個人向けインターネットバンキング機能の提供サービスを全面刷新 ~“申し込み不要なインターネットバンキング”を実現する簡易版サービスも新たに追加~

サービスインフォメーション

2013年6月10日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータは、金融機関に対し個人向けインターネットバンキング機能の提供サービス「AnserParaSOL®(アンサーパラソル)」の提供を開始します。

「AnserParaSOL」は、NTTデータが提供する個人向けインターネットバンキング機能の提供サービス「ANSER-WEB®(アカウントアクセス)」、および個人向けインターネット投資信託機能の提供サービス「Fundcafé®」を統合し、全面的にリニューアルしたサービスです。

主なリニューアル内容として、最新鋭のユーザーインターフェースへの全面刷新とWebマーケティング機能、バンキングメニューのフルメニュー化に加え、金融機関への申し込み手続が不要で残高照会や入出金明細照会などを手軽に利用できる、簡易版インターネットバンキングサービス「AnserParaSOL-Lite」を新たに追加しました。

金融機関は、「AnserParaSOL」を導入することで、これまで以上に高い利便性を備えたインターネットバンキングサービスを顧客に提供できると同時に、従来インターネットバンキングを利用してこなかった顧客に対しても、「AnserParaSOL-Lite」を用いて簡易なサービスを提供できます。これにより、窓口での対応業務の削減を実現しつつ収益を高め、インターネットバンキング利用顧客数を拡大することができます。

NTTデータでは、2013年夏のサービス提供開始へ向け、金融機関ごとのニーズに合わせたプランを用意し、2015年3月までに約900の金融機関への導入を目指します。

背景

昨今、金融機関におけるインターネットバンキングの位置づけは、店舗と並ぶ重要なマーケティングチャネルへと変化しています。また、あらゆる世代においてインターネットが浸透していることに加えて、スマートフォンなどの新たなメディアの普及、ソーシャルメディアによる新たなコミュニケーションの進展などにより、インターネットバンキングへのアクセスが多様化・高度化してきています。

また、国内バブルの崩壊や生産拠点の海外移転など、企業融資による収益が伸び悩み、個人顧客へのリテール強化が求められる中で、金融機関窓口以外でリテール取引が可能なインターネットバンキングの重要性が増してきています。

一方で、インターネットバンキング利用手続きの煩雑さなどから、インターネットバンキングを利用しない顧客も一定数存在しており、金融機関にとってはインターネットバンキングを通じて顧客との取引を継続・拡大することが、個人顧客戦略上の重要課題となっています。

NTTデータでは、2000年から「営業店窓口事務の削減」や「ローコストオペレーション」をキーワードに、個人向けインターネットバンキング機能提供サービス「ANSER-WEB(アカウントアクセス)」を、2002年から個人向けインターネット投資信託機能提供サービス「Fundcafé」を提供してきました。

このたび、これら金融機関を取り巻く環境やニーズの変化に対応し、インターネットバンキング契約者数、利用率の一層の向上を実現させるため、「ANSER-WEB(アカウントアクセス)」と「Fundcafé」の機能を統合し全面的にリニューアルした「AnserParaSOL」(フルサービス版)と、インターネットバンキングを契約手続き不要で手軽に利用可能とする「AnserParaSOL-Lite」(簡易版)を開発しました。

概要

「AnserParaSOL」では、金融機関の利用者層に合わせ、(1)"フルサービス版"と"Lite版"の2階層のインターネットバンキング機能を提供します。また、(2)インターネットバンキングのサービス基盤を大きく拡充しました。

(1)利用者に合わせた2階層のインターネットバンキングサービス

【図】

図:インターネットバンキング利用層の現状とAnserParaSOLのサービス提供構造

AnserParaSOL(フルサービス版)

金融機関はインターネットバンキングの契約者に、金融機関取引の基本となる預金業務のほか、利用者がインターネット上で金融商品を購入(契約)するまでの行動プロセス、『認知・興味』、『比較・検討』、『購入・契約』、『契約・購入後』に対応した、最新鋭の機能・サービスを提供することができます。

主な特長
  • 操作履歴・商品閲覧履歴・生年月日・職業などの利用者個々の属性に合わせた「One to Oneマーケティング」を実現する、より高度なWebマーケティング支援機能、情報系システムとの連携機能
  • ライフプランシミュレーション機能、各種統計情報表示機能に対応し、利用者個々のライフイベントに合わせた金融資産構築を支援
  • 従来の預金系業務、預かり資産業務に加え、ローン関連業務の拡充、諸届業務等の拡充など、金融機関窓口と同等の付加価値の高いバンキングサービスを実現
  • 購入した金融商品の資産状況などの通知機能、金融資産構成管理機能により、金融商品購入後の利用者のアフターフォローが可能
【図】

図:インターネット上における顧客の消費行動に対応したAnserParaSOL機能

AnserParaSOL-Lite(簡易版)

金融機関はインターネットバンキング未契約の利用者に、預金残高の照会などに特化した"簡易版インターネットバンキングサービス"に対応した機能を提供することができます。

主な特長
  • インターネット上で必要項目を入力するだけですぐに利用開始可能となる、初回登録機能
  • 残高照会、入出金明細照会サービスのほか、定められた口座への支払サービス、住所変更申込受付、メールアドレス設定/変更機能など、利用頻度の高い機能のみを備えた簡易版インターネットバンキングサービスから、容易にインターネットバンキング契約へ切り替え可能な「インターネットバンキング申込受付機能」

(2)インターネットバンキングのサービス基盤の拡充

  • 柔軟性・拡張性を持った外部インターフェースを用意

    勘定系システムなどとの接続に必要となる外部インターフェースは、従来の個別構築・提供方式に加えて「オンラインインターフェース変換サービス」としてクラウド型でも提供。業務拡張に伴うインターフェース変更・追加へも柔軟に対応

  • 最新鋭のユーザーインターフェース

    「見やすい」、「迷わない」、「間違えない」をコンセプトに、利用者の使いやすさと利用動線を徹底追求した最新鋭のユーザーインターフェースと、高齢者でも簡単に利用できるアクセシビリティーを実現

  • 認証の高度化と利用者の利便性の確保

    認証レベルを高度化し「安心・安全」な認証・セキュリティーを確保しつつ、利用者の利便性も維持

  • 多様なメディアへの対応

    いつでも・どこでも利用者がインターネットバンキングを利用できるよう、スマートフォンやタブレット端末に配慮した画面設計とスマートフォン専用画面の拡充

  • 金融機関個別の機能追加要望にも柔軟に対応

    AnserParaSOLが提供する機能・サービスのほか、金融機関が個別に要望する機能・サービスに対しても追加開発し提供が可能

今後について

今後、NTTデータでは、既に「ANSER-WEB(アカウントアクセス)」および「Fundcafé」を利用中の金融機関、および新規に利用開始する金融機関を合せて2015年3月までに約900の金融機関への提供を目指します。

また、急速に変化する金融機関を取り巻く環境や利用者ニーズに迅速かつ継続的に対応するため、「AnserParaSOL」の利用金融機関とともに、機能追加を検討する運営体制を構築し、これからも先進的なサービスの継続提供を目指します。

注釈

  • 『AnserParaSOL』は、NTTデータが提供する各種金融業務の自動化サービス「ANSER®」に、フルサービス版とLite版の「平行」を意味する「parallel」、個人を意味する「personal」、ソリューション「solution」を込めた合成造語です。
  • 『ANSER』および『AnserParaSOL』は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 『Fundcafé』は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
村上、関、今
TEL:03-5484-4321