600名の健康データを活用して商品・サービス等を検証できる「共創実証ラボ」の開設

~健診結果やFitbit測定結果等を活用しサービス構想検証を支援~

報道発表

2023年3月9日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2023年3月1日に、健康データを活用した商品・サービス等を検討する企業が実データを活用してサービス構想等を検証できる場の提供を目的とした、「Health Data Bank®(ヘルスデータバンク)共創実証ラボ」を開設しました。本ラボは、クラウド型健康管理ソリューションHealth Data Bankに蓄積したNTTデータの社員モニター約600名分の健診結果やFitbitから得られる歩数、睡眠等のデータをラボ利用企業に提供し、ラボ利用企業はそれらのデータを利用して商品・サービス等の企画・評価に活用できる仕組みです。4月末までの期間で三井不動産株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社 明治、株式会社ダイエー等の複数企業が参加するオープニングイベントを開催しています。
NTTデータは、ラボ利用企業と健康データの活用に伴うベネフィットを体感・実感できるサービスを共創することで、生活者が健康データを活用して、ウェルビーイングを実現することが当たり前になる未来社会の早期実現を目指します。

背景

NTTデータは、個人の健康データを収集・管理するクラウド型健康管理ソリューションHealth Data Bankを運用しています。本ソリューションは、2002年より企業の産業保健業務や健康経営を支援するサービスとして提供しています。民間マーケットでの健康データ利活用への関心の高まりを受けて、2020年からは健康データを活用した商品・サービス等を取り扱う企業に対して、生活者の健康データの収集から企業が提供するサービス等への連携までを安心安全に実現する仕組みへと幅を広げています。
健康データ利活用はさまざまな業界で注目されていますが、健康データはこれまで主に制度の中で活用されていたため、生活者、企業のどちらにとってもなじみがなく、企業の多くが、「健康データがなかなか集まらない」、「健康データを使って何ができるのか、良いアイデアが浮かばない」等の黎明(れいめい)期ならではの課題を抱えています。
そこでNTTデータは、企業が抱える課題を解決し、健康データ利活用の未来を切り開くことを目指し、「Health Data Bank共創実証ラボ」を2023年3月1日に開設しました。ラボ利用企業はNTTデータの社員モニター約600名が提供した健康データを活用して商品・サービス等を検証できます。

概要(特長)

1.本ラボの目的

健康データを活用した商品・サービス等を検討する企業に対して、実データを活用して商品・サービス等を検証できる場を提供します。ラボ利用企業と健康データの活用に伴うベネフィットを体感・実感できるサービスを共創し、生活者が健康データを活用して、ウェルビーイングを実現することが当たり前になる未来社会の早期実現を目指します。

2.本ラボのサービス内容

  1. 社員モニターのデータ提供
    Health Data Bankに蓄積したNTTデータの社員モニター約600名の入社後の経年健診結果や、Fitbitから得られる歩数、睡眠等のデータを、ラボ利用企業の検証内容に応じたデータ形式に加工して提供します。企業は社員モニターの実データを用いて商品・サービス等の検証を行い、改善や新サービス開発に役立てられます。
  2. 社員モニターによるサービス評価
    社員モニターが、ラボ利用企業の商品・サービス等を実際に使用したうえで、ラボ利用企業が用意したアンケート等に回答します。
  3. 有識者による支援
    NTTデータのデータサイエンティストがデータ分析等を支援します。また、業界動向に精通している各インダストリ部門と医療・健康を専門とするヘルスケア部門が連携して、ブレークスルーアイデアの創発や具現化を支援します。

3.ラボ利用企業にとってのメリット

これまで机上検証に留まっていた商品・サービス等について、社員モニターのさまざまな健康データやアンケート回答結果等を活用しながら、マーケティング調査やリアリティーをもった検証等を実施できます。また、本ラボを利用する他企業とのサービス連携について、企業間で合意することを前提に、検証することも可能です。

図:「Health Data Bank共創実証ラボ」の全体像

図:「Health Data Bank共創実証ラボ」の全体像

オープニングイベント

本ラボの開設に先駆けて、2023年3月~4月末にかけてオープニングイベントを開催しています。健康データを活用した商品・サービス等を検討するさまざまな業界の企業やNTTデータの社内プロジェクトが、社員モニターの健康データを活用して、マーケティング調査や商品・サービス等の検証に取り組みます。

主な参加企業

ラボ利用企業名 検証内容
三井不動産株式会社 柏の葉スマートシティの住民向けポータルサイト「スマートライフパス」で提供している「カロママプラス」、「Beatfit」および「メディカルノート」の“ワーカー向けサービス”としての事業性の検証
東京海上日動火災保険株式会社 健康データを活用した保険商品の開発とマーケティングのあり方を検討するための調査
株式会社 明治 健康データを活用した商品効果の検証
株式会社ダイエー 豊洲センタービルアネックスCatch&Go®店舗での健康データを活用した提案商品の販売および効果検証
PSP株式会社 患者向けPHRアプリ「NOBORI」とHealth Data Bankのデータ連携にかかる事業性の検証
株式会社NTT DXパートナー
株式会社ブレインスリープ
「睡眠偏差値for Biz」および「ブレインスリープコイン」の睡眠データとHealth Data Bankのデータ連携にかかる事業性の検証
  • 健康と購買の関係性(どのような人に対して、どのような働きかけをしたら、購買行動が変化するのか)をひもとくNTTデータ社内プロジェクトとのタイアップ案件となります。

今後について

NTTデータは今後、モニター対象を社外にも拡大してモニター人数を増やし、取り扱える実データを増やすことで、本ラボにおける検証精度を向上させていきます。さらに、自社の顧客等を対象に商品・サービス等を検証する企業に対して、本ラボのシステム環境そのものを提供することも計画しています。

注釈

  • 提供するデータは、本ラボの目的や利用用途に賛同した社員モニター約600名が、個人の意思で提供しているものです。NTTデータは、今後も社員モニターを随時募集し、モニター人数を増やす予定です。
  • 参考 NTTデータが考える健康データ利活用の今と未来
    https://www.nttdata.com/jp/ja/industries/healthcare/
  • 「Health Data Bank」、「Catch&Go」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
西原
TEL:080-8160-8079

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
公共統括本部
第二公共事業本部
デジタルウェルフェア事業部
第二統括部
第三システム担当
湊、久保
TEL:050-5546-2504

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