自治体で利用されるRPAをLGWAN経由で管理統制可能に ~ASPサービスでの提供により、導入から運用まで自治体職員の負担を軽減~

サービスインフォメーション

2021年8月19日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は2020年10月より提供している「スマート自治体プラットフォーム NaNaTsu®️」注1(以下:NaNaTsu)の管理統制サービスにおいて、多くの自治体から要望のあった「RPAの集中管理/統制強化/稼働状況の可視化」を実現する追加機能を提供開始しました。
本機能はLGWAN-ASPサービス注2として提供するため、自治体は導入済みのRPAを管理統制するサーバーの新規構築が不要となりすぐに利用開始できます。さらに運用や保守も不要となり管理統制に係る職員の負荷を軽減することで、RPAの複数部署での利用をサポートします。
今後NTTデータは、スマート自治体実現に向けて、RPAやAI-OCR注3、管理統制サービスに加えてAIを用いた高度なサービスを展開し2021年度中に700団体への採用を目指します。

背景

令和2年12月に総務省から提示された自治体DX推進計画注4を受けて「RPAやAIの利用推進」が本格化しています。自治体においては、デジタル技術やAI等の活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上につなげていくことが求められています。
NTTデータでは自治体DXの実現のため、2020年10月からRPA「WinActor」注5と、自治体向けAI-OCRサービス「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」注6、自治体向けサポートを組み合わせた「誰でも簡単・安心・安全にRPAやAIを使える」を実現する「スマート自治体プラットフォーム NaNaTsu」を提供してきました。今回、多くの自治体より「管理・統制に向けた構築・運用・コストに関する負荷が大きくてなかなか複数部署や全庁展開へ踏み出せない」といった声を受けて、管理統制サービスの新たな機能を提供開始します。

図1:スマート自治体プラットフォーム NaNaTsu

図1:スマート自治体プラットフォーム NaNaTsu

概要(特長)

今回新たに提供する管理統制機能は、NaNaTsuにおけるRPAの「集中管理/統制強化/稼働状況可視化」を実現します。
従来必要であった管理統制用のサーバー構築・運用保守を不要とし、管理者のRPA運用・管理負荷を大幅に軽減することで、RPA導入効果をさらに引き出すことができ、業務効率化につながります。

項番課題改善効果
1RPAの集中管理サーバー側でRPAを集中管理することで、複数RPAの実行日時や実行状況を設定しスケジュール管理が可能になります。また、設置されている端末とは別の環境から実行指示をすることも可能となります。
2RPAの統制機能強化「部署や役職ごとなど運用体制に沿った実行権限管理」や「RPAを利用する端末情報管理」、「作成したシナリオのリビジョン管理」などの各種管理により不正利用や野良ロボット注7の防止が可能となります。また、監査に必要なログを自動取得し、実行履歴をグラフで表示することも可能です。
3RPAの稼働状況可視化シナリオの実行数やRPAの稼働状況などをグラフ等でリアルタイムに確認可能です。各部門の利用状況を正確に把握できるようになることで経営判断がしやすくなります。

図2:管理統制サービス

図2:管理統制サービス

料金について

管理統制サービスに関する初期構築、サーバー費用などの追加費用は不要で、以下サービスメニューに含まれます。複数部署/複数自治体でライセンスを共同利用可能となり、従来よりも年間費用を50%ほど削減できるケースもあります(弊社推定)。詳細は個別にお問い合わせください。
問い合わせ先:https://winactor.com/contact/

  • サービスメニュー:NaNaTsu Professional(AI-OCRの従量利用オプション付き)/NaNaTsu Standard
    初期費用:0円
    利用量:月額費用

今後について

今後NTTデータは、スマート自治体実現に向けて、RPAやAI-OCR、管理統制サービスに加えてAIチャットボットやAI審査などのAIを用いた高度なサービスを展開し2021年度中に700団体への採用を目指します。また、法人業界へもプラットフォームを展開し企業のDX実現に貢献します。

注釈

  • 注1「スマート自治体プラットフォームNaNaTsu」の参考URL
    ・NaNaTsu HP:https://cobotpia.com/nanatsu/
    ・ニュースリリース「「現場に任せて安心」の共同型RPA・AI-OCRによりスマート自治体の実現に貢献 https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2020/071500/
    ・インタビュー記事:ついに始まった自治体の業務共通化~削減率74%も!行方市、つくば市のDX推進の秘訣~
    https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2021/033002/
  • 注2LGWAN-ASPサービスは、LGWANのセキュアなネットワークを介して、利用者である自治体の職員に各種行政事務サービスを提供するものです。
    LGWAN(Local Government Wide Area Network)とは、各自治体や中央省庁との間の情報交換を目的とした、自治体情報システム機構(J-LIS)が運営する行政専用ネットワークです。インターネットから切り離された閉域ネットワークであり、高度なセキュリティーを維持できます。
  • 注3AI-OCRとは、従来のOCR技術とAIとを組み合わせ、学習した内容に基づいてルールを見いだして読み取る技術のことで、紙や画像中に記載された手書きの漢字や数字などを、高い精度でテキストデータに変換します。本サービスでは自治体向けAI-OCRソリューション「NaNaTsu AI-OCR with DXSuite」を提供しています。
  • 注4総務省より2021/12/25に公開された「自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」
    https://www.soumu.go.jp/main_content/000726912.pdf
  • 注5WinActorは、2010年にNTTアクセスサービスシステム研究所で生まれた技術をベースに、2013年にNTTアドバンステクノロジ株式会社が製品化に成功した、純国産のRPAソリューションです。
  • 注6「DX Suite」は、大量の紙書類を高精度で仕分け・データ化し、業務効率化を支援するAI-OCRソリューションです。NTTデータのサンプル帳票による読取テストでは、手書き文字の認識精度約98%という結果となりました。
  • 注7野良ロボットとは、「管理者が不在となっているRPAロボット」のことです。
  • 「NaNaTsu」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「DX Suite」は日本国内におけるAI inside 株式会社の登録商標です。
  • 「WinActor」は日本国内におけるNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
公共統括本部
社会基盤ソリューション事業部
ソーシャルイノベーション事業部
RPAソリューション担当
橘、小谷、若月
TEL:050-5546-7720

参考

提供方法について
NTTデータおよびNTTデータの「NaNaTsu」「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」パートナーより、自治体等に提供します。トライアルの要望、製品に関する問い合わせ、利用申し込み方法については、NTTデータまたはNTTデータ「NaNaTsu」」「NaNaTsu AI-OCR with DX Suite」パートナーにお問い合わせください。

- NTTデータは、「これから」を描き、その実現に向け進み続けます -