独立行政法人国際協力機構よりインドネシアの飛行経路設計システムを受注

サービスインフォメーション

2011年8月29日

株式会社NTTデータ

NTTデータは、独立行政法人国際協力機構(以下、「JICA」)から飛行経路設計システム「PANADES®」一式を受注しました。

本システムは、JICAがインドネシア国の運輸航空総局及び運輸省教育訓練庁に対して実施する技術協力プロジェクト「航空安全政策向上プロジェクト」に必要な供与機材として、2012年4月に運用開始予定です。

背景

近年、JICAは、フィリピンやメコン3国など東南アジア諸国を対象に、航空関連の「技術協力プロジェクト注1」に取り組んできており、インドネシア国の運輸省航空総局及び運輸省教育訓練庁へおいては、技術協力プロジェクト「航空安全政策向上プロジェクト」として、平成22年7月以降5ヵ年計画により、次世代航空保安システム(新CNS/ATM)および航空機運航の安全監督の分野における運輸省航空総局および運輸省教育訓練庁航空教育訓練センターの能力の強化を目的として、専門組織の立ち上げ支援や、我が国の飛行方式設計業務に関する知見・技術・ノウハウの技術協力などを行っています。

  • 注1技術協力プロジェクト

    JICAの専門家の派遣、研修員の受入れ、資機材の供与という3つの協力手段(協力ツール)を組み合わせ、一つのプロジェクトとして一定の期間に実施される事業~JICAホームページより~

経緯

今回、JICAは「インドネシア国航空安全政策向上プロジェクト向け機材」案件の入札を行い、当社は、2011年7月27日付としてJICAとの契約締結に至りました。

本案件の概要

インドネシア航空総局は、当社製品のPANADESを活用し、飛行経路設計に係るトレーニング及びインドネシア国内の飛行経路設計業務を行っていく予定です。

PANADESについて

PANADESは、国際基準に基づいて航空機の飛行する経路の設計を行うためのシステムです。飛行経路の設計においては、設計する箇所ごとに航空機性能や地形・人工障害物・気候条件などを考慮したうえで、航空機の特性に応じた各種パラメータ計算や複雑な幾何計算など、緻密な計算を正確に行う必要があります。PANADESは、こうした飛行経路設計業務における複雑な計算の多くを自動的に処理する機能を実装しており、できるだけ少ないパラメータ入力で飛行区域が自動的に作成できることが特長です。これにより飛行経路の設計作業時間の短縮や、設計結果の品質及び信頼性の確保、飛行経路の安全性向上を図ることができます。

【画面イメージ】

PANADES画面イメージ

今後について

NTTデータでは、インドネシア国内において飛行設計業務を行う企業に対して、当社グループ会社と連携し、PANADESの販売拡充を図っていく予定です。

注釈

  • 「PANADES」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
公共システム事業本部
第一公共システム事業部
伊神、山田
TEL:050-5546-2289