携帯電話通信網を活用した災害時自動航行ドローンの実証実験を実施 ~災害発生時を想定した愛媛県原子力防災訓練において有効性を確認~

サービスインフォメーション

2021年12月1日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2021年10月15日に愛媛県が実施する原子力防災訓練時において、災害時エリアモニタリング自動化ドローン注1を用いた実証実験を行いました。本実証では、愛媛県として伊方町で初めて携帯電話通信網(LTE)を活用した自動航行ドローン飛行の有効性を確認しています。これにより、これまでの専用の無線通信網に加えLTEの電波範囲での飛行が可能となり、より広範囲でのドローンによる避難誘導が可能となります。また、災害発生時を想定したドローンによる一連のオペレーションとして実施することで、その実効性を高めました。
NTTデータは、災害時エリアモニタリング自動化ドローンの提供に加えて、デジタル防災プラットフォームD-Resilio™注2の展開を通じて、自治体等の行政機関および重要インフラ事業者等における防災のデジタル化への貢献を進めていきます。

背景

NTTデータは、2017年から愛媛県と、導入調査、システムの構築(ドローン運航管理パッケージソフトウエア「airpalette® UTM」注3を活用)、職員オペレーションの強化、有人機との衝突回避に係る実証など幅広い取り組みを進めてきました注4。本年度は原子力防災訓練において、携帯電話通信網(LTE)を活用したドローン飛行、愛媛県と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協定に基づく有人機とドローンの連携について、実際の災害発生時を想定した一連のオペレーションとして実施し、その実効性を高めることを目的に実証実験を行いました。

実証実験概要

ドローンにおける携帯電話通信網(LTE)の活用

上空におけるLTEの利用に係る規制動向を踏まえ、ドローンに対する遠隔からの制御およびドローンに搭載されたカメラからの映像伝送を行い、災害対応におけるLTE利用の有効性の検証を行いました。専用の無線通信網を利用した飛行に加えて、LTEを利用した飛行を可能とすることで、電波による活動範囲の制約が減少することから、住民の方の避難ルート確保をより広範に行えるようになることなどが期待されています。

図1:実証実験の模様 図1:実証実験の模様

図1:実証実験の模様

有人機による救出とドローンの空域からの退避

自動航行ドローンの飛行を行うとともに、同一空域を飛行する消防防災ヘリからの退避指示に基づくドローンの緊急リターンを実施しました。ドローンによる要救助者の発見、消防防災ヘリに対する出動要請、消防防災ヘリからのドローンへの退避指示、消防防災ヘリによる要救助者の救出といった、災害発生時を想定した一連のオペレーションとして実施することで、その実効性を高めました。

図2:運航管理システムにおけるドローン退避 図2:運航管理システムにおけるドローン退避

図2:運航管理システムにおけるドローン退避

災害時エリアモニタリング自動化ドローンの特長

国内での実証実績に伴う高品質な運用を提供可能(自動航行ドローン23機、巡視対象道路総延長100km超に及ぶ被災状況収集システム)

防災ドローン自動航行システムとして国内で実証を重ねたことで、成熟度においても実証実験レベルを超えた実運用に資するレベルを実現しています。

現場のニーズ、運用実績を踏まえた製品・サービスの柔軟な組み合わせによるソリューション提供

現場での取り組みの知見を踏まえて、災害時エリアモニタリング自動化ドローンとしてソリューション化を行っています。具体的には、ドローンの経路設計・機体制御、映像情報共有、分析・意思決定支援を一気通貫で実現します。自動離発着・自動充電が可能なドローンポートとの組み合わせなど、最新技術の活用も可能です。

今後について

NTTデータは、災害時エリアモニタリング自動化ドローンについて、自治体・中央府省、重要インフラ事業者等に向けた導入支援、構築、運用・教育をトータルで提供するとともに、デジタル防災プラットフォームD-Resilioの展開を通じて防災分野におけるデジタル化・DXへの貢献を進めていきます。

注釈

  • 注1災害時エリアモニタリング自動化ドローンとは、防災ドローン自動航行システムにより、災害発生時に避難道路や構造物などの被災状況を迅速かつ網羅的に把握することで、行政機関やインフラ事業者等の災害対応業務の高度化を実現。同時に多数のドローンを自律飛行させ短時間で必要十分な映像を収集し、一元的な管理のもとで関係先に配信を行います。AIによる映像解析、ドローンによる物資搬送といった機能も提供します。
    https://www.d-resilio.jp/products/top/area_monitoring_drone/
  • 注2デジタル防災プラットフォームD-Resilio:
    自治体やインフラ事業者の災害対策業務をトータルで支援するデジタル防災プラットフォームの提供開始
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2021/073000/
  • 注3airpaletteUTMとは、ドローンを活用する事業者向けの運航管理機能「FOS」および空域管理者向けの無人交通管理機能「UTM core」により構成され、さまざまなフィールドで安心・安全なドローンの飛行を実現するためのソフトウエアパッケージです。
    airpaletteUTMウェブサイト:https://www.airpalette.net/ja/utm
  • 注42020年11月4日サービスインフォメーション:自動航行ドローンによる遠隔からの被災状況把握訓練を実施
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2020/110400/
  • 「airpalette」は、日本、CTM(欧州)、米国、中国における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「D-Resilio」は日本国内における株式会社NTTデータの商標(出願中)です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
第四公共事業部
第二統括部
危機管理ソリューション担当
中、石川
TEL:03-3532-7269

- NTTデータは、「これから」を描き、その実現に向け進み続けます -