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ABLER®を武器にメガバンクの変革を進め、新たなビジネスを生み出す

メガバンクのビジネスを支えるITパートナーとして基幹系システムから最先端のDX領域まで幅広い開発を手掛けている金融グローバルITサービス事業部 第一統括部 第一開発担当。情報系チームを率いる沖山裕太は、「超大企業かつ先鋭的」であるお客様に伴走し、システム開発やABLER®をはじめとした社内ソリューションを提供しています。目指しているのはお客様の経営課題上のニーズにテクノロジーで応えることができる、ビジネスパートナーとなることです。

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PMへのキャリアアップを目指し、金融系に強いNTTデータへ

前職のIT系企業ではメガバンクの市場系システム開発を担当していた沖山。要件定義からコーディング、試験まで一通りの業務を経験し、SEとしての自信を付けていきました。

一方で、前職では大規模プロジェクトの一端を担うことはあっても、プロジェクト全体を統括する仕事が少なく、キャリアの壁を感じていたと言います。

開発のスペシャリストになることはできても、華々しいプロジェクトでコスト管理や開発スケジュールを担うプロジェクトマネージャ(以下、PM)にはなれない環境でした。プロジェクトの根幹に関わる仕事がしたいという思いを叶えるため、金融系にも強みを持つNTTデータへの転職を決意しました。

入社後、NTTデータの社員に感じた印象は、「真面目・実直・人が良い」だったと振り返ります。

社会インフラを担うという自負が組織文化を育て、人や組織の強さにつながっていると感じます。管理職も若手も優秀な方が多く、みなさん親切で15年働いてもその印象は変わらないですね。

実は転職するまで、NTTデータは「堅い・お役所」という勝手なイメージを持っていたんです。ところが入社してみると組織の風通しも良く、役職ではなく“さん”付けで呼び合うフラットな組織でした。「外から見た印象とはまったく違うな」と感じたことを覚えています。

沖山はNTTデータでPMを目指す一方、前職で培ってきた経験を活かし各種プロジェクトでアーキテクトとしても活躍。プログラムの自動生成技術で社内のSE大賞(※1)を受賞するなど高い専門性を発揮してきました。2012年に念願のPMとして法人CRM(顧客管理システム)の開発を担当し、現在もプロジェクトを技術とマネジメントの両面からリードしています。

※1 NTTデータで年に1度、“開発およびサービス提供プロセスの中で他の規範となる変革の推進に資する活動を行い、その推進への熱意と創意工夫、功績が極めて顕著”と認められた組織・プロジェクト・個人を表彰する制度です。

我々のお客様はメガバンクの中でも先鋭的で、一般的なオープン系バッチシステムやWEBシステムだけでなく、クラウドシステムも数多く取り扱っています。また、私が担当する情報系システムはSaaSなども含むさまざまなシステムの提供ができる領域です。だからこそ単調なプロジェクトはなく、常に挑戦の日々を送っています。

お客様のニーズを捉えて提案ができる「テクノロジーの基点」へ

沖山が所属する金融グローバルITサービス事業部では、SIビジネスに加えてABLER®(※2)をはじめとしたData Intelligenceソリューションを提供し、お客様の新たなビジネスや収益源につなげることを目指しています。

※2 データ整備・データ分析活用業務のトータルでサポートするデータ活用ブランド。データを「ためる、探す、見せる」に加え、各種要素技術を組み合わせ人間と同程度のデータ解釈を可能とすることで「分かる」までをサポートできることが特徴。
https://abler.nttdata.com/

ABLER®は不定形のデータを取り扱えることが特徴の一つ。これまでメガバンクでは自社が保有する膨大な定型データの分析・活用を進めてきましたが、オプションとして外部データを活用したいという意向も高まっていると沖山は見ています。ABLER®を活用することで、例えばWEB上に蓄積された形が整っていない情報も、データとして分析・活用することが可能になります。

また、お客様専属の営業・開発組織として、活用できるソリューションはABLER®に限りません。NTTデータが持つさまざまなテクノロジーを駆使して、お客様の課題や今後の動きを見据えた提案を行っていきます。

日本のメガバンクはマイナス金利や縮小していく国内市場の影響を受けて、海外と比べて収益性が低くなっています。グローバルへの進出やウェルスマネジメント(資産管理)といったビジネスの拡大、外資系の投資銀行をグループ傘下に入れることなどで収益を確保する動きが加速すると考えています。

事業部ではこうしたお客様のニーズを捉え、AIを使ったデータ分析や外部SaaS同士をつなぐソリューションの導入、金融領域でのデジタルマーケティングにもいち早く取り組んできました。社内のアセットの中から最適なテクノロジーを提案することで、お客様の収益に直結するようなシステムやサービスを提供できる存在を目指しています。

日本最大級の情報系システム領域に携わり、お客様の課題に沿った支援を行うこと。それはNTTデータにとっての変革にもつながると沖山は話します。

私はいままで、お客様のビジネスを効率化・最適化する“道具”であるシステムそのものの開発を中心に担当してきました。今後はさらに上流のコンサルティング領域にも踏み込み、その”道具”を使ったお客様のビジネスや、経営課題上のニーズに応えていかなければいけません。現在のITパートナーという位置づけから、もう一つ上のビジネスパートナーになることが目標です。

NTTデータはお客様に提供できる多くの価値を持っています。新しいテクノロジーを使って何ができるかを考え、業界を問わずお客様に提案できる「テクノロジーの基点」でありたいと思います。

豊富な選択肢を武器に、変革を進める組織

いまでこそ2桁億円のプロジェクトを管轄し、管理職として組織を担う沖山ですが、SEからPMにキャリアアップする過程では壁にぶつかり、悩んだ経験もあると言います。

「PMになりたい」と鼻息荒く転職してきましたが、プロジェクト管理が実際にどのようなものか想像できていませんでした。NTTデータの数百人規模のプロジェクトや中国でのオフショア、国内でのニアショアなど、スケールの違いに戸惑ってしまったのです。

そんなとき、先輩が具体例ごとにプロジェクト管理の考え方や対応方法を丁寧に教えてくれました。周囲に助けられ先輩を手本とすることで、なんとか及第点でプロジェクトを成功させることができました。

現在は後進を指導する管理職として、メンバーにノウハウを教える立場になった沖山。「積極的な挑戦を促し、その責任は自分がとる」というマネジメント方針が、部下からの信頼を集めています。またキャリア形成について相談を受けたときには、PMなどの特定分野だけではなく視野を広く持つことを勧めていると話します。

個人的な考えですが、若いエンジニアには「一つの専門性に偏るのではなく、幅広い経験を積んでほしい」と伝えています。お客様と新しいビジネスを始めるとき「プロジェクト全体を見るPM」と「技術に精通したアーキテクチャ」「業務のスペシャリスト」といった3要素がバランスよく必要となるからです。

このようなキャリア観を持つ沖山は、NTTデータで働く魅力を「仕事の幅とキャリアの選択肢が豊富で、社員に真摯に向き合ってくれる社風があること」だと説明します。若手エンジニアには、金融分野にとどまらず、公共分野や法人分野、R&D先端技術活用の組織や営業など、活躍の道が多くあるNTTデータの環境を活かしてほしいと語ります。

若いエンジニアには、いまの環境でともに切磋琢磨してほしいということが大前提ですが、目の前の仕事だけでなく、幅広い選択肢を知った上で「自分がなにをやりたいのか」を考えてもらいたいと思っています。

私たちはメガバンクのお客様相手に、これまでにない新しいビジネスの提案と先端技術を活用した開発を行っています。だからこそ、真にお客様に必要な価値を提供しながらエンジニアがやりたいことを実現していける環境があるのです。

ABLER®をはじめとした社内ソリューションを駆使し、メガバンクの変革をサポートする第一開発統括部。エンジニアとしてのキャリアを磨き上げながら、新たなビジネスを生み出すことができる舞台が用意されています。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです