地域金融機関のデータ利活用を共創で加速するSICコミュニティを本格展開
~参加行のナレッジ・ノウハウを共有し、データ利活用の民主化・高度化を推進~
トピックス
2026年7月13日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、地域金融機関のデータ利活用の高度化を支援する「SICコミュニティ」の活動を2026年度より本格展開しました。
本コミュニティは、データ利活用基盤「Service Innovation Core®(SIC)」注1またはAI分析基盤DataRobot®注2を導入する金融機関が、実務に直結するノウハウを共有しながら共通課題の解決に取り組む場として、2025年10月に発足しました。2026年7月までに延べ約200名が参加しており、地域金融機関が業界横断でデータ活用の高度化に取り組む場として活動を拡大しています。
現在は、参加行のニーズを踏まえ、「アンチマネーロンダリング(資金洗浄)対応業務の高度化・効率化」「BI(Business Intelligence)を活用した預貸金分析の高度化」「Snowflake AIデータクラウド注3の生成AIを活用した、ユーザーとAIとの対話によるセルフサービス型データ活用環境の整備」といった具体的なテーマで共同研究を進めています。
NTTデータは、SICコミュニティを通じて、データ利活用基盤の提供にとどまらず、金融機関同士の知見共有やユースケース創出を促進し、データ利活用の民主化・高度化を支援するとともに、地域金融機関のDX推進に貢献していきます。
図:第2回ノウハウ共有会の様子(2026年4月)
背景
地域金融機関が顧客提供価値の向上、競争力強化、生産性向上を実現するうえで、データ利活用の高度化は重要な経営テーマとなっています。一方で、ユースケース創出、データ利活用基盤の活用定着、データガバナンス整備、組織構築・人材育成など、多くの地域金融機関に共通する課題が存在しており、知見共有や共同検討による解決が求められています。
NTTデータはこれまで、Snowflake AIデータクラウドを活用したデータ利活用基盤であるSICやDataRobotの提供、AIサクセス注4による伴走支援を通じて各行のデータ利活用を支援してきました。こうした取り組みを通じて顕在化した共通課題を踏まえ、地域金融機関が相互に知見を共有し、実務に根差した解決策を共創する場として、2025年10月にSICコミュニティを立ち上げました。その後の活動を通じて参加行の具体的なニーズを把握し、本コミュニティとしての活動テーマを策定しました。
なお、NTTデータは金融機関の経営変革と地域社会の持続可能な発展を支援する新たな取り組み「ARISING®」注5を推進しています。本案件はその取り組みの一環として位置づけられるユースケースです。
SICコミュニティ 活動内容
SICコミュニティ 概要
SICコミュニティには現在、株式会社岩手銀行、株式会社京都銀行、株式会社池田泉州銀行、株式会社鳥取銀行、株式会社山陰合同銀行、株式会社四国銀行、株式会社大分銀行、株式会社西日本シティ銀行の8行注6が参加しています。
各行の業務部門、DX部門、システム部門の経営層から現場担当者まで幅広いメンバーが参加し、データ利活用に関する実践的なノウハウ共有や共同研究を推進しています。
主な活動内容
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(1)
共通課題の解決に向けた共同研究
単独行では解決が難しい課題について、参加行が連携し、AIモデルやダッシュボードなど、実務に適用可能な成果創出をめざして下記のようなテーマで共同研究に取り組みます。- アンチマネーロンダリング対応業務の高度化・効率化
国際的な規制強化や金融犯罪の高度化・巧妙化に対応すべく、データ利活用によるアンチマネーロンダリング対応業務の更なる高度化・効率化は参加行共通の関心事であり、参加行横断で共同研究を実施します。今後AIモデル構築ノウハウの横断的な展開など、具体的に共同研究を推進予定です。 - BI(Business Intelligence)を活用した預貸金分析の高度化を実現するフォーマット創出
金利上昇局面における預貸金状況の可視化、可視化結果に基づく施策検討・実行の重要性の高まりを背景として、参加行の預貸金分析の高度化を実現するダッシュボードフォーマットを共同で検討し、本年度上期を目途に参加行に還元する予定です。
- アンチマネーロンダリング対応業務の高度化・効率化
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(2)
データ利活用基盤に関する課題解決・機能拡張に向けた共同検討
SnowflakeやDataRobot, Inc.などパートナー企業による最新技術動向の紹介のほか、参加行間での運用やデータガバナンス・マネジメント整備等、データ利活用基盤に関する課題解決に向けた共同検討を実施します。加えて、以下のようなテーマについて参加行と議論し、SICの機能拡張を実施予定です。- 顧客の取引状況や行動変化、ニーズの多面的な把握を通じた顧客理解の深化に向けた、共同利用型次世代営業店システム「営業店スマート化™」から収集したデータと、金融機関向けバンキングアプリ「My Pallete®」、個人向けバンキングアプリ「AnserParaSOL®」、地域金融機関向けのサービスアプリ「BizSOL_Pallete™」、法人向けバンキングアプリ「AnserBizSOL」のほか、コールセンター等の非対面チャネルから取得したデータの拡充・統合
- 生成AIを活用した自然言語でのデータ探索が可能なデータカタログの整備
- Snowflake Cortex AIを活用した、ユーザーとAIとの対話によるセルフサービス型データ活用環境の整備
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(3)
データ利活用ユースケースの共有
参加行の実務に関するユースケースやデータ利活用の成功事例や課題、対策を共有します。
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(4)
人材育成、組織構築・運用のノウハウ共有
データ利活用人材の育成や取組推進組織構築・運営に関する取組事例や課題、対策を共有します。
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(5)
経営層向け共有会
先進事例の共有やディスカッションを通じて、参加行における経営層を巻き込んだデータ利活用取組を支援します。
活動への参加者からは「業務部門とシステム部門が一堂に会するこれまでにない貴重な場である」「失敗も含めた他では聞けない他行の実情を知ることができる」「他行の先進的な取組状況を踏まえて、自社の取組をさらに高度化する必要性を認識した」など、実践的なノウハウ共有の場として期待・評価をいただいています。
今後について
SICコミュニティは、地銀共同センターの価値拡大・相互共助の取組の一環として立ち上げ・活動を本格化しています。今後、次世代バンキングアプリケーション「BeSTA(ベスタ)®」ご利用行への展開を進めるとともに、データ利活用に意欲的な地域金融機関への参加拡大を図っていきます。
【参考】これまでの活動実績
| 会議体 | 活動実績 |
|---|---|
| ノウハウ共有会(全体会議) |
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| アンチマネーロンダリング領域における共同研究に関する分科会 |
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| 預貸金分析のレベルアップに関する分科会 |
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| SIC機能拡張に関する分科会 |
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注釈
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注1
京都銀行、西日本シティ銀行、鳥取銀行、大分銀行、池田泉州銀行の5行がすでに利用を開始しています。この5行に四国銀行、山陰合同銀行の2行を加えた7行が採用行です。
データ利活用基盤“Service Innovation Core®(SIC)”の採用行が7行に拡大 | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP - 注2 DataRobotは、エンタープライズ企業が本番導入できるエージェント型AIの開発・運用・管理を実現するエージェントワークフォースプラットフォームです。https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/datarobot/
- 注3 Snowflakeは、エンタープライズ企業がデータとAIを統合的に活用するための分析・アプリケーション・エージェント型AIの開発・運用・共有を実現するAI Data Cloudプラットフォームです。https://www.snowflake.com/ja/
- 注4 AIサクセスプログラムは、NTTデータのデータサイエンティストが、お客さまのビジネス課題の解決を目指し、テーマの創出からモデル構築、ビジネス運用、社内展開まで一気通貫での伴走支援を実施するものです。
- 注5 地域金融を軸に地域社会の発展を支援する「ARISING™」を始動 ~提言から実装、成果まで、共に描く地域の未来~
- 注6 SICコミュニティはSIC導入行に加え、DataRobot導入行を含む地域金融機関を対象としています。
- 「Service Innovation Core」「ARISING」「AnserParaSOL」「My Pallete」「BeSTA」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- 「DataRobot」はDataRobot, Inc.の登録商標です。
- 「営業店スマート化」「BizSOL_Pallete」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
デジタルバンキング事業部
コンサルティング&セールス担当
上野、三浦
TEL:080-8707-0793
E-mail:sic-community@am.nttdata.co.jp