車載向け半導体データプラットフォームを構築
~企業間データ連携を実現し、車載半導体の安定調達に貢献~
トピックス
2026年5月12日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、車載半導体の安定調達を支える新たなデータ基盤として、「半導体データプラットフォーム(以下、本プラットフォーム)」を構築しました。
近年、地政学リスクの高まりによりサプライチェーンの分断リスクが懸念される中、特に自動車業界においては車載半導体の安定調達が重要な課題となっています。本プラットフォームは、サプライチェーンに関わる企業間で半導体に関する情報を安全に共有できる仕組みを提供し、サプライチェーン全体でのデータ連携を実現します。これにより、半導体製品の迅速な切り替えやBCP(事業継続計画)への対応強化を支援し、車載半導体の安定調達とサプライチェーン強靭(きょうじん)化に貢献します。
本プラットフォームは、経済産業省が推進する官民連携イニシアティブ「ウラノス・エコシステム注1」の一環として2024年5月に提供開始した「バッテリートレーサビリティプラットフォーム注2」に続くユースケースとして、一般社団法人自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター(以下、ABtC)注3を通じて提供されます。自動車企業および半導体企業100社以上の利用を目指します。
NTTデータは、本取り組みを通じて業界横断での安全なデータ連携を実現し、製造業におけるサプライチェーン強靭(きょうじん)化と日本の国際産業競争力の向上に貢献していきます。
背景
近年、製造業を取り巻く環境は大きく変化しています。感染症拡大や自然災害など事前予測が困難な事象の増加や、各国の規制動向などの地政学リスクの高まりにより、サプライチェーンの分断リスクが顕在化しています。こうした中、産業基盤の維持と強化に向けて、サプライチェーンの強靱(きょうじん)化が喫緊の課題となっています。特に、自動車業界においては、車両の高度化に伴い車載半導体の需要が増加しており、半導体の安定調達が重要な課題です。
半導体の安定的な調達に向けて、自動車業界および半導体をはじめとする関連業界の技術動向やトレンド、国際情勢の変化などを踏まえた適切な製品選択が求められており、企業の枠を越えたサプライチェーン全体での取り組みが必要となっています。
概要
NTTデータは、車載半導体に関する企業間データ連携を実現する「半導体データプラットフォーム」を構築しました。本プラットフォームは、ウラノス・エコシステム・データスペースのアーキテクチャ注4に準拠し、企業間でのデータ主権を確保しながら、サプライチェーン全体で安全かつ信頼性の高いデータ共有を可能とします。これにより、半導体の安定調達を支援し、製造業における事業継続性の向上に貢献します。
本プラットフォームは、半導体製造事業者が自社の製品情報を登録・提供する機能と、半導体調達事業者がその情報を参照する機能を備えています。これにより、関連企業は適切な製品選定や、円滑な切り替えを行うことができます。
図:半導体データプラットフォームのイメージ
本プラットフォームは、NTTデータが2024年5月に提供開始した「バッテリートレーサビリティプラットフォーム」で実装した、サプライチェーン間で安全・安心にデータ連携を行う仕組みを活用しています。同プラットフォームでは、蓄電池分野における企業間データ連携を実現しており、本件はその実績を基盤としたウラノス・エコシステムの一環です。
本プラットフォームの利用について
本プラットフォームは、ABtCによってサービス提供されます注5。ABtCは、半導体製造事業者および半導体調達事業者からの利用申込受付をはじめ、サービス提供に関する運営業務を実施します。
今後について
本プラットフォームは、自動車企業や半導体企業など、100社以上の利用を目指します。
NTTデータは、本プラットフォームを通じて、半導体分野における企業間データ連携の活用を広げます。これにより、部材調達の安定化や調達リスクへの対応力向上を支援し、製造業のサプライチェーン強靭(きょうじん)化に貢献します。
今後は、半導体分野の知見を生かし、温室効果ガス排出量などの環境関連データを企業間で連携する仕組みなど、他領域への展開も進めます。これらの取り組みを通じて、日本の産業競争力の強化とウラノス・エコシステムの普及、促進に貢献します。
NTTデータは、自動車業界におけるサプライチェーン変革の取り組みの一環として、本プラットフォームを展開します。今後も多様な業種・業界との連携を通じて、自動車分野における新たなサービス創出に取り組みます。
関連リンク
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NTT DATAのデータスペースに関する取り組み
https://www.nttdata.com/jp/ja/services/dataspace/ -
NTTデータ サーキュラーエコノミー実現に向けたデータ流通基盤
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/circular-economy/
注釈
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注1
ウラノス・エコシステム(Ouranos Ecosystem)は、経済産業省が推進する、企業や業界、国境をまたぐ横断的なデータ連携基盤の構築を目指す活動(イニシアティブ)の総称です。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/digital_architecture/ouranos.html -
注2
産業データの安全な流通を実現する連携プラットフォームの提供開始
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2024/051600/ - 注3 一般社団法人 自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター(ABtC)
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注4
経済産業省および独立行政法人情報処理推進機構は、ウラノス・エコシステムの取り組みにおける技術的な参照文書である「Whitepaper:ウラノス・エコシステム・データスペーシズ リファレンスアーキテクチャモデル(ODS-RAM)」を公開しています。
https://www.ipa.go.jp/digital/architecture/reports/ouranos-ecosystem-dataspaces-ram-white-paper.html -
注5
ABtC「半導体データプラットフォームサービス」
https://abtc.or.jp/service/semiconductor
- 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第一インダストリ事業本部
自動車事業部
第二ビジネス統括部
水谷、中村
株式会社NTTデータ
第三公共事業本部
デジタルプラットフォーム事業部
第一システム統括部
田口、澤西
株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
パブリックサービスデザイン事業部
企画統括部
武田、西端
株式会社NTTデータグループ
技術革新統括本部
技術開発本部
IOWN推進室
金子
E-mail:nttdata-traceability@hml.nttdata.co.jp