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2014年6月26日技術ブログ

高速大容量処理を可能にするフラッシュメモリーとインメモリーの活用

「フラッシュ」「SSD」「インメモリー」という言葉は数年前からよく聞かれるようになってきました。今回は、最近のビジネススピードの加速に伴いさらに身近になったこれらの技術について、取り上げてみたいと思います。

フラッシュメモリーの登場と普及

企業向けコンピューティングの世界では20年以上前から「半導体ディスク装置」という形で半導体メモリーが外部ストレージに使われてきましたが、極めて高価なものでしたので、超高速処理が必要な特殊な用途にしか利用されませんでした。ところがフラッシュメモリーが登場し、携帯音楽プレーヤーやデジカメの記憶装置、さらにスマートフォンの記憶装置に大量に使われ始めました。こうなると「コンシューマー化」により低価格化と大容量化がさらに進みます。同時にフラッシュメモリーの特長を引き出し弱点参考1を克服する利用技術の開発が進み、ノートパソコンではハードディスクの代替品として広く使われるようになってきました。

企業コンピューティングのストレージにもフラッシュメモリーの利用が普及していきます。高速化が必要な部分にのみ利用する形から、ハードディスクと組み合わせた自動階層制御ストレージ、そしてハードディスクをなくして全てをフラッシュメモリーで構成するストレージまで、さまざまな利用の仕方が広がっています。

ハードディスクとフラッシュはまだどちらかがどちらかを駆逐するまでには至っていません。ハードディスクも進歩しており、容量単価による価格差は依然として存在します。それでもフラッシュが普及するのは最近の次のような用途にぴったりだからです。

  • 仮想化統合やVDI参考2で、多数のシステムが統合される場合、高いIOPSが必要になる。
  • IOが高負荷なシステムではデータセンターの消費電力削減に貢献できる。
  • ビジネスインテリジェンスの分野では「ビッグデータ」処理に加えて、「ファストデータ」、つまり高速な大量データ処理によりリアルタイムにビジネスを管理して競争優位を確保しようという動きが出てきた。

インメモリーの登場と普及

業務データ処理/データ管理の分野では、外部記憶ではなくCPUに直結した主記憶の中でデータ処理を行う「インメモリー」処理(インメモリーデータベース参考3やCEP参考4)も広がってきました。外部のストレージへの入出力を行わないので、当然フラッシュよりもさらに高速な処理が可能となり、ビジネスの「リアルタイム」性をさらに追求することができます。

NTTデータでは数年前から社内システムでのフラッシュストレージによる業務処理の高速化と省電力化の経験を積んできました。また、インメモリーデータベースによる基幹業務システムの高速化参考5やCEPによるリアルタイムデータシステム参考6の構築に取り組んでいます。情報処理に桁違いの高速化と省資源化をもたらすこれらの技術により、皆様のビジネスを新たなステージに導くお手伝いができると考えています。

【図】

注釈

  • IOPSとは1秒間に読み書き可能な回数を示す指標

参考文献

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