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多様性に富んだ社員が 相互に刺激し合い、あらゆる領域で“もっとも挑戦的な組織”へ

モバイルキャリア様の戦略的なパートナーとして、日本におけるモバイルビジネス市場の成長を下支えしてきたモバイルビジネス事業部。事業部長に就任した鈴森が、ミッションクリティカルシステム開発と非通信サービス創出という二つの面を持つ組織の強みと、エンジニアとして必要な資質について語ります。

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モバイルビジネス事業部の成り立ちを教えてください

モバイルビジネス事業部のルーツとなるのは、モバイルキャリア様向けにミッションクリティカルシステム開発を継続している二つの部隊です。インターネットサービスプロバイダと料金管理という、モバイルキャリア様の事業の根幹を支えるシステムを手掛けており、社会全体のインフラとして24時間365日止まることなく正確に動き続けることが求められる領域です。開発に携わる関係者の数も膨大で、私たちのプロジェクトマネジメント力を発揮して、大規模なミッションクリティカルシステム開発を推進しています。

一方で、いまモバイルキャリア様が積極的に取り組んでいるのが雑誌や動画などのサブスクリプションサービスの提供、シェアリングエコノミーの実現など非通信サービスの領域です。お客様とともに非通信サービス開発を行う第三の部隊は拡大を続けており、システム化の実現のみならずサービス創出そのものに取り組んでいます。クラウドをフルに活用した方式を採用し、アジャイル開発でシステム化を実現していく様子を見ていると、「モバイルビジネス事業部の生業が変わってきている」と感じています。

モバイルビジネス事業部のミッションについて教えてください

ミッションクリティカルシステムの領域は、いままで以上に信頼性の高い事業として磨き続けていく必要があります。いまやポイントやQRコード決済といった仕組みは社会経済に組み込まれており、どの業界でもDXの実現に際しスマートフォンを通じたインターネット接続が出来るということは当然のインフラとして考えられています。そのため、開発や運用保守の品質を高めることはもちろんですが、エンジニアがやりがいや魅力を感じられる、持続性のある仕事にしていくことが大切です。私たちは日本あるいは世界で唯一といえる技術を駆使してモバイルキャリア様を通じて社会を支えており、そこで採用している技術は常にモダナイズを進めて改善を続けています。エンジニア自身がその価値を高め、誇りを持ち続ける環境を作り続けていきたいと考えています。

非通信サービス開発の領域においてはスピードが重視される傾向が強まり、これまでのように事前に決めた仕様に対してテストを重ねてからローンチするのではなく、迅速にローンチした上でユーザーの反応を見ながら改善を行うというアジリティ(俊敏性)が求められています。開発手法もアジャイル開発が主流となっている中で、最新の技術を取り込みながら進めていきます。

どちらの領域においても、私たちの仕事はもはや「ITシステムの開発」ではなく「サービスの実現」です。お客様の要望を聞き、そのままシステム化するだけでは良いサービスは生まれません。モバイルキャリア様の「パートナー」として、お客様と共にサービスについて考え抜き、ビジネスとして成功するためのアクセラレータになることが私たちのミッションであると考えています。

モバイルビジネス事業部の特徴について教えてください

多様性に富んだ人財が揃っていることが特徴です。
事業部内では、ミッションクリティカルな開発をウォーターフォールで進めるメンバーと、アジリティ高く非通信サービスの開発を行うメンバーで特色が分かれています。それぞれ専門性が異なることから、事業部の中では異なる組織を構成していましたが、近年はその垣根を超えて協力し合い、互いに影響を与える動きが活発化しています。

例えば、ミッションクリティカルシステムの開発において、決済機能や認証機能などを提供するために、アジャイルでの開発ノウハウや、システム間を疎結合にするアーキテクチャ設計が必要となるケースが増えています。一方非通信サービス開発においては、アジリティが求められる中でも本人認証やセキュリティ・高負荷での安定動作など高い品質が当然のように求められる領域があり、ミッションクリティカルシステムの開発ノウハウをふんだんに活かしています。

また、事業部にはビジネスをグローバル展開するメンバーがいますが、世界中のグループ会社とのやりとりを通じて、さまざまな知見を持ち込んでいます。グローバルでの事例は国内よりもバラエティに富んでいるため、お客様にご紹介すると参考になることも多く、ビジネスに広がりを持たせています。

性別や年代を問わず活躍し、またここ数年の間に入社した経験者採用社員の数も1割以上です。多様な人財が積極的に先進技術や案件事例などを発信し合う勉強会やセミナーを通じて、相互に刺激しメリットを与え合っています。このような文化は私たちの事業部の大きな価値につながっていると考えています。

モバイルビジネス事業部が求める人財像を教えてください

活躍する領域を問わず、新しいテクノロジーや開発手法に興味を持つことはエンジニアにとって欠かせない素養です。またサービスの開発や営業の仕方も、一つとして同じように進むことはありませんので、その時々に応じた新しいやり方を模索して進めていく必要があります。前例や慣習にとらわれず、新しいことに主体的に取り組んでいける人財が求められます。

その上で、当社が進めるサービスの開発は関係者の数がとても多いことが特徴です。人と人が言葉を重ねて検討し、議論をぶつけ合うことで「サービス」はできていきます。丁寧に関係者の間を確認しながら進めていくことは、私たちの大きな強みでもあります。モバイルビジネス事業部のエンジニアに向いているのは、そうした交流をいとわず、少し人間臭い仕事を大切にできる方だと感じています。

モバイルビジネス事業部をどのような組織にしていきたいとお考えですか

私たちは常に新しいことに挑戦し続けているモバイルキャリア様を中心とした業界におります。だからこそ、NTTデータ内でも業界内でも、もっとも積極的なチャレンジを行う存在でありたいと思っています。何か失敗したとしても、それは次の糧になっていく非常に貴重なナレッジです。挑戦による失敗ならば胸を張って報告できる、元気で生き生きとした組織でありたいと考えています。

元気の源は、社員一人ひとりが持つモチベーションであり、この事業部で働くことへの誇りです。社員自身が実現したいことを考えられ、自由にチャレンジできる環境があり、組織がそのチャレンジを後押しすることが重要だと考えています。環境はどんどん変化していきますので、いまの私たちがチャレンジしていないことへの可能性をもたらしてくれる、新しい力に出会うことを楽しみにしています。

<参考資料>

※掲載記事の内容は、取材当時のものです