衛星データ×デジタル技術を掛け合わせ、世界中の課題を解決する
Q. 組織のミッションは?
世界最高精度のデジタル3D地図サービス「AW3D」を活用し、海外では防災・災害対策や測量困難地域の開発計画のシミュレーション、国内では森林管理や土地利用の現況把握など、人が容易に立ち入れない広大なエリアの「今」を、衛星観測データを用いて可視化しています。(田川)
Q. 一般的な業務内容は?
お客様のニーズに応じた最適な衛星画像の調達から、その画像を用いた3D地形データやオルソ画像の製造までを一貫して担っています。正確な高低差や地形データが必要とされる解析・シミュレーション領域での利活用を目指し、官公庁や自治体のほか、土木建築、エネルギー、テレコムなど多岐にわたる業界のプロジェクトを手がけています。(鎗田)
Q. 顧客課題に応じたソリューションはどのように生まれる?
ソリューション案件では、顧客の現場課題を丁寧にヒアリングし、課題の本質を見極めます。そのうえで、衛星観測データとAI解析などの技術を組み合わせ、最適な解決策をカスタマイズします。
例えば「送電線にかかる枯れ木を早期に発見したい」という要望に対しては、衛星画像から枯れ木を特定する実証実験を実施しました。広大な山間部を人が巡視するのは困難で、航空写真では高コストになりがちです。衛星データ×AI解析による代替が実現すれば、森林資源調査の効率化だけでなく、他領域への応用も可能になります。(田川)
Q. 海外での事例は?
先日、東南アジア地域の空港案件を担当しました。空港周辺の障害物を現地測量、衛星観測データを用いて正確に把握し、そのデータベースを構築するというプロジェクトです。これらの障害物データは、管制塔で行われる空路設計や、航空機の地形回避システム(テレインレーダー)にも活用され、航空機の安全航行に直結する非常に重要な役割を担うことができました。(鎗田)
Q.チーム体制は?
3つの小チームで十数案件を並走していて、複数案件をリードする力が活かせる環境です。若手中心で風通しがよく、技術・地図・宇宙など多彩な専門性を持つメンバーが集結しています。また、互いに知見を共有しながら、新しい技術への挑戦を歓迎するカルチャーがあります。上司も『まずはやってみよう』と背中を押してくれるので、アイデアを発信しやすく、裁量を持ってチャレンジできます。(田川)
自らの判断でプロジェクトを動かし、インフラを支え、未来へ繋げる
Q. この仕事のやりがいは?
圧倒的な裁量の大きさです。進行管理にとどまらず、品質・コストの最適化や技術選定まで任されます。衛星観測データには画像のほかに、撮影時の姿勢情報や撮影時期など多くの技術的パラメータが含まれています。そのため、高精度な3D地形データを製造するには、専門知識と経験が求められます。過去のプロジェクトで培ったノウハウを踏まえ、チームと相談しながら「どのデータをどの程度使えば有益なデジタル3D地図ができるか」を検討し、提案していきます。こうして国民の安全や社会インフラを支える高精度な地図づくりに関われること、その責任感と達成感はこの仕事ならではの醍醐味です。(鎗田)
Q. 入社前後のギャップは?
想像以上に幅広い業務に関われることに驚きました。技術開発から顧客対応まで、プロジェクト全体に携わる機会があります。
NTTデータというと大手企業で役割が縦割りで分けられているイメージがあるかもしれませんが、当部署は少数精鋭組織であり、一人ひとりに任される範囲が広いのも特徴です。(田川)
Q. 働く環境は?
私は2歳の子どもを育てていますが、スーパーフレックス制度や裁量労働制度、リモートワークを組み合わせながら、育休の復帰直後からフルタイム勤務を続けています。週1回はチームやお客様との会議のために出社し、残りの週4回はリモートワークというスタイルが基本です。子どものお迎えや急な発熱時も、チーム内で調整がしやすく、互いにサポートし合う文化が根付いています。(田川)
Q.海外案件担当時の働き方は?
海外のお客様との会議がある際は、時差に合わせて朝8時からミーティングを行うこともあります。その日は早めに仕事を切り上げるなどして、柔軟に対応しています。(鎗田)
Q.本事業ならではの業務は?
衛星画像の調達において、衛星による撮影場所が設定できるユニークな業務があります。デジタル3D地図は、衛星画像から全世界の陸地の起伏を再現していますが、「作成したい場所の翌日の天気予想図を見て、雲がない場所に撮影指示を出す」という業務があるんです。どの場所にするかは自分で決めるので、衛星をコントロールしている実感が持てる面白い業務だと思います。(鎗田)
Q. 1日のスケジュールは?
<田川の場合>
09:30 始業・メールチェック
10:00 チーム定例会議(オンライン)
12:00 昼休憩
13:00 企画書作成・技術検証作業
16:00 顧客とのWeb会議
17:00 残務整理
18:00 子どものお迎えのため退勤
<鎗田の場合>
08:00 海外拠点との早朝会議(自宅)
09:30 移動・出社
10:00 プロジェクト進捗確認
12:00 昼休憩
13:00 衛星画像解析・データ処理業務
17:00 早上がりで退勤
宇宙領域を舞台に、新しい市場を創るチャンスが広がっている
Q. 今後のキャリアの展望は?
「光学衛星事業に強い」という専門性を持ちつつも、それに縛られない汎用的なプロジェクトマネジメント力を身につけたいです。今後は「Marble Visions」の立ち上げに伴い、デジタルツインを活用したさらに高度なシミュレーションや、異業種との連携が増えていきます。衛星観測データという武器を使いこなしながら、新しいビジネスモデルや商品を生み出し、会社や社会により良い価値を提供できる人財へと成長していきたいです。(田川)
Q. 「Marble Visions」とは?
NTTデータは2024年7月に、衛星の技術革新やデジタルツイン分野のニーズ拡大を受け、観測衛星サービスを提供する新会社「Marble Visions」を設立しました。2027年には国産観測衛星の打ち上げを予定しています。今までは海外の複数衛星を活用した3次元空間情報の提供が中心でしたが、今後は自分たちで衛星を運用できるようになるため、開発からデータ活用までを垂直統合し、より高頻度・高精度な観測が可能になります。(田川)
Q. どんな人に合う組織ですか?
「新しい技術が好きで、自ら手を動かして課題解決をしたい人」が合っていると思います。宇宙業界の経験は必須ではありません。むしろ、画像処理や生成AI、クラウド技術など、ITの知見を宇宙領域や衛星観測データという新しい領域に応用したい意欲がある方が向いていると思います。同時に、お客様の課題に合わせてソリューションをカスタマイズしていく側面も強いため、技術的な探求心と顧客への想像力の両方が求められます。(鎗田)
Q. 今後の展望や魅力を教えてください。
2024年に「AW3D」は10周年を迎え、NTTデータの宇宙ビジネス領域は今、まさに黎明期から成長期へと移行する一番面白いフェーズにあります。観測衛星システムの打ち上げも控え、地球上のあらゆる事象をデジタル上で再現するデジタルツイン市場の先駆者となれる状態です。「自分の技術で社会課題を解決したい」「グローバルな舞台で裁量を持って働きたい」という思いがある方にとって、ここは最高のフィールドになるはずです。(田川)
————
今回は「募集ポジション大解剖」として、衛星観測データ活用事業の仕事やキャリアに迫りました。宇宙や衛星と聞くと専門知識が必要と感じるかもしれませんが、大切なのは「顧客の課題を理解し、技術を使ってどう解決するか」を主体的に考える姿勢です。宇宙物理学出身者だけでなく、ITエンジニアや異業界からの挑戦も歓迎される土壌があります。社会基盤を支えるダイナミックな仕事に興味があり、自ら学び動ける方であれば活躍できる環境です。


