AIエージェントによる、業務プロセス全体の実行を実現する統合AI基盤「LITRON®」を拡充
~固定資産管理業務で99.6%の正答率、年間作業時間を352時間から10時間へ削減可能性を確認~
トピックス
2026年8月25日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、企業のAIエージェント活用を支える統合AI基盤「LITRON®」注の機能を拡充し、「LITRON Builder」「LITRON Library」「LITRON Buddy」を2026年8月より提供開始します。
AI活用は情報検索や文書作成などの個人業務の支援から、企業の業務プロセス全体を実行する段階へ進みつつあります。今回の機能拡充により、LITRONは企業固有データの活用、AIエージェントの構築・共有・実行、運用・セキュリティを統合的に提供します。これにより、企業はAIエージェントを個人単位の業務効率化にとどめず、全社規模で展開し、業務プロセス全体の変革を推進することが可能になります。
NTTデータは、基幹システム構築や運用で培った知見を生かし、企業データや業務システムとAIエージェントを連携させることで、営業、審査、バックオフィスなど幅広い業務への適用を支援します。また、AIエージェントの安全な継続実行を支える環境として、同日発表の「AIエージェントを企業で安全に運用する仮想デスクトップ環境」を提供し、AIエージェント活用に必要な基盤をあわせて提供します。
実際に、固定資産管理業務における耐用年数判定では、LITRONの審査エージェントの適用により、3,000件の判定で99.6%の正答率を確認するとともに、年間作業時間を352時間から10時間へ削減できる可能性を確認しました。
背景
生成AIの活用は、個人の情報検索や文書作成を支援する段階から、業務プロセスを横断して実行するAIエージェント活用へ移行しつつあります。企業では、業務効率化や生産性向上に加え、AIを活用した業務変革への期待が高まっています。一方で、多くの企業では部門単位でのAI導入にとどまり、全社展開に向けた課題が顕在化しています。具体的には、AI活用に必要なデータ整備の不足、部門ごとの個別開発による重複投資、運用ルールやセキュリティ対応のばらつきなどが挙げられます。さらに、AIが業務プロセスを実行するためには、基幹業務システムとの連携や監査対応、権限制御を含むエンタープライズ水準の運用基盤が求められています。
NTTデータは、これまで培ってきたシステム構築・運用の知見を生かし、企業がAIを継続的かつ安全に活用できる基盤としてLITRONを提供してきました。今回の機能拡充により、AIエージェントの構築・共有・活用機能を強化し、企業全体でAIを活用するための基盤をさらに強化します。
概要
NTTデータは、2023年6月より企業向けの生成AIおよびAIエージェント関連ソリューション群LITRONを展開しています。社内情報を生成AIで活用しやすい形に整備する「LITRON Generative Assistant(GA)」や複数のAIエージェントが連携して業務を実行する「LITRON CORE」などを提供しており、今回、新たに「LITRON Builder」「LITRON Library」「LITRON Buddy」を追加することで、LITRONの機能をさらに拡充します。
「LITRON Builder」により、企業は自社の業務や運用に適合したAIエージェントを自ら構築できるようになります。構築したAIエージェントは「LITRON Library」を通じて組織内で共有・再利用できるため、類似するAIエージェントの重複開発を防ぎ、全社的な展開を促進します。また、構築したAIエージェントは「LITRON CORE」上で連携・実行することが可能です。さらに、「LITRON Buddy」が個々のユーザーの業務状況や背景を踏まえて適切なAIエージェントの利用を支援することで、ユーザーが都度AIに指示するだけではなく、日常の業務プロセスの中でAIが自然に機能する環境を実現します。
これらの提供拡充により、個人単位、業務の一部分にとどまっていた生成AIの活用を、部門や企業全体の業務プロセスへと拡大し、AIエージェントによる継続的かつ全社的な業務変革を推進します。
LITRONの主な特長
- 企業ごとの環境に合わせた柔軟なAI活用を実現
- 企業固有データと基幹業務システムを活用し、実業務に即したAIエージェントを実現
- 高強度なセキュリティ・運用基盤の実装
- AI変革に必要なサービスのトータルサポート
図1:LITRON全体構成
今回提供する新サービス
LITRON Builder
業務部門からIT部門まで幅広い利用者がAIエージェントを構築できる開発基盤です。自然言語、GUI、プログラムコードの3方式でAIエージェントを構築できます。
業務マニュアルや手順書をもとに、AIが業務フローを解析してAIエージェントを構築できます。専門的な開発スキルを持たない利用者でも業務に即したAIエージェントを作成できるため、現場主導のAI活用を促進します。
LITRON Library
構築したAIエージェントを組織内で共有・活用するための基盤です。
NTTデータ、顧客、パートナーが開発したAIエージェントをテンプレートとして共有し、他部門など組織横断で活用できます。これにより、重複開発を抑制するとともに、AI活用の全社展開と品質の標準化を支援します。
LITRON Buddy
利用者の業務状況を把握し、必要な支援を先回りして行うAIパートナーです。
利用者の端末上で予定、会議情報、業務履歴などを参照することで業務の背景や進捗(しんちょく)を継続的に理解し、関連資料の情報収集や資料準備、会議準備、タスク整理などを支援します。利用者一人一人の業務文脈に応じた支援を行うことで、業務効率と対応品質の向上に貢献します。
適用事例:審査エージェント
LITRONは企業データや基幹業務システムとAIエージェントを連携し、AIが業務プロセスを担う新たなAI活用モデルの実現を支援します。固定資産管理業務における耐用年数判定の検証でLITRON審査エージェントを適用した結果、3,000件の判定において99.6%の正答率を確認しました。また、年間作業時間を352時間から10時間へ削減できる可能性を確認しています。この事例では、企業固有の業務ルールや関連資料をAIが活用し、判定から結果登録までの一連の業務を実行します。これにより、担当者による確認作業の負荷軽減と業務品質の向上を支援します。
今後も営業、審査、契約、バックオフィスなど幅広い業務へ適用を拡大し、企業におけるAIエージェント活用を推進します。
図2:LITRON審査エージェント活用事例
今後について
NTTデータはLITRONの機能拡充を進め、AIエージェントの高度化や外部システムとの連携を強化します。また、マルチLLMへの対応やモデルの最適選択機能の提供に加え、マルチクラウド環境、オンプレミス環境、ソブリンクラウド環境など、多様なシステム環境に対応できる基盤の整備を進めます。
さらに、AI戦略策定、人財育成、AI活用推進組織の構築支援などのコンサルティングサービスと組み合わせることで、企業のAI活用を個別業務の効率化にとどめず、AIが業務プロセスを実行する新たな運用モデルへの転換を支援します。
NTTデータは今後もLITRONを通じて、企業のAI変革を支える統合AI基盤の提供を進め、企業の業務変革と競争力向上に貢献します。
関連リンク
AIエージェントを企業で安全に運用する仮想デスクトップ環境を提供開始
~利用者端末に依存しない継続実行とAIエージェント単位の権限・実行管理を実現し、運用リスクを低減~
https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2026/082500/
注釈
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注
「LITRON」は、NTTデータが提供する生成AIおよびAIエージェント関連ソリューション群です。
LITRON® | NTTデータ - NTT DATA
- 本リリースに記載のサービス内容、機能、提供時期は発表日時点の情報であり、今後変更となる可能性があります。
- 「LITRON」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
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本件に関するお問い合わせ先
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