第一生命保険と「企業健診レポート」を共同開発

サービスインフォメーション

2020年10月1日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(代表取締役社長:本間 洋、以下:NTTデータ)は、第一生命保険株式会社(代表取締役社長:稲垣 精二、以下:第一生命保険)と、企業の健康経営注1を支援する「企業健診レポート」(以下:本レポート)の共同開発を行い、第一生命保険より2020年10月1日に提供を開始しました。

本レポートは、企業(団体)における従業員の健康診断結果を分析し、健康経営のためのレポートを取りまとめるものです。第一生命保険の「企業健診サービス」において提供されるほか、NTTデータの健康管理サービス「Health Data Bank®」においても作成可能となります。本レポートの活用により、企業は従業員全体の健康状態の傾向を把握することができ、健康経営施策への活用が期待されます。また、第一生命保険は、本レポートで算出される優良者の占有率等が一定の条件を満たす場合に、保険料を割引する仕組みを導入した団体保険を2021年4月より発売します。

今後NTTデータは、保険業界における健康経営支援を拡大する活動を行うとともに、健康診断結果データと各種デバイスより取得したバイタルデータを組み合わせ、パーソナルヘルスレコード注2として活用することを目指します。

背景

わが国においては、定期健康診断の実施をはじめ、企業や団体が従業員の健康を守るためのさまざまな取り組みが行われています。特に、少子高齢化や人口減少により、従業員が健康に働き続けられる職場であることがますます重要となりつつあり、このような取り組みを経営の一部として捉える「健康経営」が定着しつつあります。

NTTデータは、このような状況を踏まえ、2002年に提供開始した健康管理サービス「Health Data Bank」において、健康経営のためのサービス強化を進めています。今回、より一層企業の健康経営へ貢献するため、第一生命保険と共同で本レポートを開発し、2020年10月1日より提供開始しました。また、第一生命保険は、本レポートで算出される優良者の占有率等が一定の条件を満たす場合に、保険料を割引する仕組みを導入した団体保険を2021年4月より発売します。

概要

本レポートは、第一生命保険が生命保険事業を通じて得た保険医学の知見と、NTTデータが保有する医療・ヘルスケア分野におけるシステムやサービスのノウハウに基づいて共同で開発した、健康経営のためのレポートです。

「Health Data Bank」の利用企業は、「Health Data Bank」において従業員の健康診断結果データを分析、評価し、本レポートを作成することができます。また、「Health Data Bank」を利用していない企業は、第一生命保険に申し込むことにより、健康診断結果データをアップロードして本レポートを作成するための「企業健診レポートサービス」を利用することができます。

本レポートの活用により、企業は従業員全体の健康状態の傾向を把握の上で、従業員の健康を守るための施策をより効果的に実施可能となり、健康経営の一層の推進に資することが期待されます。また、従業員の健康状態に応じた最適な保険商品等のサービス提供を受けるための資料として、生命保険会社等に提示することが可能となります。

図1:企業健診レポート利用イメージ

図1:企業健診レポート利用イメージ

「企業健診レポート」について

本レポートは、NTTデータの提供する「Health Data Bank」および第一生命保険の提供する「企業健診レポートサービス」で作成することができます。企業(団体)の組織としての健康状態や、将来の疾病リスク予測、BMI・血圧・血糖値を利用した優良者の判定結果を記載します。

 図2:企業健診レポートイメージ

図2:企業健診レポートイメージ

今後について

今後NTTデータは、「Health Data Bank」の利用企業が健康連動型保険を検討する際の基盤として活用いただけるよう、保険業界における健康経営支援を拡大する活動を行っていきます。また、健康診断結果データと各種デバイスより取得したバイタルデータを組み合わせ、パーソナルヘルスレコードとして活用することを目指します。

注釈

  • 注1健康経営とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。出典:経済産業省「健康経営の推進」
    https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html
  • 注2パーソナルヘルスレコードとは、自分の医療・介護・健康データを収集し、一元的に保存する仕組みです。これらの情報を医療機関等に提供することで自分にとって最適なサービスを受けることができるようになります。
  • 「Health Data Bank」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

参考

「Health Data Bank」について

「Health Data Bank」は、NTTデータが提供する健康管理サービスです。2020年3月末時点において、現在約2,000団体400万人の健康管理に活用されています。約2000の健診機関から直接従業員の健診データを受領し、データ形式を統一した上で精度の高い健診データベースを構築します。

人事労務担当者・医療スタッフは健診データ、ストレスチェックデータ等を組み合わせながら健康課題の抽出やアドバイス等を実施し、従業員は個人サイトから自身の健康状態を確認することができます。

また、生活習慣病や休職等に関するリスクをAIで予測する機能、組織ごとの健康状態を可視化する健康経営ダッシュボード機能等を提供しています。

図3:Health Data Bank概要

図3:Health Data Bank概要

本件に関するお問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一金融事業本部
保険ITサービス事業部
営業企画統括部
企画担当
森、山森、池
TEL:050-5546-8448
E-mail:ins_svc_planning@kits.nttdata.co.jp

「Health Data Bank」に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
ヘルスケア事業部
第一統括部
健康ソリューション担当
藤田、久保
TEL:050-5546-2504
E-mail:hdb@kits.nttdata.co.jp