生命保険業務を効率化するAPI標準仕様の第一弾を公開

サービスインフォメーション

2022年5月18日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は2022年5月18日、生命保険業務の標準的なAPIをまとめた「生保標準API仕様」を公開します。2020年8月にNTTデータ、生命保険会社6社、一部保険代理店が共同で発足した「保険代理店チャネルにおける生保標準API検討ワーキング(以下、検討WG)」における議論を集約したものです。
今回公開する生保標準API仕様では、生保業務の中から「解約返戻金照会注1」「申込進捗状況照会注2」の2業務についてAPI仕様をまとめています。これら2つの業務に関して保険会社と保険代理店、代理店向けシステム提供事業者などがAPIを活用できれば、それぞれの業務を効率化できます。
また、今後「契約情報照会」についてもAPI仕様を公開予定であり、NTTデータは、検討WGの参加企業と共に、生保標準API仕様の対応業務を拡大していきます。

背景

保険業界では、顧客接点の多様化や代理店業務の高度化、新型コロナウイルスを受けた営業体制の変革といった影響を受け、デジタルシフトが加速しています。保険会社は保険代理店やFintech業者、消費者等と迅速に幅広いステークホルダーとの連携を求められており、実現手段としてAPI活用に注目しています。一方で、仕様の異なるAPIの連携先が増えていくと、各種異なる仕様や接続基盤への対応負荷が大きくなり、本来APIを活用するメリットとなり得る迅速性や低コストでの連携実現が損なわれる可能性が課題として想定されています。
NTTデータはそうしたステークホルダーの皆さまの課題を受け、2020年8月に生命保険会社6社と共に検討WGを立ち上げ、API仕様の共通化を中心に議論を進めてまいりました。検討WGには、住友生命保険相互会社、第一フロンティア生命保険株式会社(以下:第一フロンティア生命)、その他保険会社4社、一部保険代理店などが参加しています注3

生保標準API仕様の概要

今回公開する生保標準API仕様では、多様な生保業務の中から「解約返戻金照会」「申込進捗状況照会」の2業務についてAPI仕様をまとめています。これら2つの業務に関して保険会社と保険代理店、代理店向けシステム提供事業者などAPI利用者がAPIを活用できれば、保険会社と保険代理店の業務軽減につながることが期待されます。2つの標準API仕様については生保業界のステークホルダーに公開し、利用を希望する事業者をNTTデータがサポートします。

業務名 想定される業務効率例 API仕様公開時期
解約返戻金照会 代理店システム等からリアルタイムの解約返戻金情報を取得可能になることで、効率的な情報照会を実現し、募集人の照会負荷軽減・契約者アフターフォローの質を向上させる 2022年5月
申込進捗状況照会 代理店システム等から申込手続き後の状況照会を可能とし、募集人の照会負担低減・契約者対応品質(不備早期検知等)を向上する 2022年5月
契約情報照会 代理店システム等から自代理店取り扱い契約の最新・詳細情報の照会を可能とし、募集人の照会負担を低減する 2022年6月(予定)

※下記、「本件に関するお問い合わせ先」よりご照会いただきましたステークホルダーの皆さまにAPI仕様の公開をさせていただきます。仕様開示に当たっては情報取り扱い制約にご同意いただいた上で実施させていただきます。

今後の予定

検討WGでは「契約情報照会」の標準仕様を継続検討しています注4。その他、現在に至るまで16の保険業務プロセスについて標準仕様化について検討しており、ニーズの高い業務について優先して検討していきます。スケジュールは以下の通りです。

  • 2022年6月:「契約情報照会」標準API仕様の公開
  • 2022年6月以降:他業務の標準API化の検討、公開済みAPIの改善・改良の検討

API管理基盤サービスのご紹介

NTTデータは、保険業界におけるAPI利用の普及のため、生命保険会社による標準API公開をサポートする「insurance API PORT®標準API公開サービス注5」を提供しています。本サービスを通じて保険会社、保険代理店双方の調整負荷の軽減、API管理基盤のアウトソーシングによる安価なAPI導入を促進しています。現在、第一フロンティア生命にご利用いただいており、「保険共同ゲートウェイ注6」上で時価残高(解約返戻金や積立金額など)を照会できるサービス注7への情報連携を実施しております。

注釈

  • 注1解約返戻金照会とは、外貨建保険をはじめとする主に貯蓄型保険の解約に伴う契約者へ返戻される金額の照会業務を指します。
  • 注2申込進捗状況照会とは、保険契約の申込後に発生する健康診断や告知事項に基づく審査状況を照会する業務を指します。
  • 注3現在、仕様検討が完了した段階であり、本取組に準拠するAPIの提供は各生命保険会社にて現在対応検討中となります。
  • 注4検討WGで議論する業務の選定においては「保険代理店のニーズの高さ」「保険会社間の共通化のしやすさ」「保険会社と保険代理店双方への業務効率効果」の3つの観点から検討し、本2業務が第一弾の議論の対象になりました。
  • 注5insurance API PORT標準API公開サービスは、生命保険会社の標準API公開に必要となる利用者認証・データ変換機能等を備え、標準API公開に最適化されたAPI管理基盤のアウトソーシングサービスです。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/insurance_api_port/
  • 注6保険会社共同ゲートウェイは保険会社と保険代理店をつなぐ業界基盤プラットフォームです。2002年よりNTTデータが提供しています。保険代理店と保険会社間のシステム連携をWEBベースで実現します。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/insurance_gateway/
  • 注7本サービスは共同GWによって結ばれた保険会社と保険代理店間をAPIによって接続し、時価残高(解約返戻金や積立金額など)に関わる最新情報をやりとりできるようにするサービスです。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2021/111700/
  • 「insurance API PORT」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一金融事業本部
保険ITサービス事業部
G&S統括部
保険ネット
足利、木村
E-mail:iap_support@kits.nttdata.co.jp