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コンサルタントとして“正解”をつくり続け、日本のビジネスモデルを変えていく

テクノロジーコンサルティング事業本部Data&Intelligence事業部は、データ分析/活用領域における20年来の実績をもとに、お客様企業のデータドリブンカンパニーへの変革を支援しています。今年、経験者採用で入社したばかりの浅野裕樹が、ニューフェイスならではの視点からこの組織で働く醍醐味を語ります。

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経験者採用入社から間もない視点で見るNTTデータ

前職は総合コンサルティングファームで働いていた浅野。個人の自由度が高い環境で活躍していたことから、当初は事業会社であるNTTデータに対して堅苦しいイメージを持っていたそうです。「規則でがんじがらめなのではないか」、「いちいち然るべき窓口に問い合わせないと返答が得られないのではないか」などの懸念は、入社してみるとすぐに払拭されました。

非常に柔軟でフットワークの軽い組織で驚きました。たとえば業務ツールの導入一つとっても、良さそうなものはとりあえず一度試してみようという姿勢で、私とは好相性でした。わからないことはチームのチャットで質問すれば誰かしらがすぐ反応して快くレクチャーしてくれるし、希望した関西配属や在宅勤務も実現できました。入社前に心配したようなカルチャーのミスマッチは感じませんでした。

現在浅野は、さまざまなお客様に対するDX推進支援プロジェクトを担当しています。コンサル時代の業務と異なるのは、正式に案件化される前の提案段階から携わることが多いという点。お客様から「NTTデータさんの強みって何?」と尋ねられることもあるそうです。

お客様から見るとまだまだ「NTTデータ=システム開発の会社」というイメージが強く、DXコンサルティングやデータ活用コンサルティングの認知は足りていないと思います。でも実際には、ダッシュボードを作ったり高度な分析をまわしたりといったデータ活用のノウハウが蓄積されていて、お客様のニーズに応えていけるだけのリソースを十分持っていると感じます。また、各工程のスペシャリストがそろっていて自社内でほぼ完結できるという点も大きいですね。いまは、まずそれらの強みを示しつつ提案し、実績を積むことで徐々に認知度を上げていくフェーズです。さまざまな事例を経験していくことで、アセット(※1)の活用の幅も豊かになると思います。

※1 案件横断で活用可能なノウハウ、開発手法、モジュールなど

正解を探すのではなく、自ら考える

DXを進めるにあたって、何をおいてもまず必要になるのはヒアリングです。事業成長にあたって何が課題になっているのか、どんなデータをどのように活用したいのか……。プロジェクトの起点となる問いですが、答えは必ずしも相対するお客様から直接得られるわけではありません。

お客様からお話しいただく内容には当然その方の主観が入り、ある立ち位置から見た限定的な情報になることが大半です。大切なのは、自分の目で確かめて考えること。例えば業務フローを把握するにしても、まずは提供いただいたマニュアルをしっかり読み込み、そのうえでお話を伺います。客観的にはどんなふうに定められていて、実際の現場ではどのように行われ、それを俯瞰するご担当者様はどのように受け止められているのか。すべて洗い出したうえで戦略を練ることが、根本的な課題解決につながります。

「正解を探すのではなく、自身で正解を作っていく」というのが、私が大切にしている考え方です。ここでいう「正解を探す」というのは、簡単に言えば似た事例のまねをする方法です。これが有効な場合もありますが、お客様の事業内容や規模、現在の市況など、すべての要因が合致する事例はありません。だからこそ、本当にお客様にフィットするソリューションを自ら考え生み出すことが重要なのです。

時にはお客様の事業のかたちすら変えてしまう可能性をもつDX。実際に取り入れられたお客様からは、さまざまな反応が返ってきます。

システムが実装されたら、ご担当者様から都度フィードバックをいただくことも大切な工程です。現在手掛けているプロジェクトでは、一部実装したデータシステムが現場業務を進めるうえで重要な指標として活用されており、既に欠かせないものになっていると伺いました。こういった声が聞けると、立案した戦略が間違っていなかったのだなと手応えを得られます。用意された正解がない中で試行錯誤している分、とてもやりがいが感じられる瞬間ですね。

データ活用で、日本中のビジネスモデルを最適化したい

学生時代は経済学部に所属し、「今後のビジネスをリードしていくのはITだ」という期待から新卒でIT企業に入社し、営業支援を担当した経歴を持つ浅野。日々デジタル領域の進化を目の当たりにしながらも、国際規模で見るとどうしても日本が後れを取っていることを感じ、もどかしさを覚えるようになりました。その葛藤から前職のコンサルティングファームへ移り、のちに現在のNTTデータへ。データ活用を通じて日本のビジネスを変えたいという思いはいまも熱を持っています。

お客様へのヒアリングをしていて感じることは、まだまだデータ活用に関する知見を広める余地があるということです。もちろんお客様側の足りていない知見をプロとして埋めることもコンサルタントの仕事の一つですが、多くのお客様は将来的に自社内でデータ活用ができるようになることを望んでいます。いっしょに課題解決へ向けて動きながら、少しずつでも先方の組織にノウハウを根付かせることができたらうれしいですね。そうすれば、私たちコンサルタントとともに進めていただく施策の精度もさらに上がっていくのではないかと思います。

コンサルティングファーム出身の浅野から見たNTTデータで働くことの魅力は、戦略立案などいわゆる上流工程といわれる業務から実際の現場まで一気通貫で携われること。戦略を練るコンサルタントとして実装フェーズやその先まで並走するからこそ、得られるものがあるといいます。

データ活用施策の実施には、分析設計、データ加工、モデル開発、IT実装などなど、たくさんの専門技術をもつプレイヤーが必要です。NTTデータには、これらそれぞれの領域のプロフェッショナルが活躍しています。この自社チームで動くことで、コンサルタントとして全工程に携わり、戦略立案以降の工程のノウハウも身につけることができるのです。分析設計もデータ加工も、100%ではないけれど大枠の内容がわかっていれば、立案する戦略もより後の工程に即したものになっていくでしょう。また、上流工程で練られた戦略を本来の正しい形で現場に届かせることにも一役買うはずです。

「今後はNTTデータならではの環境を活かしてスキルを磨き、日本のビジネスモデルの最適化に貢献していきたい」と話す浅野。コンサルタントとしてまだどこにもない“正解”を作り続けていきます。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです