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大企業向けERP市場でシェアトップクラスを誇る「Biz∫®」と人財にかける想い

お客様がスクラッチ開発やアドオン開発に振り向けていた資金や時間を、未来予測志向型の経営やESG経営への投資に回していただきたい―。NTTデータ発、日本型経営にフィットした「Biz∫(ビズインテグラル)®」には、そのような思いが込められています。そしてソリューションコンサルティング統括部 コンサルティング担当 部長の淵崎も同じ想いを持ってお客様に向き合っています。世界初の運用からその後の製品企画・開発まで「Biz∫®」に深く関わっている淵崎が、お客様にそしてメンバーに注ぐ視線を紹介します。

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基幹業務のデジタル化も未来予測型経営も、お客様にとっては「待ったなし」

コンサルティング事業部のなかのソリューションコンサルティング統括部は、お客様の基幹業務・経営管理における課題解決や変革の実現をミッションとし、構想策定からシステム導入・活用までをお客様と共に実現する組織です。NTTデータ発のERPパッケージ「Biz∫(ビズインテグラル)®を活用した、企業の基幹業務領域の課題解決のため仕組みを創出しています。さらに、Biz∫®を商材としてNTTデータグループ全体に対する事業創出にも貢献していることが大きな特徴です。

淵崎は2011年に初となるBiz∫®の運用開始プロジェクトをPMとしてリードしました。その後も数多くの基幹システムの構想策定やBiz∫®導入プロジェクトに携わってきましたが、特にSoRの領域については自社業務を製品標準に合わせる傾向が強まっていることを感じています。かつては、お客様の独自業務の最適化実現に向けたスクラッチ開発やアドオン開発が中心でした。しかし新しい製品がリリースされたり、OSやブラウザの保守期限が切れたりするたびに更改やバージョンアップを行うと、相当のコストと手間がかかることなどがこの流れを加速させています。

どのようなERPであってもお客様のご要望に100%フィットすることはあり得ません。その際に重要になってくるのがERP自体の拡張性・柔軟性といった機能性とERPやデジタル技術を活用していかに業務を実現させるかのコンサルティングです。Biz∫®はこうした機能性に優れていること、そして金融機関との連携、税務申告、手形や電子記録債権など、日本の商習慣にフィットしていること、基幹業務に限らずお客様の独自業務領域にも柔軟に対応できることがお客様からの評価につながっています。その結果、ERP更改などのタイミングで採用されるケースが増えてきました。

一方で、ERPの更改を待たず、経営管理高度化や基幹業務デジタル化を先行させたいというニーズを持つお客様も珍しくありません。コロナ禍の影響によって、働く場所を選ばずに業務を行いたい、ペーパレス化を図りたいというお客様からの要望が加速度的に増えています。また、今まで以上に事業の先行きが不透明になった中、営業・マーケティング・需要予測等の鮮度の高い情報をもとに、未来予測型の経営を志向するお客様は増えています。また、ESG経営の対応及びその可視化は、投資を呼び込むためにも、まさに”待ったなし”の状況です。

基幹業務・経営管理、それぞれのニーズを持つお客様に対して、世の中の動向を見据え、あらたな経営アジェンダの抽出・解決策の検討・提案・実行を繰り返しています。そしてより実現性のある構想を創り上げていきます。常に最新の動向にアンテナをはりながら絵に描いた餅にならないよう、お客様と共に実現まで一気通貫で関われることが、この仕事のやりがいです。また、Biz∫®は当社のサービスですから、共に成長していくことが可能です。ご利用いただくお客様の声や将来のありたい姿に向け製品改善・変革につなげられるのが大きな魅力です。

お客様の期待を超える気概を持つ、それがお客様からの評価・信頼につながる

大手半導体メーカーのERP更改コンペに参加した時のことです。お客様の情報システム部門と経理部門において、Biz∫®と競合製品を比較した業務適合性のPoC(Proof of Concept:概念実証)を行われました。

当時はまだ「ERP=海外製品」というイメージがあり、お客様の経営層からは国産のERPを不安視する声も上がっていました。しかしプロジェクトメンバーの頑張りもあって、Biz∫®の機能性とともにコンサルタントとしてのプロジェクト推進力・業務ノウハウを高く評価いただき、お客様側のPMや、PoCに関わった現場の方々がNTTデータを強く推してくれたと言います。

選定の最終結論が発表される直前、PMの方に呼び出され、Biz∫®に決まったと告げられました。「どうしても淵崎さんに早く伝えたくて」と言われた時は、それまでの仲間との努力がフラッシュバックし、感極まるものがありました。

またメンバーが評価されることへの喜びもまた大きいと淵崎は語ります。あるサービス業のお客様の基幹システムの構想策定・更改するプロジェクトにメンバーが参加したときのことです。

複雑な基幹システムが原因で、お客様でさえ請求・原価管理業務の詳細を把握することができていませんでしたが、メンバーがお客様の組織やシステムの枠を超えてそれを一つひとつ紐解き、構想策定から実行までやり切ってくれました。プロジェクトの完了後、お客様の経営層から「NTTデータさんは今まで入ったどんなコンサルタントよりも優秀」というありがたいお言葉をいただきました。お客様よりもお客様のことを深く理解しようとし、枠にとらわれずに積極的にお客様の懐に飛び込んだことが評価につながったと考えています。

共に強みを磨き、共に基幹業務の未来を築いていきたい

淵崎は若手の頃に上司から「君のコアコンピタンス(競合他社にない核となる強み)は何か」と聞かれて答えに詰まってしまった苦い経験があると言います。

当時は幅広い経験をつんでいたものの「自分はこれが得意」とすぐに言い返せなくて悔しい想いをしたことを今でも覚えています。そのような経験から、私はメンバーにコアコンピタンスを創ってもらうため、強み領域の徹底的な磨き上げと、一方、強み領域にとらわれない積極的な幅出しを意識しています。これはスキルに限らず事業においても同様です。

まずは基礎研修を受け、その後プロジェクトのメンバーとしてアサイン。セッションの進め方からテストまでのあらゆるフェーズを学び、次のプロジェクトではさらにストレッチした立場や新たな領域を経験させる。ソリューションコンサルティング統括部では、この繰り返しを重視しています。

ERPの枠にとじた世界で考えていてはあらたな経営課題解決や基幹業務の変革にはつながりません。強みであるERPを軸にしながらも、担当者、経営者はもとより、取引先、銀行、行政、監査人、投資家など、関連するあらゆるステークホルダや関連業務を全体俯瞰した上で、将来的な基幹業務の絵姿を描き、そこからバックキャストして製品・サービスのあるべき姿を目指していく。その先にあらたな基幹業務の未来が築けると考えています。

コンサルティング統括部には、大企業の基幹業務・経営管理の未来を築く、というクリティカルなテーマに挑戦し、自分の価値を高めたい人財にとってこれ以上ない環境が整っています。

【参考】コンサルティング&ソリューション事業本部とは?

淵崎が在籍しているコンサルティング事業部は、NTTデータのなかのコンサルティング&ソリューション事業本部に属しています。コンサルティング&ソリューション事業本部は、デジタル変革のためのソリューションやサービスによって、お客様の事業発展を支えるミッションを担う全社横断組織です。さまざまな業界のお客様に対して、ビジネス観点と磨き上げたソリューションで課題解決にアプローチし、お客様と共に、経営環境にイノベーションを起こします。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです