生命保険業務を効率化する標準API仕様の第二弾を公開

サービスインフォメーション

2022年11月1日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、「NTTデータ」)は2022年10月31日、生命保険業務の標準的なAPI仕様をまとめた「生保標準API仕様」の第二弾として、「契約照会」注1業務のAPI仕様を公開します。2020年8月にNTTデータ、生命保険会社6社、一部保険代理店が共同で発足した「保険代理店チャネルにおける生保標準API検討ワーキング(以下、「検討WG」)」における議論を集約したものです。

保険会社は検討WGで定めた標準API仕様の活用により、保険代理店や保険代理店向けシステム提供事業者間の接続を容易にします。また、代理店向けシステムへのAPI連携は、保険会社保有情報のリアルタイムでの呼び出しを可能とし、新契約や保全における業務効率化が期待されます。引き続き検討WG参加会社とともに、新たな業務の標準API検討や保険代理店以外へユースケースの幅だしを行う予定です。

NTTデータは保険業界でのAPI活用普及に向け、安心・安全に利用できるセキュアな接続環境・仕組み作りを推進し、保険業務のさらなるデジタル化、デジタル化による新たなカスタマーエクスペリエンスの創発に努め、保険業界の発展に貢献していきます。

背景

保険業界では保険契約者のデジタル接点におけるユーザビリティ向上やアフターフォローの充実等、顧客への提供価値向上に向けてデジタル化の取り組みが進んでいます。そのために保険会社や保険代理店、システム提供事業者などの間の効率的かつ効果的な連携が必要となります。その実行手段のひとつとして、リアルタイムかつ双方向の情報連携が可能なAPIが注目を集めています。

NTTデータは、2020年8月に生命保険会社6社と検討WGを立ち上げ、生保業界におけるAPI仕様の共通化を中心に議論を進めてきました。既に2022年5月に「解約返戻金照会」注2「申込進捗照会」注3の2業務の標準API仕様を公開注4しており、このたび新たに「契約照会」業務の標準API仕様を公開します。

※検討WGには、住友生命保険相互会社、第一フロンティア生命保険株式会社(以下、「第一フロンティア生命」)、その他保険会社4社、一部保険代理店などが参画しています。

生保標準API仕様の概要

今回公開する「契約照会」業務の標準APIは保険契約情報の呼び出しを実現するものです。APIは、保険代理店システムでの保有契約呼び出しの際、リアルタイムの最新情報を呼び出すことが出来る事から、募集人のユーザビリティ向上が期待されます。

また、本APIの標準項目は保険代理店業務にかかわらず汎用(はんよう)的に使うことを想定して策定をしているため、保険代理店業務以外のシーン(契約者向けサイト、アプリでの情報連携等)での活用も可能です。

業務名 想定される業務効率例 API仕様公開時期
【第一弾】
解約返戻金照会
保険代理店システム等からリアルタイムの解約返戻金情報を取得可能になることで、効率的な情報照会を実現し、募集人の照会負荷軽減・契約者アフターフォローの質を向上する 2022年5月
【第一弾】
申込進捗状況照会
保険代理店システム等から申し込み手続き後の状況照会を可能とし、募集人の照会負担軽減・契約者対応品質(不備早期検知等)を向上する 2022年5月
【第二弾】
契約照会
※今回公開
保険代理店システム等から自店取り扱い契約の最新・詳細情報の照会を可能とし、募集人の照会負担を軽減する 2022年10月

※生保標準API仕様は原則、保険代理店チャネルでの利用を想定して策定しています。
※下記、「本件に関するお問い合わせ先」よりご照会いただきました生保業界のステークホルダーの皆さまに標準API仕様を公開します。注5

今後の予定

検討WGでは引き続き他の業務についても標準API仕様化の検討を行い、API活用の普及を推進します。また、NTTデータは生保標準API仕様の利用を希望する保険会社、事業者をサポートしていきます。

API管理基盤サービスのご紹介

NTTデータは、保険業界におけるAPI活用の普及のため、生命保険会社によるAPI公開をサポートする「insurance API PORT®注6」を提供しています。本サービスでは「標準API公開サービス」の提供を通じ、保険会社、保険代理店双方の調整負荷の軽減、API管理基盤のアウトソーシングによる安価なAPI導入を促進しています。現在、複数保険会社へ提供を開始しており、本サービスを介して「NTTデータ保険会社共同ゲートウェイ注7」上で第一フロンティア生命商品の時価残高(解約返戻金や積立金額など)を照会できるサービス注8への情報連携を実施しています。

図:insurance API PORT®概要

図:insurance API PORT®概要

注釈

  • 注1契約照会とは、保険代理店や契約者向けサービス上などで契約者の加入する保険契約の内容を照会する業務を指します。
  • 注2解約返戻金照会とは、外貨建て保険をはじめとする主に貯蓄型保険の解約に伴う契約者へ返戻される金額の照会業務を指します。
  • 注3申込進捗状況照会とは、保険契約の申し込み後に発生する健康診断や告知事項に基づく審査状況を照会する業務を指します。
  • 注42022年5月18日サービスインフォメーション「生命保険業務を効率化するAPI標準仕様の第一弾を公開」
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2022/051800/
  • 注5現在、仕様検討が完了した段階であり、本取り組みに準拠するAPIの提供ならびにAPI化の対象商品は各生命保険会社にて現在対応検討中となります。
  • 注6insurance API PORTは、生命保険会社のAPI公開に必要となる利用者認証・データ変換機能等を備え、API公開に最適化されたAPI管理基盤のアウトソーシングサービスです。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/insurance_api_port/
  • 注7NTTデータ保険会社共同ゲートウェイは保険会社と保険代理店をつなぐ業界基盤プラットフォームです。2002年よりNTTデータが提供しています。保険代理店と保険会社間のシステム連携をWEBベースで実現します。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/insurance_gateway/
  • 注8本サービスはNTTデータ保険会社共同ゲートウェイによって結ばれた保険会社と保険代理店間をAPIによって接続し、時価残高(解約返戻金や積立金額など)に関わる最新情報をやりとりできるようにするサービスです。
    https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2021/111700/
  • 「insurance API PORT」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第三金融事業本部
保険ITサービス事業部
グローバル&ソリューション統括部
保険ネット担当
望月、木村
E-mail:iap_support@kits.nttdata.co.jp