既存申込書を活用した金融機関の窓口受付業務のデジタル化サービスを提供開始

~多様なデバイスとチャネルからのWeb受付を実現~

報道発表

2023年2月27日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は2023年2月から、金融機関の窓口受付業務のデジタル化を促進する「One-W1ndow™(ワンウィンドウ)」(以下:本サービス)の提供を開始しました。ファーストユーザーとして、株式会社京都銀行が利用を開始します。
本サービスは、既存申込書のフォーマットを変えることなく、Webブラウザ上で表示・記入することを可能とします。顧客は、金融機関の窓口に設置しているタブレットなどから申込ができるだけでなく、インターネットバンキングの認証を介して、顧客のPCやスマートフォンからの申込も可能になるため、場所を選ばずに各種手続きが行えます。
金融機関では、既存の申込書フォーマットが活用できるため、対象の申込書を自由に選択して、申込書のデジタル化を柔軟に内製化することが可能になります。また、顧客からの申込をデータで受付することで、ペーパーレス化と事務集約を促進し、窓口職員の事務負担の軽減と業務効率化に繋がります。
今後、地銀共同センター参加行注1をはじめとした地方銀行および他業態金融機関へのサービス展開を図ります。

背景

経済産業省が指摘した2025年の崖問題を契機に、企業活動におけるDX推進が求められています。金融機関では取扱頻度の高い業務を中心に、アプリやWebフォームを利用したオンライン受付や事務自動化の取り組みが加速していますが、一方で取扱頻度の少ない業務(以下:少量多品種業務)に対してはコストメリットが図り難く、デジタル化に踏み出しにくいという課題がありました。
そこで、NTTデータでは既存の顧客申込書をWebブラウザで入力可能なPDF注2に変換して登録することで利用を可能とする窓口受付業務のデジタル化サービスの提供を開始します。今後、非対面の法人受付サービス向けの機能拡張等を順次行い、インターネットバンキングや事務システム等とのサービス連携を強化することで顧客の利便性向上と金融機関の業務効率化に貢献していきます。

概要(特長)

本サービスを利用する金融機関におけるメリットは以下の通りです。

1.既存申込書のフォーマットのままで活用が可能

Webブラウザ上で、既存申込書のフォーマットを変えずに表示・記入ができるため、対象業務を自由に選択することが可能です。申込書のデジタル化による紙在庫の削減とともに、窓口受付業務のデジタル化を促進できます。
また、本サービスでは、顧客申込情報の改ざん防止機能などの入力制御機能も具備しており、Webブラウザ上での受付におけるセキュリティ上の懸念にも対応しています。

2.顧客、金融機関職員の双方にかかる負担を軽減

金融機関の勘定系システムと連携して、顧客申込時の申込書にあらかじめ顧客情報を埋め込み表示します。入力項目の削減により、顧客の申込手続きにかかる入力負担を軽減します。
また、本サービスの申請管理機能では、受付データの回覧機能を具備しており、顧客申込のペーパーレス管理と受付事務の集約化を促進します。これにより、従来の紙媒体の申込書の管理作業や、行内の郵送作業が不要となり、窓口職員の業務負担が軽減されます。

3.受付データを後続事務の自動化に活用することが可能

本サービスを利用することで、顧客申込をデータで受付することができます。受付したデータをシステム連携させることで、後続事務の自動化を進めることが可能となります。

4.多様なデバイス対応とチャネル受付

顧客は金融機関の窓口に設置しているタブレットなどの端末からWebブラウザ上で申込ができるようになります。また、既存の認証機能と連携することで、顧客自身のパソコンやスマートフォンでも申込ができるため、場所を選ばずに各種手続きを行うことが可能となります。すでにAnserParaSOL注3との連携を実装済みです。
スマートフォンからの申込時には、スマートフォン専用画面を自動的に表示するなど、利用端末に応じた画面を表示することで、多様なデバイス・チャネルからの受付を実現します。

図:「One-W1ndow™」のサービスイメージ

図:「One-W1ndow™」のサービスイメージ

今後について

NTTデータは金融機関が抱える多様な顧客接点のサービス拡充を同一のクラウド上で開発・維持できるプラットフォームを開発中注4です。本サービスについても、当該プラットフォームと連携することで、他のサービスと一体感をもった顧客体験の実現を図るとともに、地銀共同センター参加行をはじめとした地方銀行および他業態金融機関へのサービス展開を図ります。

注釈

  • 注1 地銀共同センター参加行:青森銀行、秋田銀行、岩手銀行、千葉興業銀行、福井銀行、京都銀行、池田泉州銀行、鳥取銀行、山陰合同銀行、四国銀行、大分銀行、西日本シティ銀行、愛知銀行(銀行コード順)
  • 注2 PDF国際規格ISO32000で規定された対話フォームです。PDFに情報入力可能なフィールドを設定した規格を対話フォームと呼びます。
    本サービスでは「SkyPDF」製品を採用しています。「SkyPDF」製品は株式会社スカイコムの登録商標です。
  • 注3 「AnserParaSOL」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
    AnserParaSOLはNTTデータが金融機関に提供する個人向けインターネットバンキングサービスです。
  • 注4 金融機関の顧客接点を横断的に改革する新たなプラットフォームの開発を決定 | NTTデータ - NTT DATA | NTTデータ - NTT DATA
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
西原
TEL:080-8160-8079

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
第二バンキング事業部
奥村、田中、森川
TEL:050-5546-8399

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