2018年3月20日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、企業のAI技術活用に必要なコンサルティング、システム開発、システムインフラなど、必要となるサービス全般をワンストップで提供するサービス「AI.Studio エイアイスタジオ™(以下、AI.Studio)」を2018年4月より提供開始します。
企業におけるAIを活用したビジネス改革のためには、ビジネス課題と解決策の明確化、最適なAIソリューションの選定と業務への組み込み、機密性の高いデータの取り扱いに適したシステムインフラが必要不可欠です。
このたび提供を開始する「AI.Studio」は、(1)AI活用に向けた業務改革コンサルティングや新サービス創出に向けたビジネス検討・実証実験プランの策定、(2)最適なAIソリューションと外部データを用いたシステムインテグレーション、(3)セキュアなシステムインフラをワンストップで提供するサービスで、AI活用の検討から実証実験、商用化までを一気通貫でサポートします。なお、提供するシステムインフラについては2018年4月にオープンする最新鋭データセンター「三鷹データセンターEAST」に構築するため、高密度/高集積実装によるサーバー運用コスト最適化と、多様なネットワークとの接続による利便性を享受できます。また、信頼性の高いハイブリッドクラウド/マルチクラウドをタイムリーに利用可能であり、AI活用に最適なシステムインフラを構築することができます。
NTTデータでは、「AI.Studio」の提供を通じて、お客さまの先進的な取り組みを、お客さまと共に推進し、AI活用を実証実験のみで終わらせることなく、確実なビジネス価値創出を目指します。さらに今後「AI.Studio」で提供する各種ソリューションを拡充することで、さまざまな業種・業界におけるお客さまのデジタルトランスフォーメーションの実現に貢献していきます。
昨今、さまざまな分野におけるAI活用に注目が集まるものの、実証実験の実施にとどまり、ビジネスプロセスに組み込んで本格運用するまでは至らないケースも多いのが現状でした。これは、AIに対する過度な期待やAIは万能であるといった誤解があることにくわえ、さまざまなテクノロジー(AIエンジン)の中から真に競争力のある技術やビジネス価値を創出できる技術を目利きすることが難しく、実証実験において効果を確認できない・ビジネスにスムーズに導入できないことが一因といえます。
AIをビジネスで活用し、確かな効果を生み出していくためには、ビジネス課題を明確化したうえで、データ分析を用いて解決策を検討し、現場の業務オペレーションへ落とし込む作業が必要となります。そのため従来型のウォーターフォール型のシステム開発とは異なり、さまざまな試行錯誤を繰り返しながらAIの精度を向上し、業務システムの改善を含めてオペレーションを再構築する必要があります。
このような背景の中、NTTデータは、AI技術を活用した先進的な取り組みをお客さまと共に推進し、業務変革・新サービス創出を通じて、新たなビジネス価値を提供することを目指し、「AI.Studio」サービスを開始することとしました。
「AI.Studio」は、AI導入の検討段階から運用段階までを一気通貫でサポートするサービスです。
AI.Studioの提供サービス(一部予定のものを含む)
今後、提供可能なAIエンジンを拡充すると同時に、自然言語処理エンジンなどAI活用に必要となる各種機能を順次提供し、さまざまな業種・業界におけるビジネスのデジタルトランスフォーメーションの実現に貢献していきます。
またNTTデータは、これら取り組みを通じ、2020年までにAI・アナリティクス領域において、500億円規模の売り上げを目指します。
実証実験のAIエンジンとして採用した「DataRobot」は、世界トップレベルのデータサイエンティストの知識、経験、ベストプラクティスを組み込んだ機械学習プラットフォームです。ユーザーは非常に正確な機械学習モデルを短期間で構築し、即座にシステムへ展開することができます。
DataRobotを提供するDataRobot, Inc.(本社、米・ボストン)は、あらゆるスキルレベルのデータサイエンティストが、正確な予測モデルを構築し、配備するための機械学習プラットフォームを提供しています。
Analytics自動化ソリューション「AICYCLE」は、以下の要素を特長として持つ、AIを活用した分析・予測の自動化・自律化技術です。
また、最新のデータを用いて予測モデルを再構築したとしても、予測精度が低く、ビジネスルールを満たすことができない場合、「AICYCLE」は予測を停止(=予測モデルの運用を停止)します。この際、過去に利用したデータや構築した予測モデル・予測結果・実績等保存・管理しているため、それらを元にデータサイエンティストが解析を行い、新たな予測モデル構築を行うことが可能となっています。
なおこの技術については、NTTデータの技術開発本部に加え、高度なデータサイエンティストを多数擁している、株式会社NTTデータ数理システムと連携して開発を行っています。
自然言語処理、機械学習、深層学習といったAI基盤技術について深い知見を有するレトリバ社より提供されるコールセンター向けAIソリューションです。
「Answer Finder」:顧客の問い合わせに対し、類似する過去のQ&Aを検索するAIソリューションであり、オペレーター業務の効率・品質向上につながることが期待されます。
「Voice Visualizer」:スーパーバイザーの業務支援を目的としたもので、オペレーターとお客さまの通話内容をモニタリング、自動要約により瞬時に状況把握することで、的確なフォロー体制を実現します。
「VoC Analyzer」:日常の業務で蓄積するログデータを自動分類し、注目データを集約、シンプルに可視化することで、マーケティングやサービス向上のためのデータ分析を効率化します。
最大収容ラック数5,600・最大受電容量40,000kVAの国内最大級のデータセンターを、東京都三鷹市にNTTデータが建設、2018年4月に提供開始予定です。首都直下型地震にも対応した最新鋭の免震設備を採用し、とう道(電話・通信ケーブルやガス管などを敷設した、地下にある強固な耐震トンネル)に直結、さらには72時間の無給油連続運転可能な非常用発電設備を有するなど、公共系・金融系のシステムや、大手企業の基幹系システムなどに求められる高い信頼性や可用性を有するNTTデータのフラッグシップ・データセンターとなります。
株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051
株式会社NTTデータ
ビジネスソリューション事業本部
次世代技術戦略室
AIソリューション技術担当
重、小酒井
TEL:050-5546-7939
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