NTTデータのマーケティングDXメディア『デジマイズム』に掲載されていた記事から、新規事業やデジタルマーケティング、DXに携わるみなさまの課題解決のヒントになる情報を発信します。
インプット:キャッシュレス×購買体験とは?
冒頭、人事本部の水谷さんからNTTデータに関する基本的な情報や入社後のキャリアパスなどの説明がありました。その後、「5年後の購買体験」を考えるためのインプットとして、我々が携わっているプロジェクトについて、現場社員2名からそれぞれ紹介を行いました。
人事本部人事統括部採用担当の水谷春樹さん
カード&ペイメント事業部の入倉さんからは、「キャッシュレス」について、国内外のキャッシュレスの現状を踏まえたうえで、キャッシュレス導入によるメリット、当社カード決済サービスCAFIS、関連するキャッシュレスサービスについて説明がありました。
カード&ペイメント事業部プラットフォーム統括部イシュイングソリューション担当の入倉草平さん
入倉さんからは、「我々が提供する付加価値とは何か」、「決済手段そのものではなく、それを使ってお客さま企業とその先にいるお客さまが持つ課題をどうやって解決できるのか」を考えることの重要性が繰り返し説明されました。
キャッシュレスサービス事例
続いて、「5年後の購買体験」のデザインについて、SDDX事業部の小木曽さんが、SDDXらしいサービス企画とはどういうものか「レジ無しデジタル店舗出店サービス Catch&Go」などの事例を交えながら説明しました。
SDDX事業部マーケティングデザイン統括部デジタルマーケティング担当の小木曽信吾さん
小木曽さんからは、SDDX”らしさ”である「お客さま企業にも生活者にも新しい価値を長く提供する」を実現するために、単なる「ITソリューション提供」ではなく、「お客さま企業のビジネスを共に考えるサービスの提供」を行うためのチャレンジが大事、とのメッセージがありました。
SDDXサービス企画の考え方と私たち”らしさ”
今回参加した学生のみなさんは「キャッシュレス×購買体験」の現場がどのような考えで動いているか非常に関心が高く、熱心に聞き入っていました。中には、「SDDX事業部に新人でも配属してもらえるのか」といったアグレッシブな質問もありました。
学生のみなさんからの質問も活発に!
ワーク:いよいよアイデア創出に挑戦!
アイデアソンは6チームに分かれて2時間半。
前半は、アイデアの種を多く生み出してもらうために、4つの発想方法に挑戦してもらいました。
- 課題解決型発想:日々感じている支払い・買い物に関する不満からアイデアを発想する
- 日常的需要発想:日常的な行動(買い物以外)にキャッシュレスを組み合わせることでアイデアを発想する
- 機能的発想:キャッシュレスの機能的価値からアイデアを発想する
- ターゲット転換発想:アプローチするターゲットを変えることでアイデアを発想する
どのチームも真剣さの中に笑顔がたくさんあり、自分たちが重要だと考える思い思いのアイデアを模造紙いっぱいに表現していました。
楽しくアイデア発想。新規サービス誕生の瞬間?!
後半は、サービスデザインの発表に向けた、アイデアの収束とブラッシュアップです。
アイデア創出経験のある方ならお分かりと思いますが、限られた時間内に実現性や新鮮さを加味しながらアイデアを絞り、ブラッシュアップすることは難しいものです。そこで、アドバイザーである現場社員が自らの経験を踏まえ、さまざまな観点から学生にアドバイスをしていきました。
例えば、アイデアが発散しやすいチームには何が一番大事なのかを一緒に考える、「キャッシュレス」で頭がいっぱいのチームには「購買体験」という広い視野で考えるようアドバイスするなど、チームの悩みにあわせて、考えがより深まるようアドバイスをしていきました。
現場社員のアドバイスも思わず熱が入ります
アウトプット:工夫が光る個性あふれる発表に……!
そしてあっという間にアイデアソンは終盤へ。各チームの発表です!
発表内容は、3つの観点を満たしているかで評価されました。
- 社会・経済的インパクト(世の中がどれだけ変わり、かつビジネスになりそうか)
- 実現可能性(ビジネス、テクノロジーの観点で今後実現可能か)
- 斬新さ(今の世の中にはない新しさがあるか)
どのチームも、アイデアソンらしいユニークなアイデアが多く、キャッチコピーや絵にそれぞれのチームの個性を強く感じる内容でした。また、寸劇を交えるチームもあるなど、自分たちのアイデアの良さを伝えるための工夫がさまざまな場面で感じられました。
各チームそれぞれのスタイルで発表が続きます。アイデアに感心する反応や笑いも!
学生のみなさん同士の質疑応答も活発に行われました。前向きな評価だけでなく、「自分はこのサービスのターゲットだが、自分だったら使わない」や「使用する技術を大学で学んでいるが、技術的にできないのでは」など、実際のビジネスでも起こるような厳しい質問もあり、サービスアイデアと真剣に向き合っている様子がうかがえました。
他チームからの厳しい質問にも誠実に答えていきます
感想:私たちにとっても学びの多い時間でした
アイデアソン後はそのまま懇親会へ。リラックス&にぎやかな雰囲気の中、アイデアソンの感想やリアルな働き方など、現場社員も交えて和気あいあいと会話が弾んでいました。少しだけですが、いくつか学生さんの感想を紹介します。
- アイデアソンを初めて行いましたが、他の人の意見をたくさん知ることで、自分では気付けなかった視点を得ることができたと感じました。意見の発散・収束の過程は個の力を総動員しているようで面白かったです。
- 段階的にアイデア出しを行うことや、社員の方からフィードバックをいただくことで、多角的な視点でアイデア出しを行うことができ、実現可能性を追求した濃密な議論を行うことができて有意義でした。
- お客さま企業の要望に応じたシステム開発が中心だと思っていましたが、新規事業立案やお客さま企業と一体となった戦略立案を行っているということを知り、印象が大きく変わりました。
懇親会の中締め。急にコメントを求められ焦る小木曽さん
アイデアソンは、実は私たち現場社員にとっても発見や学びの多い時間でした。
何よりも、学生のみなさんの視点の多さや柔軟さに驚きました。アイデア出し直後は、学生さん自身の「20代の消費者視点」がほとんどでしたが、時間が経つにつれ「お店の視点」や「高齢者の視点」など、さまざまな視点からアイデアが出るように。「良いサービスを考えるぞ!」という一生懸命さも、私たち自身の背筋が伸びる思いでした。
このイベントで肌に感じた、当社に対する期待や前向きなイメージに恥じない魅力的な社会人でいられるよう、日々前向きに取り組んでいきたいと感じた一日でした。
アイデアソンをサポートした現場社員