ServiceNowを活用したニューノーマル時代の働き方の実現へ ~100を超えるシステム運用現場へ、ServiceNowをベースとしたサービスマネジメントソリューションの社内展開を開始~

ニュースリリース/NTTデータ

2020年10月5日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:本間 洋、以下:NTTデータ)は、ニューノーマル時代におけるシステム運用の在り方を定義し、100を超えるNTTデータのシステム運用の現場にデジタルプラットフォームであるServiceNow注1をベースとしたサービスマネジメントソリューションの適用を2020年10月1日より開始しました。

本取り組みは、コロナ禍における社内調査の結果、顕在化したさまざまな運用上の課題を解決するために、全社施策として開始し、3年以内に社内100案件への適用を目指します。

本ソリューションを適用することで、ニューノーマル時代に求められるリモート運用を基本とする働き方の実現を可能にします。

背景

NTTデータでは、社内で運用中のシステムを対象に独自調査を実施した結果、コロナ禍においてシステム運用上の課題が顕在化していることがわかりました。本調査で確認できた課題は、大きく以下の3つです。

  • 個別の運用業務が多く集約化が難しい
  • お客さま要望に応じたシステム個別の作りこみが必要なため、運用業務の自動化が進展しない
  • 運用拠点や体制が分散化していることにより作業効率が低下する

こうした課題を考慮し、運用に開発も加えてニューノーマル時代において必要となる6つの要素を次の図1のように定義しています。

図1:ニューノーマル時代における開発・運用現場のあるべき姿(To・Be像)

図1:ニューノーマル時代における開発・運用現場のあるべき姿(To・Be像)

コロナ禍での運用では、セキュアなリモートアクセス、オートメーション、業務の集約化の3つの要素が重要であり、それらの要素を具備する、ServiceNowをベースにしたサービスマネジメントソリューションの社内重要システムへの展開を開始しました。

ソリューションの特長

本ソリューションでは、さまざまな業務分野に共通する「標準サービスメニュー」を定義し、個別の運用業務の作りこみを排除します。各「標準サービスメニュー」に対してUI/UX、業務プロセス、自動実行モジュールをセットにした「アプリケーションパッケージ」という単位で動作可能なアプリケーションを提供します。「アプリケーションパッケージ」の実行基盤としては「ServiceNow」を全面的に採用しています。また、案件の特性上、よりセキュアに利用したい場合は、ServiceNow Secured over VPN(SSoV)注2でServiceNowとICT環境とを閉域で接続する環境を提供します。

図2:ServiceNowを活用したサービスマネジメントソリューションのイメージ

図2:ServiceNowを活用したサービスマネジメントソリューションのイメージ

導入効果

本ソリューションの適用により、プロセスとプラットフォームが標準化され、システム個別の煩雑な運用業務から開放されるため、個々の運用業務における負荷が軽減されます。また、システムを越えた要員リソースの共有が可能となり、コア業務へのリソースシフトが可能となり、ビジネスの加速化が期待できます。

今後について

NTTデータでは、ServiceNowをシステムの開発・運用におけるソリューションの核の一つと捉えて、ServiceNowを活用したお客さまの業務課題解決を推進していきます。なお、NTTデータは世界最大規模のServiceNowの専業コンサルティング企業である米国Acorio社を2020年10月に買収しており、北米分野をはじめとするグローバルでのお客さまのデジタルトランスフォーメーション推進をさらに加速していきます。

本取り組みでは、ServiceNowをベースとしたサービスマネジメントソリューションを、3年以内に社内の100システムへの適用を目指すとともに、さらなる機能拡充を図っていきます。

参考

なお、本リリースの内容はServiceNow社主催のイベント「Now at Work 2020 Digital Experience」でも紹介予定です。是非ご参加ください。
https://www.servicenow.co.jp/now-at-work/2020.html

エンドースメント

ServiceNow Japanは、NTTデータがServiceNowを活用したニューノーマル時代における働き方を実現するためのサービスをリリースされたことを心から歓迎致します。

国内最大規模のシステムインテグレーターであるNTTデータを支えるシステムとして、2017年から弊社のクラウドプラットフォーム「Now Platform®」をご採用いただき、システム開発や運用集約の標準化にご利用いただいてきました。さらにこのたび、Safe Workplaceアプリをご採用いただいたことで、ニューノーマル時代におけるサービスマネジメント分野でも日本のロールモデルとなられることを期待しています。

今後は、両社が協力し、ServiceNowをプラットフォームとして活用した多岐にわたるソリューションを積極的にお客さまに提案してまいります。

ServiceNow Japan合同会社 執行役員社長 村瀬 将思

注釈

  • 注1ServiceNowとは、米ServiceNow社が提供する、従業員と企業双方に優れたエクスペリエンスを生み出し、生産性を高めるデジタルワークフローを提供するクラウド型プラットフォームとソリューションです。
    https://www.servicenow.co.jp/
  • 注2ServiceNow Secured over VPN(SSoV)とは、NTTコミュニケーションズ株式会社が提供する、Service Nowとお客さまのICT環境とを閉域で接続するVPNサービスです。
    https://www.ntt.com/
  • 商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
田中
TEL:050-3644-3022

製品・サービスに関するお問い合わせ

株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
システム技術本部
生産技術部
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E-mail:nttd-managed-service@kits.nttdata.co.jp