国内最大規模の約6万台自社導入の知見で、従業員のIT利用体験高度化を支援
~Nexthink社の次世代IT運用基盤を自社環境で価値検証し、問い合わせ対応時間最大30%削減効果を確認~
トピックス
2026年7月9日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2026年7月よりNexthink S.A.(本社:スイス・ローザンヌ、以下、Nexthink社)のプラットフォームを活用したDEX導入・運用支援サービス(以下、本サービス)の本格提供を開始します。
本サービスは、Nexthink社のIT利用体験(Digital Employee Experience、以下DEX注1)ソリューションの提供・導入支援に加え、運用最適化、改善提案、ハンズオン研修・ワークショップなどをワンストップで提供し、DEXソリューションの活用効果を最大化します。
NTTデータは、2025年12月にNexthink社とパートナー契約を締結し、国内向けにDEX領域のサービスの提供を開始しました注2。その後、自社環境で価値検証(PoV)注3を通して、問い合わせ対応時間の最大30%削減注4や不要ライセンスの把握によるコスト抑制などの効果を確認しました。現在は国内約6万台の端末への導入を進めています。
本サービスでは、これらの自社導入で得た知見を活用し、導入から運用、改善提案を支援します。企業のIT運用において、従来の障害発生後の対応から予兆検知・予防型運用へ転換し、IT投資の最適化と従業員の生産性向上に貢献します。
背景
ハイブリッドワークやAI活用の拡大により、企業が管理するPC、アプリケーション、ネットワーク環境は急速に複雑化しています。こうした環境変化の中で、従業員が日常業務で利用するIT環境の使いやすさや快適性は、生産性や業務効率に直接影響する重要な経営課題となっています。
一方、多くの企業では、システム障害やパフォーマンス低下が発生しても、従業員から報告されるのは一部にとどまり、潜在的な課題を十分に把握できていません。また、クラウドサービスやAI関連サービスへの投資が拡大する中、利用実態や投資効果を定量的に把握し、継続的な改善につなげる仕組みが求められています。
こうした課題を解決する手法として注目されているのがDEXです。DEXとは、従業員が利用するデジタル環境での体験をデータに基づいて可視化・分析し、継続的な改善につなげる考え方です。
NTTデータはこれまで、仮想デスクトップ基盤(VDI注5)やゼロトラスト注6ソリューションなど、デジタルワークプレース注7領域において多数の導入実績を有しています。2025年12月にはNexthink社とパートナー契約を締結し、DEX領域におけるサービス提供を開始しました。その後、自社環境でPoVを実施し、導入効果や運用方法の検証を進めてきました。
概要(特長)
NTTデータは、自社環境におけるPoVおよび国内約6万台への導入を通じて得た知見を活かし、Nexthink社のDEXプラットフォーム「Nexthink Infinity」を活用した従業員向けIT環境のDEX導入・運用支援サービスを提供します。本サービスは、ソリューション提供にとどまらず、導入計画策定、環境構築、運用設計、活用定着、継続的な改善提案までを一貫して支援します。本サービスには以下の特長があります。
(1)従業員向けIT環境を可視化
本サービスでは、社内のPC、アプリケーション、ネットワーク等の利用状況を従業員視点で収集・分析します。これにより、パフォーマンス低下の原因把握、問い合わせ発生要因の特定、利用されていないライセンスの把握、AIやクラウドサービスの利用状況分析などを実現します。
また、利用データに加えて従業員へのアンケート結果も収集・分析することで、従業員が感じている不便さや課題を可視化します。従来の監視ツールでは把握が難しかった従業員の利用体験を可視化し、経営層やIT部門による改善活動につなげます。
(2)予防型のIT運用を支援
従来のIT運用は、障害や問い合わせが発生した後に対応する運用が中心でした。本サービスでは、利用状況データを継続的に分析し、PCやアプリケーション、ネットワークに関する問題の予兆を把握します。これにより、障害発生前の対策や自動修復を支援し、問題の未然防止を実現します。
また、問い合わせ対応時には利用環境や端末情報を迅速に把握できるため、調査や復旧に要する時間を短縮できます。これにより、運用担当者の負荷軽減と従業員の業務影響低減を支援します。
(3)IT投資効果を可視化し、継続的な改善サイクルを構築
本サービスは、問題発生時の対応や運用改善に加え、IT投資の効果を継続的に可視化・評価する仕組みを提供します。アプリケーションやAIの利活用状況、ライセンス利用状況、問い合わせ対応状況などを可視化し、IT施策の活用状況や投資効果を継続的に把握することで、継続的な改善を支援します。
さらに、改善施策の実施結果を継続的に分析し、その結果を次の施策へ反映することで、「可視化」「改善」「効果測定」「次の施策への反映」のサイクルを実現します。これにより、IT投資の最適化と従業員体験向上の両立を支援します。
(4)豊富なIT運用実績に基づくトータルサポート
NTTデータは、公共、金融、法人分野で培った大規模IT運用の知見と、自社導入を通じて蓄積した運用ノウハウを活用し、お客さまの継続的な改善活動を支援します。
定期レポートによる現状分析、改善施策の立案、活用ワークショップ、人材育成支援などを通じて、データの可視化にとどまらない運用高度化を実現します。また、企業ごとの課題や目標に応じて改善サイクルの定着を支援することで、IT投資の効果最大化と従業員体験の向上をめざします。
図:DEX高度化とDEX導入・運用支援サービス
自社導入で培った知見をサービスへ展開
本サービスは、株式会社NTTデータグループおよびNTTデータにおける導入・運用で培った知見をもとに提供します。
NTTデータグループ全体は、世界70以上の国と地域で事業を展開し、約20万人の従業員を擁するグローバルITサービス企業です。国内では約12万人が利用する社内IT環境を運用し、120を超える社内システムと多様なクラウドサービスを提供しています。
NTTデータは、自社における本格導入に先立ち、自社環境でNexthink社のDEXソリューションの価値検証(PoV)を実施しました。その結果、問い合わせ対応時間の最大30%削減、不要ライセンスの把握によるコスト抑制、IT環境の可視化などの効果を確認し、その成果を踏まえて国内約6万台の端末への導入を進めています。自社導入では、従業員が利用するPCやアプリケーション、ネットワーク環境をデータに基づいてIT利用体験を可視化し、障害の予防や問い合わせ対応の迅速化、IT投資効果の把握などに活用しています。
本サービスでは、こうした自社での導入・運用を通じて蓄積した構築・運用ノウハウや改善プロセスを活用し、お客さまのIT運用高度化と継続的な改善活動を支援します。
今後について
NTTデータは今後、官公庁、金融、法人分野を中心に本サービスの提供を拡大します。また、自社導入を通じて得られた運用データやノウハウを継続的にサービスへ反映し、より高度な価値提供を実現します。
さらに、AIを活用した運用自動化や分析機能との連携を強化し、企業のデジタルワークプレースの最適化を支援します。これにより2029年までにDEX領域を含むデジタルワークプレース領域全体で500億円の事業創出をめざします。
エンドースメント
Nexthink合同会社 ジャパンプレジデント 萩野武志
NTTデータ様による本サービスの提供開始を心より歓迎いたします。NTTデータ様がNexthink Infinityを自社導入し、その活用を通じて培われた知見をもとに本サービスを提供されることを大変嬉しく思います。今後もNTTデータ様との協業を通じて、日本企業のプロアクティブITへのトランスフォーメーションと、従業員デジタルエクスペリエンス(DEX)の向上を力強く支援してまいります。
注釈
- 注1 DEX(Digital Employee Experience)は、従業員がITで提供されるデジタル環境で体験する、すべての使いやすさや快適さのことを指します。従業員が利用するPC、アプリケーション、ネットワークなどのデジタル環境における利用体験を可視化・分析し、継続的な改善につなげる考え方です。
- 注2 Nexthink社とのパートナー契約により、デジタル従業員体験(DEX)領域のサービス提供を開始 | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP
- 注3 PoV(Proof of Value)は、ソリューションの本格導入前に、期待される業務効果や投資対効果を検証する取り組みです。
- 注4 NTTデータ環境でのNexthink PoVに基づく、Nexthink社の試算結果です。
- 注5 VDI(Virtual Desktop Infrastructure)は、仮想化したデスクトップ環境をサーバー上で一元管理、手元の端末に画面を転送して利用する仕組みです。
- 注6 ゼロトラストは、ネットワーク内外を問わず全てのアクセスを、都度認証・検証を行うセキュリティの考え方です。
- 注7 デジタルワークプレースは、オペレーションとコミュニケーションを物理的な環境からデジタル空間へと移行し、いつでもどこでも誰でも、時間や場所を問わずに働ける革新的な労働環境を構築する考え方です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
テクノロジービジネス事業本部
テクノロジーセールス事業部
金本、園田
E-mail:bxo-sales@kits.nttdata.co.jp