切り口で、先進技術やビジネスモデルを保有する世界中のベンチャー企業等とオープンイノベーションにより連携し、2020年を目途に100億円規模のビジネスの創発を目指します。

背景

現在、世界は人口、高齢化、環境・エネルギー、ヘルスケア、食料自給率、経済格差などのさまざまな課題に直面しており、これらを支えるインフラとしての「ヒト(人材)」、「モノ(製造流通)」、「カネ(金融)」など、多方面からの改革が急務となっています。

NTTデータは、これまで日本のICT社会インフラを構築してきた多くの実績があり、現在は世界45カ国でICTビジネスを推進しています。日本におけるさまざまな課題を解決するためには、自社技術やビジネスだけにこだわらず、ベンチャー企業等とともに変革に取り組むオープンイノベーションによるビジネスの創発が鍵を握ると考え、オープンイノベーションビジネスコンテストを日本国内で実施してきました。

しかしながら、この課題は世界共通のものであり、さらなる変革を起こすには日本に限らず、世界中のベンチャー企業との連携を視野にいれることも重要と考え、世界10都市で開催することとしました。コンテストをグローバル化することで、世界中のさまざまな最先端で革新的な技術やビジネスモデルを持つベンチャー企業と世界の課題を解決できる新しいビジネス創発を目指します。

グローバルコンテスト概要

第5回目となる本コンテストは、東京を含む9カ国10都市でアイデア募集と各都市予選会を行います。NTTデータ(日本)、everis(スペイン)、NTT DATA UK(イギリス)、NTT DATA Inc.(アメリカ)の4社がテーマオーナーとなり、日本市場に向けたテーマのみならず、各地域向け、各国共通のテーマなど多様なテーマを設定し、NTTデータグループのお客さま(海外拠点を含む大企業、金融機関、公共機関等)、NTTデータグループ、応募企業の3者がWin-Win-Winとなり、かつ世界中の誰もが待ち望んだ、より良い世界を創造するソリューションや新しいプラットフォームサービスの提案を募集します。

なお応募ベンチャー企業は、エントリーする地域に関わらず応募テーマを選択することが可能です。各都市予選会の優勝企業は、2017年3月15日に東京で開催されるグランドフィナーレのピッチコンテストに招待され、全世界のグランプリ(1社)が決定されます。グランプリ企業に対しては、最優秀賞を授与し、副賞として、ビジネスサポートチームの組成や現地でのビジネス・マーケティング支援等、ビジネス化検討をフルサポートします。

イベントタイトル

豊洲の港から presents 第5回グローバルオープンイノベーションビジネスコンテスト~さあともに世界を変えていこう!

募集受付期間

2016年10月26日(水)15時~12月19日(月)17時

開催地

東京、サンフランシスコ、ロンドン、テルアビブ、トロント、マドリッド、バルセロナ、シンガポール、北京、サンパウロ

応募対象

全世界の法人格を持つベンチャー企業(先進技術・ビジネスモデル等を有する企業)

  • ただし、いずれかの都市での予選会に参加できること。

主な募集テーマ

以下の業界テーマおよび技術テーマで募集を行います。具体的な内容はコンテスト公式サイトに掲載されます。

業界テーマ

FinTech(フィンテック)、Energy(エネルギー)、Insurance tech(インシュランステック:保険ビジネス×テクノロジー)、HealthcareTech(健康×テクノロジー)

技術テーマ

IoT、Digital marketing(デジタルマーケティング)、Blockchain(ブロックチェーン)、API、Personal data(パーソナルデータ)、AI(人工知能)、Cyber security(サイバーセキュリティー)、VR(バーチャルリアリティー)/AR(オーグメンテッドリアリティー:拡張現実)、Robotics(ロボティクス)

表彰について

2017年3月15日のグランドフィナーレにおいて全世界の中から選ばれたグランプリに対しては、最優秀賞を授与します。副賞として、ビジネスサポートチームの組成や対象テーマ現地でのビジネス・マーケティング支援等、ビジネス化検討をフルサポートします。

各都市予選会での優勝企業に対しては、日本で開催する上記グランドフィナーレへの参加権利の提供と来日サポートを行うほか、開催地ごとの副賞が用意される予定です。

最優秀賞
(グランドフィナーレでの優勝者)

受賞案件に関するビジネス化検討に対し3万ドル相当のフルサポートの提供

  • ビジネス化へ向けたサポートコンサルチーム組成(3カ月間)
  • 想定されるお客さまへのヒアリング、ビジネスディスカッション等のアレンジとそのための現地滞在サポート(2名分の旅費および滞在費2週間分、通訳等)
優秀賞
(各都市予選会での優勝者)
  • 日本で開催される決勝大会(グランドフィナーレ)への参加権利とサポート(1名分の旅費および滞在費1泊分含む)
  • 各開催地から提供される副賞
  • 受賞された企業とはビジネス化への検討を実施しますが、ニーズやタイミングなどさまざまな事情を鑑み検討するため、必ずしもビジネス化が約束されるものではありません。

主なスケジュール

2016年10月26日~12月19日

応募受付(各開催地で説明会を実施予定)

2017年1月

テーマオーナーによる書類審査/面接等による一次審査

2017年2~3月

各都市にて予選会実施(日本の予選会は3月2日に東京で開催予定)

2017年3月15日

グランドフィナーレ(東京で開催)

各都市予選会における優勝チームが集結、決勝ピッチを実施し、全世界の最優秀賞を決定します。

【図】

選考について

  • 一次審査は、提出書類をもとにテーマオーナーが中心になって書類審査、場合によって面接審査を行います。
  • 各都市予選会では、一次突破した提案に関連するテーマオーナー、現地パートナー企業、NTTデータオープンイノベーション事業創発室が審査を行い、各都市の優勝者を優秀賞として選出します。
  • グランドフィナーレにおいては、以下の外部審査員ならびに関連するテーマオーナーが審査を行い、最終的に1つのビジネスアイデアを最優秀賞として選出、表彰します。

外部審査員(順不同・予定)

  • 山本 修一郎氏(名古屋大学教授 博士(工学)、「豊洲の港から」フォーラムリーダー)
  • 本荘 修二氏(多摩大学大学院客員教授・本荘事務所代表(経営コンサルタント))
  • 大澤 弘治氏(Global Catalyst Partners、Global Catalyst Partners Japan Managing Director & Co-founder)
  • 齊藤 直人氏(新日本有限責任監査法人 シニアパートナー)
  • 浪方 竹葉氏(株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ Managing Director)
  • 西澤 民夫氏(一般社団法人オープンイノベーション促進協議会 代表理事)
  • Marc Alba氏(everisチーフ・イノベーション・オフィサー)他

応募方法

10月26日から、オープンイノベーションビジネスコンテスト公式ホームページで確認の上、応募することができます。

  • スケジュールや募集テーマの詳細はコンテスト公式ホームページでご確認ください。コンテストの詳細は予告なく変更される場合があります。

コンテスト公式ページ

日本におけるこれまでのコンテスト実績

過去のコンテストを通じて、NTTデータと受賞企業はスピーディーに、お客さま企業も含めWin-Win-Winとなるような事業化を実現してきました。

第1回ビジネスコンテスト(2014年12月開催)で最優秀賞を受賞した株式会社マネーフォワードおよび優秀賞を受賞した株式会社freee社とは、各社が提供するFintechサービスとNTTデータが金融機関に提供する共同利用型の個人インターネットバンキングサービス「AnserParaSOL®」に接続するAPI連携サービスを、ファーストユーザーを静岡銀行として2016年2月に商用化しています。(参照:http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2016/022900.html

第2回ビジネスコンテスト(2015年9月開催)で優秀賞を受賞した株式会社Sassorとは、同社が提供するIoTサービスをNTTデータの電気事業者向けプラットフォーム「ECONO-CREA®」に組み合わせて詳細な電力消費量分析を行うなど、エネルギーマネジメント分野で協業を行っています。(参照:http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2015/121800.html

そのほかにも、NTTデータ内のイノベーションワーキンググループや事業組織とともに、継続的に協業を検討している案件が多数あります。

今後について

NTTデータは、本コンテストを毎年開催していく予定です。また、当社組織であるオープンイノベーション事業創発室を通してオープンイノベーションの取り組みを加速させ、広くグローバルに展開する大企業、世界中のベンチャー企業、当社のグローバル子会社と連携することで、2020年を目途に100億円規模の新規ビジネス案件の創発を目指します。

参考

「豊洲の港から」について

NTTデータが、2013年9月に設立したオープンイノベーションによる新規ビジネスの創出を目的としたフォーラムで、月1回の定例会を中心に活動しています。「さあ、ともに世界を変えていこう」を合言葉に、自社に閉じず広く世界中の先進技術・先進事例を柔軟に取り込みながら、社内外から広く知識・技術・人脈の結集を図り、これまでにない新事業創発をスピーディーに実現していくことを目指しています。特に、将来性の高い先進的な取り組みを行っているベンチャー企業と、NTTデータのお客さまである大手企業等の橋渡しを行い、ベンチャー企業、大手企業、当社の3者にとってメリットのある新規ビジネスを通じて社会課題を解決していくことが特長で、このビジネスコンテストは、その活動の主要施策となります。

注釈

  • 注1オープンイノベーションとは、カリフォルニア大学バークレー校のヘンリー・チェスブロウ博士によって提唱された、イノベーションを促進する新たな概念です。オープンイノベーションの定義は、企業による通常の製品開発プロセスを可視化し、社内外を問わず広く技術やアイデアを集め、今までには不可能だったイノベーションを実現していく、というものです。
  • 注2創発とはナレッジマネジメントの分野では、個人1人1人の発想の総和を超えた、まったく新しいナレッジの創造を行う手段のことを言います。
  • 注3アクセラレーターとは、ベンチャー企業等の事業拡大を加速させる役割を果たすメンターや組織です。
  • 注4ピッチコンテストとは、複数の企業が登壇して短時間でプレゼンテーションを競う形式のコンテストのこと。ベンチャー企業が投資家からの資金を獲得することを目的に、自社の製品やサービスの魅力・将来性について、エレベーターが移動する短時間で紹介を行う「エレベーター・ピッチ」に由来する。
  • 「豊洲の港から」、「AnserParaSOL」、「ECONO-CREA」は、NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道機関からのお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
三宅
TEL:03-5546-8051

コンテスト全般に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
イノベーション推進部
オープンイノベーション事業創発室
佐藤、西山、角谷、残間
TEL:050-5546-9609