名古屋銀行全店へ次世代営業店システム「営業店スマート化™」を提供

~STELLA CUBEで初の事例、「営業店スマート化」をより多くの金融機関へ~

トピックス

2025年12月5日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、次世代営業店システム「営業店スマート化™」(以下、本ソリューション)を、「STELLA CUBE(ステラキューブ)®」参加行注1である株式会社名古屋銀行(以下、名古屋銀行)へ提供を開始しました。NTTデータはこれまで、地銀共同センター参加行とともに、営業店事務効率化のノウハウを培い、タブレットを活用して伝票レスで取引を完結できる仕組みを実現してきました。その知見を生かし、今回、名古屋銀行の「生産性の高い店舗運営への変革」という課題に対し、本ソリューションを活用した営業店事務の効率化と顧客接点強化を両立する業務プロセスの再設計を提言・実装しました。この取り組みは、NTTデータが開発した営業店スマート化の仕組みを、異なる共同利用型システムである「STELLA CUBE」に展開する初の事例です。
名古屋銀行では2025年12月8日から一部店舗で試行運用を開始し、順次全店舗へ展開予定です。本ソリューションのタブレット上の事務ガイド機能により、行員の経験やスキルに依存せず、他システム操作も不要で顧客と対話しながらスムーズな手続きの完結が可能になります。営業店事務時間の削減と業務品質の均一化を実現し、創出された時間をより質の高い相談・提案活動へ充てることができます。
NTTデータは、この取り組みを「STELLA CUBE」参加行をはじめとするより多くの金融機関への展開を進め、営業店業務の効率化と顧客利便性の向上、地域金融機関の持続的な成長に貢献します。

背景

これまで銀行の営業店システムは、金融専用端末や紙書類を中心とした事務処理が行われており、行員への負荷がありました。NTTデータは、こうした課題の解決に向け、地銀共同センター参加行とともに、タブレットを活用し、銀行営業店の事務効率化とペーパーレス化を実現するための新たな仕組みとして「営業店スマート化」を開発しました。すでに複数の金融機関で導入され、業務効率化と顧客体験向上に寄与しています。
NTTデータは、センターを超えて「STELLA CUBE」参加行向けに初めてこの仕組みを共有する事例として、名古屋銀行への提供を実現しました。これにより、地方銀行のデジタル変革をより広範に支援するモデルが生まれました。
名古屋銀行では、営業店事務の生産性向上や人員の営業活動への再配置、専用端末削減によるコスト最適化を重要課題と位置付けていました。NTTデータは同行に対し、行員のスキル差に左右されない店舗運営やタブレット完結による事務生産性の向上、専用端末削減によるコスト削減を提案し、同行の課題に応じたカスタマイズやコンサルティングを通じて、本ソリューションを提供することで、名古屋銀行の営業店改革を支援しました。なお、NTTデータは、金融機関の経営変革と地域社会の持続可能な発展を支援する新たな取り組み「ARISING™」注2を推進しています。本案件はその取り組みの一環として位置づけられるユースケースです。

概要

営業店スマート化の特長

(1)主な機能

  1. 取引シナリオ機能
    タブレット上で事務の流れをガイドし、行員の経験やスキルに依存しない正確な事務処理を実現。精査事務の軽減により作業負担を削減。
  2. ペーパーレス化
    お客さま自身によるタブレット入力(必要に応じて行員が支援)により、書類作成を削減し、待ち時間を短縮。
  3. 共通仕様化とタブレット活用
    ソフトウエアの共通仕様化とタブレットの活用により、開発・導入コストを抑制。
  4. 非対面チャネルとの連携
    バンキングアプリの即時登録などオンラインチャネルとの連携強化により、お客さまの利便性をさらに向上。

(2)提供価値

  • 業務の効率化:行員の経験やスキルに依存しない接客やタブレット上での取引完結により、営業店業務全体を効率化。
  • 高付加価値業務へのシフト:効率化により創出された時間を、相談対応や提案活動へ再配分。
  • 新しい顧客体験の創出:タブレットを介した双方向の接客により、行員とお客さまの対話を活性化。

今後について

NTTデータは、今後も「STELLA CUBE」参加行の個別の業務・運用ニーズに寄り添いながら導入支援を行い、より多様な金融機関における営業店のデジタル変革を推進していきます。
さらに営業店の変革のみならず、サイバーセキュリティー対策の強化やAI・データ活用等、金融機関の共通課題となるトピックについて、共同での取り組みを推進していくことで「STELLA CUBE」参加行の発展に貢献します。

注釈

  • 注1 「STELLA CUBE」は、高い実績を有するNTTデータの次世代バンキング・アプリケーションである「BeSTA®」を使用した地方銀行・第二地方銀行向け共同利用型センターです。参加行は東北銀行、きらぼし銀行、富山銀行、清水銀行、但馬銀行、きらやか銀行、仙台銀行、神奈川銀行、長野銀行、福邦銀行、名古屋銀行(2025年12月時点)
  • 注2 地域金融を軸に地域社会の発展を支援する「ARISING™」を始動 ~提言から実装、成果まで、共に描く地域の未来~
    https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2025/111300/
  • 「STELLA CUBE」「BeSTA」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「営業店スマート化」「ARISING」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
  • 銀行名の表記は銀行コード順、敬称略

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
第一営業企画担当
吉田、戸出、小島
E-mail:grscbc_eigyoukikaku@kits.nttdata.co.jp

チャネルソリューション担当
今泉、岡本、中村
E-mail:eisumakikakueigyo@hml.nttdata.co.jp