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40年超の信頼関係から生まれる、企画力と営業力。国内最大級の金融機関と切り拓く、デジタル戦略の未来

地域社会に欠かせない金融インフラの発展を、長きにわたって支援している郵政・政策金融事業部。なかでもゆうちょ銀行様とは40年以上に及ぶ関係性を構築し、デジタル戦略を支える重要な役割を任せていただいています。今回、話を伺ったのは次世代統括部でビジネス企画担当を務める米倉と、企画統括部で営業担当を務める渡邊と小野寺の3名。別々のプロジェクトでゆうちょ銀行様を支援してきた3名が考える、ビジネス企画担当と営業担当の魅力とは何なのか。NTTデータならではの企画や提案について、それぞれの視点で語ってもらいました。

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金融分野は今、経験のない領域に挑戦するチャンスが増えている

――ゆうちょ銀行様のデジタル戦略を支援する存在として、三者三様の活躍をしている皆さん。それぞれの担当案件について教えてください。

小野寺 朝香 小野寺

私はゆうちょ銀行様のサービスの核になる、インターネットバンキングシステムを担当しています。現行システムの追加開発や次期システムの新規開発に向けた営業活動を担い、これまでに「ゆうちょダイレクト」「ゆうちょ通帳アプリ」「ゆうちょ認証アプリ」などのサービス提供に関わってきました。

渡邊 匠 渡邊

私は金融犯罪を防ぐアンチ・マネー・ロンダリング(AML)システムの営業を担当しています。2024年に更改したばかりのシステムで、安定的に運用を行いながらお客様のご要望を伺い、より快適に利用できるシステムに育てていくことが主なミッションです。

米倉 幸司 米倉

私も渡邊さんと同じAMLの領域に関わっていて、ゆうちょ銀行様向けに提供したAMLシステムの実績や技術ノウハウを活用した新規ビジネスの企画を担当しています。金融犯罪が巧妙化するなか、金融機関が抱えるリスクなどを、NTTデータのアセットを活用してどのように解決するのか。ゆうちょ銀行様だけでなく、あらゆる金融機関を守るためのソリューションを考えながら、日々調査や提案検討を進めています。

――金融分野は、厳格なイメージが先行しやすいのではないかと思います。実際に業務を経験した皆さんにはどのように映っていますか?

小野寺 朝香 小野寺

社会的な影響力が大きいので、細かい部分を念入りに確認するなど、ミスや不具合に対する厳格さはあります。一方で、先進的な取り組みは想像以上に多いです。今はスマホアプリを中心としたデジタルでの接点が多く、私たちのチャレンジにご期待いただくシーンも増えていると思います。銀行や証券で働いていた渡邊さんはどう思いますか?

渡邊 匠 渡邊

技術が進歩して、安全であることはもう当たり前になったと感じています。エンドユーザーに選ばれる金融機関になるためには、安全以上の価値を提供しないといけない。だからこそ、新しいことにも挑戦していこうという考えが根付いてきているんじゃないでしょうか。

米倉 幸司 米倉

ゆうちょ銀行様も、従来領域のデジタル化でコストを削減する「守りのIT」だけじゃなく、既存ビジネスを変革して新しいビジネスに参入する「攻めのIT」にも注力していますよね。そこに若手にも積極的に裁量を与えるNTTデータの社風が加わって、成長しやすい環境になっています。

――裁量が大きいと、成長の機会を得やすいですよね。

小野寺 朝香 小野寺

私もハードウェアトークンの入札対応で主担当を任せてもらったときは、上司からの期待を感じて嬉しかったですね。任せっきりにするのではなく、先輩がきちんとフォローしてくれたので、初めて対応する仕事でも安心して取り組めたのも良かったです。

米倉 幸司 米倉

最初は不安も大きいと思うので、フォローは大事ですよね。渡邊さんは前職と比較してみて、NTTデータの裁量ってどう感じていますか?

渡邊 匠 渡邊

バランスが良いなって思います。小さすぎず、大きすぎないというか。前職は裁量が非常に大きい反面、一人で完結しないといけないことが多くて大変でした。今は色々な人財の知恵やスキルを集約して大規模プロジェクトの提案を進めていけるので、プロフェッショナルチームでお客様にとって価値の高い営業活動を行えている実感が強いです。専門性の高い人財がいるチームで動くことで、一人でやっていたときよりも質の高い提案ができ、お客様に与えられる納得感も違います。自信を持ってお客様に提案できるのが良いですね。

長期的なリレーションシップが、できることの幅を広げてくれる

――皆さんは規模の大きなプロジェクトを担当されていますが、大規模プロジェクトならではの魅力はありますか?

小野寺 朝香 小野寺

大規模プロジェクトは契約金額が大きい分、お客様の期待も大きいと感じています。インターネットバンキングシステムは事業成長の要なので、契約書を見る度に「これほど大きな期待をしていただいているんだ」と実感できますし、その期待に応えたいという気持ちも強いです。

渡邊 匠 渡邊

金額に見合った価値を提示するのは大変ですが、それ以上に契約したら終わりにならないことを意識しています。サービス提供までのプロジェクト管理を適切に行い、私たちの提示した金額に価値が見合っていることを証明する。そこにご納得いただけたときの達成感は桁違いに大きいです。

米倉 幸司 米倉

私たちの関わるプロジェクトの成否が、今後のお客様の事業プランを左右することもあり、やりがいは非常に大きいですよね。ゆうちょ銀行様とは40年以上の取引実績があり、信頼関係が築かれているからこそ、それだけ大きなプロジェクトを任せていただけると感じています。

――ゆうちょ銀行様と関係性が深いからこそ、できることについて教えてください。

米倉 幸司 米倉

経営層、ミドル層、現場に対してそれぞれアプローチを行い、密な連携ができる点です。特に現場の行員の皆様とは距離感が近く、相談させていただくことも多いので、それが結果的にきめ細かな対応につながっていると思います。若手交流会を開いたこともあったよね?

小野寺 朝香 小野寺

はい。ゆうちょ銀行様からアイデアをいただいて、お互いの会社の戦略や技術を若手層にもっと知ってもらう場として、当社のヘルスケア共創ラボで開催しました。

米倉 幸司 米倉

小野寺さんと渡邊さんは交流会に出ていたと思いますが、実際に参加してみてどうでした?

渡邊 匠 渡邊

会社のことを知れたのはもちろんですが、普段やり取りしている行員の方々と対面で会えたのが良かったです。今まではオンラインでのやり取りだったので顔が見えなかったですし、踏み込んだ会話をする機会もありませんでした。しかし、お会いして喋ってみると、学生のころに陸上競技をやっていた共通点を知れて、そこで話が盛り上がったのもあり、後々の仕事のコミュニケーションがしやすくなったのは思ってもみなかった成果でした。

小野寺 朝香 小野寺

振り返ると、意外な発見が多かったですね。いざお会いして聞いてみると年齢が近くて、それがきっかけで距離が縮まることもありました。やはり対面でお会いすると、メールやWeb会議では伝わりにくい人柄の部分がより鮮明に見えてくるので、良い意味で印象が変わります。

――交流会には、ゆうちょ銀行様の経営層の方も参加されたのでしょうか?

小野寺 朝香 小野寺

はい。ビジネスパートナーとして、NTTデータに期待していることなどを話していただきました。経営層の方から「NTTデータさんの力が不可欠です」と直接言っていただけたことは、「私がゆうちょ銀行様の今後の事業拡大の一端を担っている!」と改めて実感できた瞬間でもあり、モチベーションにもつながりました。

渡邊 匠 渡邊

守りのIT・攻めのITの両方で信頼していただいていて、一緒にビジネスを拡大するために力を合わせていこうというメッセージが、多くの若手層の胸に響いたんじゃないかと思います。私自身も、これからも頑張ろうと感じた瞬間でした。

米倉 幸司 米倉

若手交流会の他にも、役員同士の勉強会や大学生とのアイデア創発ワークショップを開くなど、幅広く支援するためのイベントをボトムアップで企画・実施できるのは、信頼関係が築かれているからだと思いますね。

スペシャリストたちとの連携で、困難な壁も乗り越えていける

――皆さんにとって、この仕事の醍醐味は何ですか?

小野寺 朝香 小野寺

インターネットバンキングシステムではブラウザとスマホアプリでサービス提供していて、自分自身がエンドユーザーとして体験できます。無事にサービスが提供できたことへの喜びを感じられるとともに、今後に向けた改善点なども考えられるのが醍醐味です。日本全国に数多のエンドユーザーがいる社会的影響の大きいシステムに関われていることも大きな魅力です。

米倉 幸司 米倉

自分の担当した案件の結果が見えると、頑張った実感が湧きやすいですよね。エンドユーザーの声を直接聞くこともあるんですか?

小野寺 朝香 小野寺

家族がゆうちょ銀行様の口座を持っていて、よく感想を聞いています。この前は「スマホアプリのUI が良いね」と言ってもらえて嬉しかったですね。渡邊さんはどうですか?

渡邊 匠 渡邊

期待以上のものをリリースできたら、「次はこんな部分を改善していきたい」という新しい要望をいただけるので、それを繰り返していくことが面白さだと思います。

――良いサイクルですね。それを実現するために工夫していることはありますか?

渡邊 匠 渡邊

現場が必要と感じている取り組みを、ゆうちょ銀行様の経営層にもご納得いただくために、先方の担当者と一緒に案件化に向けた上申内容を考えることです。単に課題とソリューションを提示するのではなく、根拠をきちんとお伝えできるように筋道を立てて、準備を進めるようにしています。

米倉 幸司 米倉

事前準備はすごく大事ですね。私も企画書を書くときは、お客様の中期経営計画と社会課題を接続したうえで、Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やるべきこと)を整理しています。すると、自分の専門領域ではない部分が思ったより多いことに気づくんですよね。

渡邊 匠 渡邊

経営課題の解決に向けた提案内容を詰めていると、そういうシーンは出てきますよね。AMLシステムも、内部管理体制の強化という経営戦略に対するソリューションとして価値を発揮するには、多岐にわたる領域の知見が必要でした。しかし、営業である以上、自分が理解できていない状態でお客様の前に立ちたくない。だからこそ、自分にとって未知の領域についても、開発チームや協力会社の皆さんと協力して答えを導き出すようにしています。

小野寺 朝香 小野寺

スペシャリストが沢山いるって頼もしいですよね。一人ひとりの専門性の高さと、それをかけ合わせて成果を出そうという文化があるから、どんな困難でも乗り越えていける。そんな魅力が、NTTデータにはあると思います。

米倉 幸司 米倉

スペシャリストの知見やノウハウを取り入れることで視野が広がり、点と点が線でつながったときは快感ですね。今まさに成長できているという実感があります。

――最後に、皆さんの今後の目標について教えてください。

小野寺 朝香 小野寺

お客様が困ったとき、最初に思い浮かべていただける存在になりたいです。特にゆうちょ銀行様の案件では、長期的なリレーションによるきめ細かな対応力を強みとしています。そのため、信頼残高を着実に積み上げていって、「また小野寺さんに頼みたい」と言ってもらえる状態を目指したいと思っています。

渡邊 匠 渡邊

私は自分だけの価値を磨いていきたいと考えています。金融分野での就業経験があるからこそ、見える世界や導き出せる答えがあると思うので、その部分を活かして活躍できる人財になりたいですね。

米倉 幸司 米倉

私は最近になって支えてもらう立場から、自分が支える立場で仕事をしたいなと思うようになりました。自分のチームを持って、今まで支えてもらった分を後輩に還元していきたいです。活躍できるフィールドが広く、新しい知見や技術に触れるチャンスも豊富にあるので、幅広い選択肢のなかから自分に合ったものを選べる。それもまた、NTTデータならではの魅力だと思います。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです