シンクライアント「CoreBootTM」の展開について 〜情報漏洩防止・運用管理コスト削減・高いユーザビリティを実現〜

ニュースリリース/NTTデータ

2007年6月25日

株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

 株式会社NTTデータは、情報漏洩防止、運用管理コスト削減、高いユーザビリティを実現するネットブート型シンクライアント「CoreBootTM」を新規に開発しました。
「CoreBoot」はディスクレスPCを利用することで情報漏洩防止、端末運用管理の効率化などを実現する一方、ハイエンド3D-CADアプリケーションの動作に対応するなど、高いユーザビリティを持っていることが特徴です。
今後、株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)と株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ(以下、NDES)は、共同で「CoreBoot」を利用した製造業向けの情報漏洩対策ソリューションの展開を図っていきます。

【「CoreBoot」の概要】

 「CoreBoot」は、PCのOSやアプリケーション等のプログラムとユーザが作成したデータなど全ての情報を、中央に配置したiSCSIストレージ装置に集約し、必要に応じてそれらの情報をクライアントのハードディスクが取り外されたディスクレスPCに読み込んで利用する「ネットブート型シンクライアント」です。
「CoreBoot」は、NTT情報流通プラットフォーム研究所が開発した技術「STRAGEX®」を核にしており、標準化されたiSCSIプロトコルを採用することで、サーバを介さずにストレージ装置へ直接アクセスすることを実現しています。多数のクライアントが同時に接続しても性能の劣化を最小限に抑えることができるため、これまでのシンクライアントにはない、大規模環境へのスケーラビリティを確保しています。

【「CoreBoot」の特徴】

  1. 情報漏洩防止
    ディスクレスPCをクライアントとして利用することで本体に情報を一切保存することはなく、USBメモリ等の可搬記憶媒体の制御と組合せることにより、高い情報漏洩防止効果を実現します。
  2. 運用管理の効率化
    一台のクライアントでプログラムのバージョンアップやセキュリティパッチの適用などのメンテナンスを行うと、全てのクライアントに反映されるEasyメンテナンス機能と、必要な情報のバックアップや復元を瞬時に行うFastバックアップ機能等により、大幅な運用管理時間の削減も可能となります。
  3. 高いユーザビリティ
    プログラムを動作させる際に、クライアントに搭載されたCPUとメモリ、グラフィックカード等を最大限活用するので、極めて処理負荷が高い3D-CADも快適に利用することが可能です。

【「CoreBoot」の展開について】

 日本の製造業では、開発・設計・製造のすべてのプロセスにおいて情報化が進み、新製品開発のリードタイム短縮や機能、性能の高度化が図られています。反面、情報化社会における問題は製造業にも波及し、新製品情報や設計情報などの重要機密の漏洩や紛失は、企業経営に非常に大きな損害を与えています。このような損害を未然に防ぐために、NDESは、NTTデータが開発している「CoreBoot」を核として、NDESが有する3D-CAD/CAMシステム技術ならびに、運用支援の豊富なノウハウをもとに、それぞれの製造業の特質に合わせた、製造業の設計現場における情報漏洩対策ソリューションの構築を提案していきます。
現在は、 NTTデータ社内にて端末数百台規模の実証評価と、更なる運用性の改善のための機能強化を推進しており、販売開始は10月中旬の予定です。

 なお、「CoreBoot」は、第18回設計・製造ソリューション展(会期:6月27日(水)〜6月29日(金)会場:東京ビックサイト)において参考出品いたしますので、デモンストレーションをご覧いただけます。

注 「CoreBootTM」は株式会社NTTデータの商標です。
注 「STRAGEX®」は日本電信電話株式会社の登録商標です。

注 その他文中に記載されている商品・サービス名、および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報室 岩内
Tel:03-5546-8051

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
EIT統括部
林田
Tel:03-5711-5322