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尽きることのない税への探究。地方税システムのプロフェッショナルとして社会基盤を支える

私たちの暮らしに不可欠な社会の基盤である「税」。NTTデータは長年にわたり、国税や地方税に関わるミッションクリティカルなシステムの開発・運用を担い、社会を支え続けてきました。今回紹介する、第四公共事業本部に所属する淡佐周史は、長年にわたって地方税システムの領域を歩んできたスペシャリストです。複雑な制度、毎年の税制改正、自治体ごとの課題。変化し続ける税務の現場で、彼はいかにしてお客様との信頼を築き、地方税システムを支えてきたのでしょうか。専門性を深めるキャリアの軌跡と、その根底にある仕事への矜持に迫ります。

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技術とコミュニケーションを軸に、地方税システムを支え続ける

大学・大学院で機械工学を専攻し、「自分の力を人の役に立てたい」という想いを胸に抱いていた淡佐。そんな淡佐がIT業界、そしてNTTデータに興味を持ったきっかけは、学内で開催された企業説明会でした。

登壇した大学のOBが、とても楽しそうに仕事の話をしていました。その時、特に心に響いたのは、「技術だけでなく、人とのコミュニケーションが大切な仕事だ」という内容です。技術も好きですが、人とコミュニケーションを取ることも好きな私にとって、両方を軸にしたNTTデータの仕事は、とても魅力的に映りました。

2000年にNTTデータに入社して以来、淡佐は一貫して公共分野に所属し、中でも地方税の領域で長く経験を積んできました。そして現在は、複数の県で利用されている基幹税務システムの開発や運用に携わり、プロジェクトリーダを担当。県の税務の根幹を担うこのシステムは、まさに社会基盤のひとつであると言えます。

淡佐が携わっている県税システムの特徴は、毎年行われる税制改正に合わせて、改修の必要があるということです。12月に税制改正の大綱が発表された後、短期間で制度の変更点を読み解き、改修仕様を取りまとめ、お客様の予算確保支援、システム開発の管理を行います。税という専門性・公共性の高い領域でありながら、スピード感をもってプロジェクトを進める必要があるのは、県税システムに携わる難しさと言えるでしょう。

一方で、淡佐は税システムに携わる醍醐味を次のように語ります。

税は社会の基盤であり、世の中の変化と密接に連動しています。税の制度が変わるということは、世の中で変化が起きているということ。税制改正大綱の文字だけを追うのでなく、その背景を深堀りすると、お客様の業務がどう変わっていくのか、自分たちが何をすべきかも浮かび上がってきます。

また、近年では多くの自治体が、人手不足や財政面などの問題を抱えています。少ない人数で効率的に県税システムを管理していくことも求められる中で、税システムのスペシャリストである淡佐たちに対する期待値も高まっています。

お客様に対する情報発信にも力を入れています。例えば、制度変更に伴うシステムの変更点や今後の方向性などを発信しているのですが、それに対してお客様から意見を頂戴したり、ご相談をいただいたりと、関わりも増えています。複数の県の方々に集まっていただき、意見交換会を実施することもありますね。

技術とコミュニケーションを軸に、社会基盤を支える仕事に取り組んでいる淡佐。そんな淡佐が、どのようにして税の世界に情熱を傾けていったのか。次章では、そのキャリアを振り返っていきたいと思います。

県庁への常駐も経験。大規模更改で学んだ、信頼関係の重要性

2000年の入社後、淡佐は官庁の会計システム開発からキャリアをスタート。その後、国税システムの企画・開発を担当する中で、その奥深さに魅了されていきます。

正直なところ、入社当初は税についてほとんど知識がありませんでした。配属されて初めて、その制度の複雑さや社会における重要性を知ったのです。知識を持ったお客様と対等に話をし、税務システムを開発・運用するには、税に対する詳しい知識が不可欠です。入社4年目の頃には、社内の仲間たちと一緒に社会人向けの学校に通ったこともありました。

徐々に専門性を高めていった淡佐は、2008年に地方税の領域へ異動。地方税電子申告システムの導入支援を経て、2011年からは現在の県税システムを担当しています。そんな淡佐のキャリアにおいて、大きな転機となったプロジェクトがありました。

それが、県税システムの大規模更改プロジェクトです。プロジェクトリーダとして開発の取りまとめを担い、約2年半、お客様先に常駐することになりました。常駐を決めた理由について、淡佐はこう語ります。

基幹税務システムを短期間で構築し、100名以上の関係者をまとめながら、お客様の業務全体のあり方を見直していくという難易度の高いプロジェクトでした。東京のオフィスにいては、お客様のことを本当の意味で理解するのは難しいと感じて、現地に身を置くことを決めました。

事実、短期間で県の基幹税務システムを構築するためには、お客様との密接な連携が鍵を握ります。さまざまな要望が寄せられ、調整が難航することもありましたが、淡佐はお客様との強固なパートナーシップを構築していきました。

プロジェクトを成功させるには、どちらかが一方的に得をしたり、我慢したりする関係ではいけません。お互いが納得できるWin-Winの関係を築くことが不可欠だと感じていました。そのために心がけていたのは、徹底的にお客様の立場に立って考えること。そして、良いことも言いにくいことも含めて、正直に本音で話すことでした。

表面的な要望だけに応えるのではなく、その背景にある課題にまで踏み込むことで、提案の質が向上します。淡佐は誠実な対話を積み重ね、少しずつ信頼関係を築き上げていきました。

時には、NTTデータ側の要因で調整が上手く進まないこともあったそうです。しかし、お客様が共に組織内を奔走する協力者となってくれたおかげで、無事にプロジェクトが前進したと淡佐は語ります。

お客様に助けられた場面は、一度や二度ではありません。私たちがお客様の立場に寄り添ったように、お客様も私たちの立場を理解し、力を貸してくださいました。本音で話せる関係性ができていたからこそ、共に困難を乗り越えられたのだと思います。
このプロジェクトは、予定通りにサービスを開始しました。お客様から感謝の言葉をいただいた時の感動は、今でも鮮明に覚えています。

この経験を通して、淡佐は信頼関係こそがプロジェクトを推進する最大の力であることを確信しました。

知的好奇心が溢れ続けるままに。さらなる専門性を磨くための挑戦

NTTデータには税以外にも多彩な事業分野がありながら、淡佐は一貫して地方税システムに携わり続けています。他の分野に行きたいと思ったことはないのか、なぜ税の専門性を極めようと思ったのか、率直な疑問を投げかけてみました。

税の分野は、興味が尽きることがありません。昔も今も、仕事が純粋に楽しいという気持ちを大切にしています。また、私は複数の県のシステムを担当していることもあり、お客様とコミュニケーションを取る機会が多く、いろいろなご相談をいただけることがモチベーションにつながっています。社内の仲間に対してもそうですが、頼られたり、期待したりしてもらえると、その想いに応えたくなりますね。

興味が尽きることがないと淡佐が語る通り、税の分野は専門性が高い上に、毎年の税制改正もあり、どれだけ学んでも終わりのない奥の深い世界です。そこで淡佐は、新たな挑戦を始めました。税務の国家資格の取得です。

日々の業務やお客様との意見交換会などを通じて、「もっと税の知識が必要だ」と感じ、資格の勉強を開始。試験直前に1週間の休みを計画したところ、上司や同僚、関係部署、そしてお客様も協力し、休みを取得しやすいようにと業務を調整してくれたこともありました。

もちろん国家資格の取得は容易い道ではありません。ですが、お客様や仲間たちとの信頼関係が、淡佐の挑戦を後押ししています。

そして、個人の考えを尊重し、挑戦を後押しする姿勢。それはNTTデータが大切にする企業文化そのものでもあります。

NTTデータには、社員の行動改革、事業変換の考え方を「Our Way」としてまとめており、その中のValuesの一つに「Respect every voice.」という言葉があります。私はこの会社に入社して25年以上経ちますが、まさにその通りだと感じます。年次や役職に関係なく、意見がある人を尊重してくれる。やりたいと思ったことを、頭ごなしに否定されることはありません。昔から変わらない、NTTデータの魅力です。

今後の目標を尋ねると、淡佐は迷いなくこう答えます。

これまで培った税務の知識と経験を活かし、お客様と共に地方自治体の課題解決や納税者サービスの向上に貢献し続けたいです。そして、新しくチームに加わったメンバが、仕事の楽しさを見つけ、自律的に活躍できるようサポートしていくことも、私の重要な役割だと考えています。

税を通じ、社会を根底から支えるという意義のある仕事に向き合い続けている淡佐。信念を持って一つの道を究めるプロフェッショナルの背中を見て、また次の世代が育っていくことでしょう。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです