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2026.7.17

NTTデータ クラウドバックボーンネットワーク™

案件概要

NTTデータでは、グローバル企業向けに、高品質かつ低コストなマネージドSD-WANサービス「NTTデータ クラウドバックボーンネットワーク™」を開発しました。
本サービスは、SD-WANとAWSグローバルバックボーンによる高品質なリージョン間通信を融合し、グローバル企業向けネットワークを迅速かつ柔軟に提供します。
また、AWSを全面採用し、オンプレミス設備を極力保有しないアーキテクチャを採用することで、従来型のネットワークモデルを刷新しました。さらに、Infrastructure as Code(IaC)を前提とした設計思想により、インフラ、運用、ガバナンスをコードベースで一元管理しています。これにより、短期間でのグローバルサービス提供開始を実現しました。

対象クラウドサービス

ベンダー名:AWS
使用した主要サービス:Amazon EC2、Internet Gateway、AWS Transit Gateway、AWS Organizations、AWS Control Tower、AWS IAM Identity Center、AWS Systems Manager、Amazon DynamoDB、AWS CodeCommit、Amazon S3、Amazon CloudWatch、AWS CloudTrail、AWS Lambda、Amazon Athena、Amazon EventBridgeほか

お客さまの課題

グローバル企業では、海外拠点を含めたネットワーク展開において、以下のような課題を抱えていました。

  • 国際拠点間通信における品質のばらつきがありました。
  • 海外拠点展開時の調達リードタイムが長期化していました。
  • ネットワーク機器および回線にかかるコストが高額化していました。
  • 国やサプライチェーンごとに異なるネットワーク構成により、ガバナンスの低下や運用負荷の増大が発生していました。
  • オンプレミス基盤に依存した運用により、拡張性が不足していました。
  • 半導体不足や国際情勢の変化に伴う物流停滞の影響を受け、ネットワーク機器の調達長期化や価格高騰が発生していました。

NTTデータのアプローチ

AWSを全面採用し、オンプレミス設備を極力持たないアーキテクチャを採用することで、従来型ネットワークサービスの構築・運用モデルを刷新しました。
顧客の需要に応じて各リージョンにCloud PoPを配置し、Hub&Spoke構成によるグローバルSD-WAN基盤を構築。リージョン内は各国のローカルインターネット回線を活用した拠点間ショートカット通信、リージョン間はAWSグローバルバックボーンを利用した通信とすることでコスト効率と通信品質を両立しました。
監視、認証、ログ管理などのNOC機能もAWS上に集約し、拠点ルータを除くオンプレミス機器を排除した。これにより、物理機器調達に依存しないスケーラブルなサービス展開を実現し、近年の半導体不足や物流停滞による調達リスクの影響を最小化しました。
さらに、開発当初からInfrastructure as Codeを前提とし、手動操作を禁止。
AWS CodeCommitを中心に、設定変更・ポリシー・ガバナンスをコード管理することで、再現性と運用品質を向上させました。
運用面ではAWS Lambda、Amazon EventBridge、Amazon Athena等のマネージドサービスを活用し、監視・課金・ログ分析を自動化。運用面でも工数削減とスケーラブルな基盤を両立しました。

なぜNTTデータ+AWSなのか

NTTデータはグローバルネットワークの設計構築および展開や運用で培った知見を有しており、今回のサービス開発においてはそのノウハウをマネージドSD-WANサービスとしてAWS上に具現化しました。
AWSを採用した理由として以下の点が挙げます。

  • AWSグローバルバックボーンによる高品質かつ低遅延な国際通信
  • 各国ISPとの大規模Peeringによる安定したインターネット接続性
  • 世界各地に均一なサービスを提供可能なリージョン展開力
  • 豊富なマネージドサービスによる運用自動化
  • OrganizationsやControl Towerによる統合ガバナンス機能
  • IaCとの高い親和性による迅速な環境展開

特に、オンデマンドで利用可能なAWSインフラとサーバレスサービス群により、初期投資を抑えながら短期間でのサービス立ち上げが可能な点を重視しました。
NTTデータのネットワーク知見とAWSのグローバルインフラを組み合わせることで、高品質・低コスト・高拡張性を備えた次世代グローバルネットワークサービスを実現しました。

効果

(1)開発チームが得られた効果

開発・運用チームでは以下の効果を獲得しました。

  • 新規グローバルネットワークサービスを企画から短期間で提供開始
  • Infrastructure as Code(IaC)による構築・変更作業の自動化
  • 手動作業を排除したことによる人的ミス低減と運用品質向上
  • AWSマネージドサービス活用による監視・ログ分析・課金処理の省力化
  • リージョン追加や拠点展開をテンプレートベースで迅速に実施可能
  • オンプレミス設備を可能な限り保有しないことによる調達・保守運用負荷の削減
  • コードベースでのガバナンス管理による監査対応効率化
  • 運用工数削減とスケーラブルな運用モデルの実現

(2)サービス利用顧客が得られる効果

本サービスを利用する顧客企業は、以下の価値を得ることが可能となります。

  • AWSグローバルバックボーンを活用した高品質な国際通信
  • インターネットVPN活用による低コストでのWAN構築
  • 海外拠点を含むグローバルネットワークの短期間展開
  • 国・リージョンをまたいだ均一なネットワークサービス利用
  • SD-WANによる柔軟なトラフィック制御
  • マネージドサービス提供による運用負荷軽減
  • オンデマンドで拡張可能な高いスケーラビリティ

アーキテクチャ図

テクニカルトピック

本サービス開発では、クラウド基盤を前提としたネットワークサービスを短期間で構築するため、以下の技術的アプローチを採用しました。

  • Infrastructure as Codeによる完全コード化運用
  • 手動オペレーション禁止による再現性確保
  • AWS Lambdaを活用したイベント駆動型運用
  • Amazon Athenaによるサーバレスログ分析
  • AWS Organizations + Control Towerによる統合ガバナンス
  • IAM Identity Centerによる統合認証基盤
  • Amazon CloudTrailによる監査証跡管理
  • 仮想ルータとElastic IPベースでのリージョン間ネットワーク接続による性能と設計自由度の向上

記事の内容に関するご依頼やご相談は、こちらからお問い合わせください。

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