CDPの「気候変動」「水セキュリティ」調査において、最高評価のAリスト企業に選出

受賞背景・理由

CDPの調査は、ESG投資を行う機関投資家などの要請に基づき、企業の環境情報を調査するもので、情報開示の包括性、環境リスクに対する認識と管理、野心的で有意義な目標設定など環境リーダーシップに関連するベストプラクティスの実証に基づいて、AからD-のスコアで評価されます。CDPのスコアは、レジリエントでアースポジティブ^注2な経済に向けた投資や購買の意思決定に広く活用されています。
CDPの2025年の調査では、全世界で22,100社を超える企業がCDPを通じてデータを開示し、機関投資家などの要請に応じました。環境情報開示の網羅性・透明性、取締役会レベルでの監督体制、野心的な目標設定、サプライチェーン全体での取り組みなどCDPが重視する基準を実践していることが評価され、NTTデータグループは「A」を達成した企業の一社となりました。特に水セキュリティについては、当社の環境方針に「データセンター事業における効率的な水管理」を盛り込み、水に関する取り組み方針を明確化したこと、全データセンターの水ストレス評価・分析を通じて水関連リスクを把握したこと、効率的な水管理の指標としてWUE（Water Usage Effectiveness：水使用効率性）の改善を目標値として設定したことなどの取り組みが評価され、初めてAリスト企業に選定されました。

今後について

気候変動への対応について、NTTデータグループは、2040年までにNet-Zero実現を目指す「NTT DATA NET-ZERO Vision 2040^注3」を策定しています。具体的には、自社のオペレーションにおける温室効果ガス（以下：GHG）の直接・間接排出量（Scope1，2）について、データセンターでは2030年、オフィス・その他を含めた自社全体では2035年、サプライチェーン全体では2040年までの実質ゼロを目指しています。

水に関する対応について、NTTデータグループは2025年7月にマテリアリティの見直し^注4を行い、データセンター事業における効率的な水管理を重要なマテリアリティと位置づけ、持続可能な運営を推進しています。水ストレスの高い地域にあるデータセンターの特定・分析を行い、水資源の消費量を抑える取り組みを実施することで環境負荷の低減に努めています。また、データセンターの効率的な水利用を測定するための指標としてWUEを設定して、データセンターの水利用について管理していきます。

今後も、サプライチェーン全体でGHG排出量を可視化する「C-Turtle^®（読み：シータートル）^注5」やコンサルティングサービス^注6の提供を通じて、社会全体のカーボンニュートラルの実現や水資源の保全と持続可能な利用に貢献していきます。