NTTデータのマーケティングDXメディア『デジマイズム』に掲載されていた記事から、新規事業やデジタルマーケティング、DXに携わるみなさまの課題解決のヒントになる情報を発信します。
第1回 ビジネスデザインスプリントの成り立ちと背景、概要
多くの企業がデジタル技術を活用したイノベーションによる事業モデル変革に取り組むようになりました。しかし、いざ取り組みを本格化させようとしても、アイデアをどのようにビジネスプランへ具体化させていくかが分からない、あるいは世の中のフレームワークの実践的な活用方法がわからない、といった声も多く聞こえてきます。本連載では、NTTデータの数多くの社内実践や顧客共創から生まれた、ビジネスプランの解像度を高めるドリル「ビジネスデザインスプリント」について紹介します。本稿ではその成り立ちと背景、概要を解説します。
第2回 ビジネスデザインスプリントのキークエスチョン解説【前編】
NTTデータにおける数多くの社内実践や顧客共創から生まれた、ビジネスプランの解像度を高めるためのドリル「ビジネスデザインスプリント」。前回の記事ではその成り立ち、背景、概要を解説しました。今回は、実際にNTTデータで挑戦した棚欠品検知サービス「店長お助けAIカメラ」の新規事業開発を追体験する形で、ビジネスデザインスプリントのキークエスチョンについて解説します。
第3回 ビジネスデザインスプリントのキークエスチョン解説【中編】
前回の記事では、ビジネスプランを俯瞰的に捉える「4つの視点」のうち、「サービス」の視点-ウケそうか?-について、実際にNTTデータで挑戦した棚欠品検知サービス「店長お助けAIカメラ」の新規事業開発を追体験する形で4つのキークエスチョンを解説しました。今回は中編として、「ビジネスモデル」「システムモデル」「独自の価値」のキークエスチョンを解説します。
第4回 ビジネスデザインスプリントのキークエスチョン解説【後編】
NTTデータの実践から生まれた新規ビジネス創出ドリル「ビジネスデザインスプリント」。最終回となる今回は、最後の検討ポイント「ビジネススケール」のキークエスチョン解説とあわせて、ビジネスデザインスプリントの活用状況やご利用方法についてもお伝えします。
ビジネスデザインスプリントの活用状況と利用方法
ビジネスデザインスプリントは既に、NTTデータ社内でこれまで、のべ1,000名を超える社員が手に取り、日々新規事業開発に挑戦しています。また、当社お客さま企業のうち数社にて既にご活用いただいている状況です。さらにそのうち1社では、ビジネスデザインスプリントをきっかけに期間限定の新サービス2件をローンチするまでに至っています。(2022年6月現在)
このように、これまではNTTデータの社内と一部のお客さま企業での利用にとどまっていましたが、私たちビジネスデザインスプリント開発チームとしては、「デジタル技術を活用したイノベーションの民主化」をビジョンに、今後より広くご活用いただけるようご利用メニューを整備しました。
解説セミナー
実践的なコツも交えて2時間程度で解説するセミナーを用意しています。概要を30分程度、詳細を90分程度で解説しますので、例えば社内幹部の方に概要だけでも聞いていただけると、ビジネスデザインスプリントを新規事業開発の社内共通言語として活用しやすくなります。参加人数に特に制限はなく、リアル会場でもオンラインでも開催が可能です。
エクササイズセミナー
前述の解説セミナーに加え、演習用のテーマを設定してビジネスデザインスプリントを実際に使っていただき、検討内容についてフィードバック・議論を行うメニューです。8つの検討ポイントすべてを解いていただくスタンダードコース(解説セミナー込で計6~7時間)と、特に重要な3つの検討ポイント(課題仮説、サービスモデル、ユーザーエクスペリエンス)に絞って演習を行うライトニングコース(解説セミナー込で計4時間)の2コースを用意しています。
フィールドトリップ(体験型ワークショップ)
ビジネスデザインスプリントは良いアイデアが思いついてから手に取るものですが、良いアイデアを考えるところから1日でクイックに体験いただけるのが、このフィールドトリップです。世界的に実績豊富なイノベーション創出手法「FORTH Innovation Method」とビジネスデザインスプリントを“良いとこ取り”して、参加者一人につき3つの「良さそう!」なビジネスアイデアを持ち帰っていただくものです(解説セミナーは含まれていません)。
このほかにも、伴走型メニューなどご要望に応じた柔軟なメニュー設計も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。「デジタル技術を活用したイノベーションの民主化」の実現に向け、ビジネスデザインスプリントを軸に、一緒に取り組みを進めさせていただければ幸いです。