「X-Curia®」がIIJのデータスペース検証基盤に採用、サイバーレジリエンス強化の有効性を確認

トピックス

2026年4月17日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)が提供する企業・組織間データ連携サービス「X-Curia®(クロスキュリア™)」が、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)のデータスペース検証基盤として採用されました。X-Curiaは、さまざまな産業で構築が進むデータスペースの取り組みを支援するためにNTTデータが構想策定から技術導入、運用支援まで一体的に提供するデータ連携の総合サービスです注1
IIJが2026年4月に実施した本検証では、サイバーレジリエンス強化をめざし、通信事業者間で設備情報やアラート情報などを安全に共有・連携する仕組みの実現可能性を確認しました。NTTデータはデータ連携基盤を提供しデータ利用制御の実現や事業者間での相互運用性、安全なデータ転送の有効性を確認しました。また、これらのデータ共有を通じて、サイバー攻撃の兆候の早期把握や迅速な対応、被害拡大の抑止につながるなど、サイバーレジリエンス強化に資するデータ連携基盤としての有効性が示されました。
今後、NTTデータは本検証の成果をもとに、通信分野をはじめとするさまざまな産業分野においてデータスペースの社会実装を推進し、企業間データ連携の高度化とデータ活用の拡大を通じて、データ駆動型社会の実現に貢献していきます。

背景

近年、企業や組織の枠を超えた信頼性の高いデータ連携によって新たな価値を創出し、社会課題の解決をめざす「データスペース」の取り組みが世界的に注目されています。日本でも経済産業省主導の「ウラノス・エコシステム注2」におけるデータスペースの技術コンセプトの整備が進んでいます。
一方で、データスペースの実現には、以下のような課題が存在します。

  • データ提供者の権利の確保
  • 異なるシステム間での相互運用
  • セキュアかつ信頼できるデータ流通制御
  • 検証・実運用に耐える統合的なサービス提供

NTTデータはこれまで、データスペースの普及に向けて、これら課題を解決する企業間で信頼性の高いデータ流通を実現するための技術開発や実証事業への参画、企業の導入支援などに取り組んできました注3。例えば、ウラノス・エコシステムの実証事業においては、基盤となる相互接続機能や認証認可機能などの技術開発を進めています注4。事業面ではこれまで培った知見やノウハウを生かし、構想策定から技術導入、運用支援までを一体的に提供する企業・組織間データ連携の総合サービス「X-Curia」を2025年より本格展開しています。
今回、IIJが実施しているデータスペース接続を確認する基盤として、ウラノス・エコシステムにおけるデータスペース技術のコンセプトを参照したデータ連携が可能なX-Curiaが採用されました。

検証の概要

本検証では、通信事業者やITサービス事業者が保有する設備情報やアラート情報を対象に、データスペースを活用した事業者間データ流通の実現性と有効性を評価しました。
NTTデータは、本検証におけるデータスペース基盤としてX-Curiaを提供しました。X-Curiaのデータ連携ソリューションを活用し、ウラノス・エコシステムにおける技術コンセプトである「Open Data Spaces リファレンスアーキテクチャモデル(ODS-RAM)注5」を参照したデータ連携を実装しています。IIJの「IIJクラウドデータプラットフォームサービス」との接続を通じて、データ提供者によるデータ利用制御を実現しながら、安全なデータ流通が可能であることを確認しました。

また、特に本検証では、販売会社・事業者間での保守契約における業務連携の実現性や、アラート情報の共有方式・連携の実現性について、具体的なユースケースシナリオに基づき検証を行いました。これらを通じて、サイバーレジリエンスの強化に向けたデータ連携の有用性を確認しました。

図1:検証の概要(図版提供:IIJ)

主な検証内容は以下の通りです。

  1. 機能コンポーネントの充足性確認
    通信事業者のデータ連携要件(セキュリティ要件を含む)に基づき、データスペースの機能要件を満たしているかを確認。
  2. 安全なデータ流通の実現性確認
    IIJクラウドデータプラットフォームのデータ加工・変換機能(データマスキング等)とX-Curiaを組み合わせ、事業者間で安全にデータ流通が可能であるかを検証。
  3. サイバーレジリエンス強化に向けた有用性確認
    広域設備情報やアラート情報の共有を通じ、通信インフラのサイバー脅威対応力の向上にどのように寄与するかを検証。

図2:検証構成(図版提供:IIJ)

検証結果

本検証により、データスペース技術が通信事業者間のデータ共有基盤として有効に機能し、以下を同時に満たせることを確認しました。

  • データ提供者によるデータ利用制御の実現
  • 異なる事業者間での相互運用性
  • 安全かつ効率的なデータ転送

また、設備情報やアラート情報の共有を通じ、事業者間でサイバー攻撃の兆候を早期に把握し、迅速な対応や被害拡大の抑止につながるなど、サイバーレジリエンス強化に資するデータ連携基盤としての実現可能性も確認されました。

X-Curiaの提供価値

  • データ利用制御を可能にする安全なデータ流通
    データ提供者が利用条件やアクセス制御を維持したまま、外部組織と安全にデータ共有が可能。
  • データスペースのリファレンスアーキテクチャへの対応
    「ODS-RAM」などのリファレンスアーキテクチャも参照し、データスペース間の接続性、拡張性を確保。
  • 異種システム間の相互運用性の実現
    異なる企業、組織を横断したシームレスなデータ連携を実現。
  • 構想策定から運用まで一気通貫で提供
    コンサルティング、基盤構築、技術支援までを包括的に提供し、データスペース導入のハードルを低減。

今後の展開

NTTデータは、今回の検証で得られた知見をもとに、通信分野をはじめ、製造、物流、エネルギー、金融、医療などさまざまな産業分野におけるデータスペースの社会実装を推進していきます。
また、「X-Curia」の機能拡充や関連サービスとの連携を進めることで、企業間データ連携の高度化を支援し、AIなどの先端技術と組み合わせた新たなデータ活用の可能性を広げていきます。
NTTデータは、データ利用制御を可能にした安全なデータ流通基盤の提供を通じて、企業や業界を横断したデータエコシステムの形成を支援し、データ駆動型社会の実現に貢献していきます。

注釈

  • 「X-Curia」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「クロスキュリア」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
  • 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
パブリックサービスデザイン事業部
武田、三浦、西端
E-mail:trusted-ds@kits.nttdata.co.jp