2020年4月20日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、営農支援プラットフォーム「あい作®」(以下、「あい作」)注1に、外部のセンサーサービスと連携可能なオープンAPIの提供を開始しました。
「あい作」は、営農活動に必要な栽培計画、栽培記録、連絡・相談等をスマートフォンやタブレットから利用でき、産地の営農活動の高度化・効率化を支援するサービスとして、農業協同組合・農事組合法人向けに提供しています。今回のオープンAPIの提供により、「あい作」で管理している栽培情報とひも付いた環境管理の把握が可能になり、ハウス施設・圃場の見回りの省力化とともに、生産性向上の支援を実現することができます。
第一弾として、NTTテクノクロス株式会社(以下、NTTテクノクロス)が提供するハウス施設内の温湿度見える化システム「Fermier Monitor」(読み:フェルミエモニター)注2、および株式会社AmaterZ(以下、AmaterZ)が提供する遠隔で観測対象のデータを取得するサービス「tukumo F」(読み:ツクモフィールド)注3から得られる環境情報をプッシュ通知機能により検知できるようになりました。
今後、NTTデータでは「あい作」ユーザーや各種センサーを提供するパートナー企業等と協力し、さらなるAPIを利用したサービス開発に積極的に取り組むことで、営農作業の作業効率化・生産性向上の支援を目指します。
農業分野では担い手の減少や高齢化による労働力の確保を背景に、生育状況に大きく影響する環境管理は栽培工程の中で重要な要素となっています。栽培情報のデジタルデータ化だけでなく、センサーを用いて情報を計測・数値化するセンシング技術は、農業分野におけるIT化の波の中核技術にもなってきています。
NTTデータは、各種センサーから得られる環境情報と日々の作物に関する栽培情報がひも付いた営農作業を支援するサービスの実現が、課題解決の有効手段の一つであると捉え、このたび、外部センサーサービスと連携可能なオープンAPIを提供することとなりました。
オープンAPI機能の第一弾として、「Fermier Monitor」および「tukumo F」から得られる環境情報のアラートをリアルタイムで検知することを実現するプッシュ通知機能の提供を開始しました。これにより、施設園芸および水稲生産農家が、「あい作」で管理している栽培情報とひも付いた環境管理の把握をすることが可能になり、ハウス施設・圃場の見回りの省力化とともに、生産性向上の支援を実現することができます。
「Fermier Monitor」は、ハウス内に小型のセンサーを複数装置することにより、ハウス内の温度・湿度のムラを多点で自動測定・可視化できるシステムとして、NTTテクノクロスが提供しています。
「tukumo F」は、中継器が複数の送信機をバケツリレー式にて中継可能であり、例えば米の生産における代掻き(しろかき)から収穫まで、水田の水位等の異常を容易に遠隔監視できる機器貸出、システム異常監視、復旧プログラム、データ参照、簡易レポート、簡易設置最適化コンサルティングが一体となったサービスパッケージとしてAmaterZが提供しています。
イメージ図
今後、NTTデータは、営農作業のさらなる作業効率化および生産性向上のために、環境情報等を必要とする現場の農業従事者のニーズへの対応については、各種センサーを提供するパートナー企業と連携しAPIを利用したサービス連携の実現を目指します。また、農業従事者の利用シーンに合わせた機能を拡充し、さらなる利便性向上を目指していきます。
株式会社NTTデータ
第三金融事業本部
戦略ビジネス本部
食農ビジネス企画担当
大川、西崎、丸山
TEL:050-5546-9784
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