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最先端のソリューションを探求し、日本のデータ活用のレベルを引き上げる。Snowflakeビジネス推進室の目指す姿とは

NTTデータは2022年7月に組織改編を行い、テクノロジー領域のコンサルティング事業を行う「テクノロジーコンサルティング事業本部」を新設。その一翼を担いデータ活用を所管するData&Intelligence事業部の中で、あるソリューションの名前を冠した組織があります。その名は「Snowflakeビジネス推進室」。NTTデータがSnowflakeに注目した理由、そして実現しようとしている世界について、Snowflakeビジネス推進室室長の村山に話を聞きました。

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Snowflakeを中心としたデータ分析プラットフォームの構築を支援

データドリブンカンパニーへの変革は多くのお客様にとって重要な課題となっています。Snowflakeビジネス推進室は、Snowflakeというクラウドネイティブなデータウェアハウス(DWH)を中心としたデータ関連のさまざまなテクノロジーを活用し、お客様がデータドリブンカンパニーに変わるための支援を行っています。そしてテクノロジーだけでなく、お客様のビジネスやインサイト、デジタル人材・組織の育成まで広く視野に入れながら、新しい世界を作り続けることを目指している集団です。

Snowflakeはスノーフレーク社が提供する新しい海外のソリューションであり、クラウド型のデータウェアハウスがベースですが、単なるデータの「箱」以上の機能の広がりを続けています。

Snowflakeはデータシェアリング、データマーケットプレイス、マルチクラウドレプリケーションといった機能拡充を続け、現在では「Data Cloud」というコンセプトを掲げるデータ分析プラットフォームに進化しました。「Data Cloud」とは、データが組織を超えて民主化される世界観を示しており、このコンセプトには私たちも強く共感しています。

村山たちはSnowflakeというハイパースケーラーを中心に、多様な周辺ソリューションを組み合わせながら、NTTデータの各プロジェクトに参加してデータ分析プラットフォームの構築支援を行っています。支援のあり方としては、製品の紹介、導入、コンサルティング、技術支援などさまざま。また、その他の海外の新しい技術に対しても調査を行い、有望な技術については適宜プロジェクトに適用する取り組みも行っています。

こうしたプロジェクト以外にも、私たちはNTTデータ社内でSnowflakeコミュニティを立ち上げ、情報発信やQ&Aなどを行っています。社内での認知度も近年急速に高まっており、他の部署と一緒に提案をする機会も増えてきました。

日本のデータ活用は海外と比べて遅れていると言われていますが、さらに進化のスピードを増す海外のデータ分析プラットフォームにキャッチアップしていくためには、新しいソリューションをできるだけ早く日本に持ち込み、活用することが欠かせません。私たちは日本のデータ活用のレベルを引き上げたいという想いを持ちながら、データ分析プラットフォームの構築に取り組んでいます。

日本上陸前にSnowflakeと出会い、パートナーシップを締結

Snowflakeは2015年にリリースされ、2019年9月に日本法人を設立、2020年2月にAWS Tokyoでサービスを開始。しかし、村山たちとSnowflakeとの出会いは日本上陸よりも前に遡ります。

以前から、海外ではしばしばその名前を耳にするようになっていました。そこでテクノロジーコンサルティング事業本部の本部長である谷中と私はSnowflakeについて調査を始めました。クラウドネイティブなアーキテクチャの素晴らしさに興味を持ち、アメリカで開催されたイベントに若手社員を急遽参加させたのです。情報収集をし、すぐにその世界観に惚れ込み、それから私たちと一緒に何ができるかスノーフレーク社のメンバーと議論を重ねました。そして2020年2月にソリューションパートナー契約を締結したのです。

なぜ、私たちがそれほどの魅力を感じたのか。それは、自分たち自身がデータ分析に取り組む中で課題に感じていたことを解決できる唯一無二のソリューションだと直感したからでした。私の周辺でデータ分析に関わっていたエンジニア全員がSnowflakeのビジョンに共感し、似た課題を抱えているであろう他の組織にも紹介すると、やはり同じ反応を示しました。

データ分析の現場においては、大量のデータの処理が困難であったり、データベースの拡張性の問題で満足のいく結果を出せないという課題を多々抱えていたと村山は語ります。それは、IT側のリソースが「足かせ」となり、やりたい分析ができないという状況でした。

やりたいことを本当にやろうとすれば莫大な投資が必要になる。仮に自前でデータ分析の環境を構築したとしても、その後の運用が大変であり、常にトラブル対応に追われる、ということにもなりかねません。Snowflakeは、こうした村山たちが抱えていた「足かせ」を解決し、データ分析のレベルを一気に引き上げられるソリューションだったのです。

NTTデータという舞台に広がる、データ活用の広大な可能性

データ活用領域はまだまだ課題の多い未開拓の分野で、世界中のエンジニアが競い合って新しいものを生み出そうとしている状況です。テクノロジーコンサルティング事業本部ではSnowflakeだけに留まらず、次々と生まれる新しいソリューションを目利きしながら、お客様に価値をしっかりと提供できる組み合わせを検討し、お客様と一緒に新しい世界を作っています。それはデータ領域に携わる大きな醍醐味だと村山は語ります。

NTTデータの場合、データ活用の対象はグループの顧客基盤全体、ひいては今までお付き合いのないお客様にも広がっており、きわめて広大です。
さまざまなお客様に接し、さまざまな課題に向き合うことができるというフィールドの広さもNTTデータの特徴と言えるでしょう。

早い段階からSnowflakeに着目してパートナーシップ契約を結び、スノーフレーク社と一緒にソリューションのさらなる進化に貢献してきた村山たち。Snowflakeビジネス推進室には、Snowflakeに関する高い技術を持ったエンジニアに与えられる「Snowflake Data Superhero」にスノーフレーク社から認定された世界有数のトップエンジニアが在籍しており、そういったトップエンジニアとも一緒に働くことで高度な知見を身近で学ぶことも可能だと村山は声を弾ませます。

Snowflakeビジネス推進室は一つの先進的な事例ですが、日本のデータ活用をリードするような「活躍の舞台」はさらに広がっています。とにかく新しい技術が好きで、その組み合わせを自分の手で動かしてみたい人、飽くなき探究心を持って調査したい人、その結果をお客様価値に転換できる人、成長するという気合いを持っている人にとっては、テクノロジーコンサルティング事業本部は最高の環境です。
Snowflakeに限らず、新しいソリューションの社外コミュニティにも参加し、社内外で人脈を形成する機会もあります。自分がインフルエンサーとして新しいソリューションを広めることもできるでしょう。

NTTデータ、そしてテクノロジーコンサルタント事業本部は新しいことにも積極的に挑戦しており、自由度の高い会社であることを知ってほしいと語る村山。

20年以上在籍している私がNTTデータを一言で表現するとすれば、「常に危機感を持って、変わり続けようとしている組織」です。NTTデータは大きな組織でありながら、常にいろいろな場所で新しい取り組みが検討されていて、「変わらなければならない」という危機感を持っています。

新しい領域への挑戦を続けるからこそ、そこで働く人財も成長することができます。変化に果敢に挑むNTTデータの環境を最大限に生かし、スピーディな進化を続けるデータ活用領域で市場価値を高めていただきたいと思います。

Snowflakeビジネス推進室では、Snowflakeというソリューションを中心に、日本企業のデータドリブンカンパニーへの変革を支援しています。新しいソリューションに興味をお持ちの方、そしてテクノロジーを生かしてお客様への価値提供に携わりたい方にとって刺激的な環境になるでしょう。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです