次世代医療基盤法に基づく認定事業における不適切な情報の取得に関して

一般社団法人ライフデータイニシアティブ（以下、LDIという。）、株式会社NTTデータ（以下、NTTデータという。）は、両社で運営する次世代医療基盤法に基づく認定事業において、以下の不適切な情報の取得があったことを確認いたしました。

本事業は、「医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律」（以下：次世代医療基盤法）に基づき、医療機関等から取得した患者様の医療情報を統計処理または匿名加工してデータ利活用者^注1に提供し、先端的研究開発や新産業創出に役立てる取り組みです。本事業において、LDIは認定匿名加工医療情報作成事業者として、NTTデータは認定医療情報等取扱受託事業者として認定を受けております。

両社は、本事業の遂行のために、医療機関様より患者様の医療情報の提供について受託業務を行っております。患者様の医療情報を利活用するにあたっては、あらかじめ本人に通知することが必須であるところ^注2、NTTデータによるプログラムの不具合により、通知が完了していない約9万5千人分（精査中）の患者様のデータが、LDIが次世代医療基盤法に基づき保有するデータベースに混入いたしました。
なお、LDIから第三者への医療情報の提供にあたっては、次世代医療基盤法の定める基準に従って統計処理または匿名加工処理をしており、個人情報は含まれておりません。

本事案に対して、現在、LDIが次世代医療基盤法に基づき保有するデータベースへの医療情報の取得およびデータ利活用事業を休止するとともに、次世代医療基盤法の主務省庁である内閣府健康・医療戦略推進事務局その他の関係各所に報告しております。本事案に係る調査が完了次第、改めてご説明いたします。
また、両社は、本日受領した内閣府の指示に対しましても、真摯に対応してまいります。

患者様、医療機関様、データ利活用者様をはじめとする関係の皆様に、多大なるご心配をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。
なお、患者様、医療機関様、データ利活用者様からのお問い合わせのため、ご照会専用窓口を設置しました。