臨床試験における電子カルテへのデータ入力を適切に促すための研究を開始

サービスインフォメーション

2020年8月13日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:本間 洋、以下:NTTデータ)は、国立研究開発法人国立がん研究センター(所在地:東京都中央区、理事長:中釜 斉、以下:国立がん研究センター)と治験参加症例における患者情報データ入力サポートシステムを開発し、効果検証および応用可能性について共同研究を2020年7月より開始し、2023年7月(予定)まで行います。

本システムは、症例報告書など治験に必要となるドキュメントの作成をシステムでサポートすることで、作成作業の負荷軽減を目指すものです。具体的には、症例報告書に必要となる詳細で多様なデータ項目の経過記録などの入力を電子カルテシステムの画面上でナビゲートすることで、データ入力の標準化や教育への活用が期待されると同時に、網羅的かつ構造化されたデータの作成が可能となります。本共同研究では、通常の診察時よりも詳細なデータの収集が必要となる治験において、本システムの活用によりデータ収集・品質担保への作業負荷がどの程度軽減できるかについて検証します。

今後、NTTデータは、本システムの応用可能性を国立がん研究センター東病院と共同で検討していきます。また、本システムの汎用性を拡張し、新薬の開発を加速するITプラットフォームの提供を目指していきます。

背景

治験の実施にあたっては、医療機関は厳重な安全管理の下で、通常診療時よりも詳細で多様なデータ項目を正確かつ迅速に収集し、症例報告書に入力・記載して治験依頼者へ報告することが求められています。一方で通常、医療機関で診察に用いられている電子カルテシステムには治験に対応する機能は十分には満たされていないという課題がありました。

このような課題に対応するため、NTTデータと国立がん研究センター東病院は本システムの開発および本システム活用による作業負荷軽減についての共同研究を2020年7月より開始しました。

共同研究について

目的
  1. (1)治験参加症例における症例報告書のデータ入力をサポートするシステムの開発を行う。
  2. (2)症例報告書と同レベルの詳細な記載項目を、医師が治験診療時にリアルタイムに電子カルテシステムへ入力できるようにナビゲートすること、さらには症例報告書作成に適したデータ構造へ自動的に変換することにより、症例報告書作成に係る作業の負荷軽減および迅速化を目指す。
検証内容
  1. (1) 過去の治験における電子カルテシステム上のデータおよび症例報告書の作成に必要な情報を集積・分析し、電子カルテシステムへの入力ナビゲートを支援するAIの学習を行う。
  2. (2)AIにて入力を支援するための学習を行う。学習を行ったAIを用いてシステム構築を行い、経過記録のような自由に入力が可能な情報を入力する際に、システムを活用して適切な入力を促すことによりデータ収集の作業効率化および品質確保に寄与することができるかの評価を行う。
対象データ AIの学習や本システムの検証に、国立がん研究センター東病院の2013年5月1日から2019年12月31日までに受診した患者のデータを用いる。
検証期間 2020年7月~2023年7月(予定)

研究概要の公表

注釈

  • 症例報告書とは、患者の検査情報などの治験データを記録する文書です。
  • 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
社会保障事業部
原野
TEL:050-5546-2505