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周囲を巻き込むポジティブマインドが強み──困難すらも味方に前に進むチームリーダ

2011年に新卒でNTTデータへ入社した榎本 裕亮。チームリーダとして、システム改修など複数の案件を先導しています。その前向きな姿勢や行動力を実績へとつなげ、高く評価されている榎本が、これまでのキャリアで育んできたポジティブマインドを活かした働き方や、NTTデータの魅力について語ります。

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「刺激ある環境こそ成長するチャンス」と捉えるポジティブな姿勢

榎本は、NTTデータの第二公共事業本部デジタルウェルフェア事業部に所属しています。大学・大学院時代はデータ通信に関わる研究に携わり、卒業後は社会貢献したいという想いをふくらませていました。NTTデータはその研究内容と自身の希望どちらも活かせる会社であったことから、2011年に新卒で入社。2022年8月現在は、複数の案件業務にリーダとして関わっています。

入社以来ずっと携わってきたシステムの改修案件や、別のシステムのPMO業務、さらに別のシステムの機能改修案件などのリーダを務めています。セーフティネットとしての役割を担う大規模の公共システムにも関わっていることもあり、責任を感じると同時に、社会貢献できていると実感します。

リーダとしてありとあらゆる業務に携わるのは大変ですが、常に新しいことにチャレンジしたいので、やりがいがあります。なかでもPMO業務は今回が初めての挑戦で、成長につながる刺激が多いです。

新しいことにチャレンジする一方、これまでの経験を活かせる機会もあります。たとえば、過去に関わったシステムにおいてプロジェクトの各工程を推進したり、過去のトライアンドエラーを新規案件に役立てたりと、培ってきたスキルは何一つ無駄になりません。

どんな業務に従事するにせよ、とにかく前向きな姿勢での対応を心がけている榎本。そのポジティブマインドが芽生え、自身の強みとして意識するようになったのは、あるターニングポイントがあったのです。

トラブル発生時でも前向きで積極的な上長の姿がロールモデル

ターニングポイントとなった出来事はふたつ。ひとつ目は、とある案件で得た経験です。

当時、私はまだ新入社員と変わらないレベルの若手でした。私が参画したときにはプロジェクトはすでに逼迫した状態で、疲弊したメンバも多いなかでの業務だったのを覚えています。

上長や先輩は予期せぬトラブルが起こるなか、たとえ期限が近づいてプレッシャーが重くのしかかるような厳しい状況でも、決して諦めることなく、積極的に意見を出し合っていました。そういった姿を間近で見たことが、ロールモデルとして現在の私に大きな影響を与えています。

その後、榎本は再び困難な状況にある案件へ飛び込むことになります。しかし、その際は以前に比べて前向きな気持ちで取り組めた手応えを感じ、これがもうひとつのターニングポイントになりました。

その案件は非常に厳しい状況だったものの、これまでと異なる環境そのものに刺激を感じ、成長できる場だと思えたのです。また、私にとって初めての地方長期滞在だったことも、この状況を前向きに捉えられる要素になりました。

私は、テストフェーズから参画しましたが、周囲のメンバと何の関係性もないところからのスタートだったので、コミュニケーションスキルも成長したと思います。もともとは初めての人に自分から話しかけることは得意ではなく、最初はとても苦労しました。でも、自分からアタックしていくことを常に心掛けました。分からないところは素直に質問し、それに対する感謝の気持ちを込めて積極的にサポートするなど、行動で気持ちを示しながら仲間としての信頼関係を築いていきました。とはいえ厳しい案件ではあったので、メンバからは疲労の色が見えていました。

そのため、メンタルケアに細心の注意を払うとともに、自分が前向きでいればその気持ちが周囲にも伝わるはずだと信じて、メンバを先導したのです。少しずつ前向きな姿勢が伝わってメンバ同士のコミュニケーションの機会が増えて、チームの風通しも良くなっていきました。その結果、支え合いながらプロジェクトを無事完遂することができました。

また、お客様に対するコミュニケーションも活発になっていったことで、サービス開始後すぐに追加開発や改修案件の引き合いもありました。良好な関係構築とビジネス拡大に貢献できたと思います。

このふたつのターニングポイントを通じて、榎本は自身のポジティブマインドが周囲に良い影響を与えていく確信を得ました。この成長を経て、榎本はさらに意欲的な姿勢で業務に取り組むようになります。

失敗を恐れないのは互いにフォローし合えるチームへの信頼があるから

やりたい案件があれば、率先して上長に気持ちを伝えるようにしています。お客様に対しても、まずは自分から発信することを心がけ、信頼関係の構築に努めています。自分から動かなければ、受け入れてもらうのは難しいですから。もちろんうまくいかないこともありますが、まずは自ら動くことが大切です。そこに心理的なハードルはまったくありません。

前向きな姿勢に加え、フットワークやコミュニケーション能力の高さも持ち合わせる榎本。その根底には、失敗を恐れない考え方があります。

良い意味で、プライドがまったくありません。誤解を恐れずにいえば、やってみて駄目でも仕方ない、と思っています。以前、上長から「周りを巻き込む力や自分から動ける行動力が榎本の強みだから、そこを伸ばしていこう」とアドバイスをもらいました。それを胸に刻み、今も実践しています。

生まれ持った素質に加え、上長の言葉をきっかけに強みを伸ばしてきた榎本。その前向きな姿勢を支える一要因としては、チームへの信頼感も挙げられます。

チームで業務に取り組んでいるので、もし私が失敗しても誰かがきっとフォローしてくれるというメンバへの信頼があります。もちろん、私自身もフォローしてもらうばかりでなく、普段から周囲のことを気にかけて行動しています。

こうした互いのフォローが成立するのは、NTTデータ全体に「当たって砕けても誰かが助けてくれる」文化があるからかもしれません。私が一人負けても、次に誰かが勝ってくれるだろうと信じています。つまり、自分が失敗することはあまり大したことではなく、チームや会社として前に進むことにこそ意味があるんです。こうしたチームの力があるからこそ、お客様との関係性も構築できていると思います。

NTTデータはお互いを支え合い、社会貢献できる場所

これまで社内のさまざまな立場の人たちと仕事をしてきましたが、NTTデータのメンバは自らの頭でしっかり考える人ばかりだと痛感します。アイデアが豊富で、論理展開力もあるメンバが多い。さらに面倒見が良く、周囲をサポートしようという意識をみんなが持っている印象です。

NTTデータは会社の持続的な成長のためにも、人財育成に重きを置いています。私自身もそういった領域に関わっていけたらとも考えています。

入社12年目を迎え、人財育成にも視野を広げつつある榎本。一方、自身がPM(プロジェクトマネージャ)として目指したい姿は、「推進力のあるPM」です。

チームメンバやステークホルダー問わず目的意識を共有でき、同じベクトルで目標を達成させられるようなPMでありたいですね。そのためには周囲への心配りを忘れずにいることが不可欠だと思います。私ひとりが欠けてもどうにかなりますが、みんなが欠けてしまうと困ってしまいますから。

一方で、社会貢献という軸さえあれば、PMにこだわらずあらゆることに挑戦したいとも考えています。今携わっている業務は、広い意味ではサービス業。その目線でいえば、サービスに通ずる業種はシステム開発以外にもたくさんあると思います。常に新しい刺激を受け、経験をアップデートしていき、世の中に還元できることをモットーとして、これからもキャリアを進めていきたいです。

どんな状況に置かれても持ち前のポジティブさを活かし、周りを巻き込みながらものごとを進めてきた榎本。経験を重ねるごとに、その行動力には高い実績が伴うようになってきました。

意欲的に前に進んでいくその姿勢で、周囲や組織を牽引し、榎本のめざす、より良い社会づくりへと貢献していくことでしょう。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2022年8月30日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです