地銀共同センターで営業店スマート化を共同利用型サービスとして提供開始
~共同投資とナレッジ共有によりコストを抑えつつ継続的な機能拡張と運用効率化を実現~
トピックス
2026年4月24日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、地域金融機関の営業店運営の高度化を支援する「営業店スマート化」注1ソリューション(以下、本ソリューション)を地銀共同センター注2の共同利用型サービスとして、2026年4月より提供開始しました。本ソリューションは地銀共同センターの共助の思想のもとで共同検討・開発したものです。2024年のサービス開始以降、導入済みの地銀共同センター参加行では、開発期間・導入コスト・導入負担を約3割削減注3していることを確認しています。各行の戦略や課題に応じて窓口業務機能や端末配置を選択できる柔軟な店舗設計に加え、定型業務の標準化とナビゲーション機能による自動化、取引通番管理注4の活用による閉店後の精査・勘定締上げ業務の大幅な省力化により、営業店業務の変革を円滑に推進しています。
共同利用型サービスとして提供することで、地銀共同センター参加行が機能追加や法制度対応に共同で取り組むことが可能となり、個別対応と比較してコストを抑えながら継続的な機能拡張を実現します。
今後は、営業店窓口業務などのフロントシステムの共通化で得た知見を基に、後方・センター事務のさらなる共通化やAI活用による業務高度化を進めます。これにより、地域金融機関の持続的な経営基盤強化と地域社会への提供価値向上に貢献します。
背景
地域金融機関では、キャッシュレス決済の普及や紙媒体や押印業務の削減、労働力不足などを背景に、営業店運営体制の見直しが求められています。NTTデータと地銀共同センター参加行は、こうした課題に対応するため、システム共同利用の枠を超え、業務や人材、ノウハウを共有する「共助モデル」の高度化注5を推進しています。
本ソリューションは、この共助モデルのもとで進めてきた営業店業務の見直しとテクノロジーを組み合わせた具体的成果です。
なお、NTTデータは金融機関の経営変革と地域社会の持続可能な発展を支援する新たな取り組み「ARISING®」注6を推進しています。本案件はその取り組みの一環として位置づけられるユースケースです。
図1:本ソリューションの概要と導入効果
概要
本ソリューションは、営業店業務の標準化と自動化、共通業務基盤の活用を前提としながら、各行の戦略や課題に応じた柔軟な店舗運営を可能とする営業店基幹システムです。また、「銀行窓口を“事務手続きの場”から“コンサルティング・提案の場”へ」というコンセプトのもと、業務効率化と顧客対応力の向上を両立します。
営業店スマート化の特長
- 共通業務基盤による柔軟な営業店改革
共通業務基盤を活用し、金融専用端末の機能をPCやタブレットなどの汎用(はんよう)機器で代替します。これにより、設置機器構成を簡素化するとともに、各行の戦略に応じた店舗レイアウトや人員配置を可能とし、事務処理コストを最大5割削減します。 - 顧客接点の質的向上
定型業務の標準化とナビゲーション機能で自動化し、職員の負担軽減によって創出された人的資源を提案業務へ再配置します。さらに対面とデジタルを組み合わせたサービス提供と、13行の知見に基づく業務プロセス設計により、顧客体験の向上と柔軟な業務対応を実現します。 - 勘定業務の正確性と効率性の両立
取引通番管理により勘定処理の正確性を確保します。あわせて閉店後の精査・締上げ業務を省力化し、業務負担の軽減と内部統制の強化を両立します。 - 共助モデルに基づく営業店基幹システム
地銀共同センター参加行の共助の思想のもと、機能構成や標準業務を共同で検討し、先発行の運用知見を反映して構築した営業店基幹システムです。実務に即した業務プロセスと運用を前提としたシステムとして提供します。
地銀共同センターの共同利用型サービスとしての価値
- 共同投資による継続的な機能高度化
共同利用型サービスの枠組みにより、地銀共同センター参加行が機能追加や法制度対応に共同で取り組みます。これにより、個別対応と比較して開発コストを抑えながら、継続的な機能高度化を実現します。 - ナレッジ共有による導入・運用の最適化
先発行で得られた知見を、視察受け入れ、マニュアル共有、相談・Q&A対応などを通じて後続行へ展開します。これにより、導入時の検討負担を軽減するとともに、運用定着を早期に実現し、業務全体の最適化につなげます。
営業店スマート化の導入状況
本ソリューションは、2024年にサービスを開始し、これまでに大分銀行、西日本シティ銀行、福井銀行、京都銀行の4行で導入が完了しています。さらに2028年度までに、後続行6行での導入を予定しています。
図2:営業店スマート化および共同利用型サービスとしての提供価値
今後について
NTTデータは、制度改正や市場環境の変化、持込伝票削減や認証方法の多様化といった共通課題に対応し、機能強化や運用改善を進めるとともに、AIを活用した業務高度化に取り組みます。
さらに、本ソリューションを地銀共同センター以外の地域金融機関にも展開し、営業店業務から後方業務までを含めた業務全体の最適化を支援します。これにより、地域金融機関の持続的な経営基盤強化と地域社会への提供価値向上に貢献します。
注釈
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注1
地銀共同センターで営業店スマート化に向けた共同検討を実施
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2021/041601/ -
注2
NTTデータが構築・運営する、地方銀行・第二地方銀行向け基幹系共同センターです。
参加行は以下のとおりです。(利用開始および銀行コード順)
京都銀行、千葉興業銀行、岩手銀行、池田泉州銀行、あいち銀行、福井銀行、青森みちのく銀行、秋田銀行、四国銀行、鳥取銀行、西日本シティ銀行、大分銀行、山陰合同銀行 - 注3 本効果は、従来の銀行専用の営業店システムを個別に構築する場合と比較した、本ソリューション自体の導入効果を示したものです(共同利用型サービスとしての提供による効果は含みません)。地銀共同センター参加行および中規模地方銀行を対象にNTTデータが試算しており、更改前の機器構成や専用端末の台数等により効果は異なります。
- 注4 現金取引、振替取引を問わず、預金の「入金」と「出金」等の勘定処理、顧客操作や行員操作を1つの取引通番で一元管理する仕組みです。
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注5
地銀共同センター、システム共同利用の枠を超えた共助モデルの高度化を正式決定
https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2026/032601/ -
注6
地域金融を軸に地域社会の発展を支援する「ARISING」を始動 ~提言から実装、成果まで、共に描く地域の未来~
https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2025/111300/
- 「ARISING」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
第二バンキング事業部
運営企画担当
中野、名達、原
E-mail:xguneikikaku@hml.nttdata.co.jp
第二金融事業本部
デジタルバンキング事業部
チャネルソリューション担当
岡本、海野
E-mail:eisumakikakueigyo@hml.nttdata.co.jp