SOMPOケアの在宅介護支援ツール「ケアエール」を取得し、介護DX事業を拡大
~地域介護・医療の関係者をつなぐ共通基盤を事業承継、地域包括ケアの持続性向上に貢献~
報道発表
2026年3月2日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2026年4月より、SOMPOケア株式会社(以下、SOMPOケア)が提供してきた在宅介護向けコミュニケーションアプリ「ケアエール」および介護事業者向けシステム「ケアエールPRO」の事業譲渡を受け、当該事業を承継します。
高齢者向けコミュニケーションサービス「ボイスタ!®」注1との連携を通じて、介護DX事業をさらに拡大し、地域包括ケアの持続性向上に貢献していきます。
NTTデータはこれまで、「ボイスタ!」を通じて、介護人材不足の解消や地域の見守り体制の強化など、介護分野における社会課題の解決に取り組んできました。今回取得する「ケアエール」は、高齢者本人を中心に、家族や介護・医療の関係者が日常的な状態や支援内容を共有できる在宅介護支援ツールです。本事業承継を契機に、これまで培ってきた知見やサービス基盤と組み合わせることで、高齢者本人、ご家族、関係者間の情報共有を一層高度化し、在宅介護現場で課題となっている情報分断の解消と業務負担の軽減を図ります。あわせて、介護事業者や自治体への導入を拡大し、2028年度末までに「ケアエール」の利用者規模を現在の約13,000人から10万人規模へ拡大することをめざします。NTTデータは、今後もSOMPOケアと情報共有や意見交換を通じて現場知見を反映しながら、地域包括ケアおよび介護業界全体の持続的な発展と社会課題解決に向けて連携していきます。
背景
日本では少子高齢化の進行により、要介護・要支援者数は約700万人注2に達しており、今後も在宅で介護を受ける高齢者の増加が見込まれています。在宅介護の現場では、ケアマネジャー、訪問介護・看護事業者、医療機関、家族など多様な関係者が関与しています。一方で、サービス提供記録や日常の様子は事業者ごとに分断され、電話や紙、個別の連絡手段に依存するケースも多く、介護従事者の業務負担増大や、利用者本人の状態を十分に共有できないといった課題が顕在化しています。こうした情報分断は、自立を支援するための適切なケアや、ケアの質の向上を妨げることにつながり、地域包括ケアの持続性にも影響を及ぼします。NTTデータは、高齢者向けコミュニケーションサービス「ボイスタ!」の提供を通じて、高齢者本人への日常的な声かけによる自立支援や状態把握を行い、介護人材不足や地域の見守り体制強化に取り組んできました。今後、在宅介護の重要性がさらに高まる中で、関係者間で情報を共有できる共通基盤が不可欠であるとの考えから、「ケアエール」の事業承継に至りました。
図:「ボイスタ!」と「ケアエール」による在宅介護情報連携基盤のイメージ
事業譲渡の概要
NTTデータが承継する「ケアエール」および「ケアエールPRO」は、介護・医療の現場で実際に活用され、運用を通じて磨き上げられてきた在宅介護向けの情報共有・記録基盤です。2026年4月以降、NTTデータは本サービスを提供主体として引き継ぎ、さらなる機能強化と導入拡大を進めます。
「ケアエール」は、高齢者本人を中心に、家族、ケアマネジャー、介護専門職、医療機関などの関係者が、日々の体調や生活の様子、支援内容や気づきを継続的に共有できる点が特長です。分断されがちな在宅介護の情報を一元的につなぐことで、関係者間の認識のズレを防ぎ、適切なケア判断を支援します。
ケアエールの概要
ケアエールは、介護現場とご家族をデジタルでつなぐコミュニケーションプラットフォームです。
ご家族向けアプリ「ケアエール」により日々のケアの様子を共有し、介護事業所向けの「ケアエールPRO」ではケア記録の蓄積・管理や情報連携を効率化。情報の透明性向上と業務負担軽減を同時に支援します。
ケアエールの特長
- 平時からつながる“地域包括ケアの共通基盤”
日常の記録とコミュニケーションを同一基盤上でシームレスに行うことで、家族・介護・医療の関係者が同じ情報にアクセスできる状態を実現。緊急時に限られない継続的な情報共有を実現します。 - 状態の変化を“点”ではなく“流れ”で把握できる時系列設計
体調や生活状況、支援の履歴を連続的に蓄積し、単発の情報では捉えにくい変化の兆しを把握できます。一時的ではなく、一定期間の中での状況変化を把握できるため、判断の誤りや確認の手戻りを減らし、適切なケアにつながります。 - ケア記録の情報連携による業務効率化
日々のケア記録と関係者間の連絡を同一基盤上でシームレスに行うことで、情報の分断や二重入力、確認作業の負荷を軽減します。
これにより、「有事のみの連絡」から「平時からの継続的な情報共有」へと転換し、現場業務の効率化とケアの質向上を両立する持続可能な運用モデルを実現します。
導入事業所では、日々の連絡や記録に係る業務時間を5割以上削減できたケースも確認されています。
SOMPOケアについて
| 商号 | SOMPOケア株式会社(英文表記:SompoCare Inc.) |
| 事業内容 | 在宅介護から施設介護までフルラインナップで介護サービス展開するオペレータ事業、他の介護事業者を支えるプラットフォーム事業、ウェルビーング事業等 |
| 設立 | 1997年5月26日 |
| 本社所在地 | 〒140-0002 東京都品川区東品川四丁目12番8号 品川シーサイドイーストタワー |
| 代表 | 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)鷲見 隆充 |
| URL | https://corporate.sompocare.com/ |
「ボイスタ!」との連携による将来的な活用イメージ
NTTデータがこれまで提供してきた高齢者向けコミュニケーションサービス「ボイスタ!」と組み合わせることで、高齢者本人との日常的な対話を通じて得られる状態把握の情報と、ケアエールに蓄積される介護記録や日々の様子を連携させることが可能になります。
これにより、利用者本人の状態をより多面的に理解し、自立を支援するケア、関係者間での役割分担の最適化につなげるとともに、確認連絡や不要な訪問・業務の抑制など、在宅介護におけるケアの質向上と業務負担軽減の両立を実現します。
今後について
NTTデータは、ケアエール事業の承継を起点に、在宅介護を中心とした地域包括ケアの課題解決を加速します。
SOMPOケアの介護事業所における活用を継続するとともに、同社との情報共有や意見交換を通じて現場の知見を反映しながら、人を中心としたケアを支える共通基盤の構築を推進します。さらに、さまざまな介護事業者や自治体への導入を促進し、現在約13,000人が利用する本サービスを、2028年度末までに10万人規模へと拡大することをめざします。今後もSOMPOケアと協力し、介護業界全体の持続的な発展と社会課題解決に向けて連携していきます。
注釈
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注1
「ボイスタ!」はNTTデータが提供する、声で操作ができる画面付きのスマートスピーカーを活用したシニア向けサービスです。使いやすさを追求したデバイスと、発話・健康活動・社会参加の機会の創出により、デジタルデバイド解消と健康寿命延伸をサポートします。
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/voista/ -
注2
内閣府「令和7年版 高齢社会白書」
介護保険制度における要介護・要支援認定者数は、令和4年度で681.4万人。
令和7年版 高齢社会白書(全文)(PDF版)
- 「ボイスタ!」は、国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
梅原
E-mail:nttdata-pr-inquiries@am.nttdata.co.jp
製品・サービスに関するお問い合わせ先
第二金融事業本部
しんきん事業部
事業推進担当
田中
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