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システムのパフォーマンスを支え、希少なキャリアを築く

NTTデータグループの事業領域である公共・金融・法人分野の各事業部を技術力で支える技術革新統括本部。そのなかにクラウド、アプリケーション、サイバーセキュリティ、AIといった特定の技術領域に特化した技術部があり、各技術部を横断してシステムのパフォーマンス・非機能に関わる幅広い業務を全て担うのが、技術戦略部です。今回は、同部で「システムエンジニア/ITアーキテクト」「DBスペシャリスト」といったポジションを募集するにあたり、他社にはない強みや、仕事のやりがいについて3名の方にお話を伺いました。
出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社NTTデータ」(2023年7月13日公開)より転載

目次

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専門性の高いパフォーマンス・非機能領域を軸に、15年間重ねた実績と信頼

──はじめに、NTTデータグループ内における技術戦略部の役割について教えてください。

私たちが所属する技術革新統括本部は、あらゆる業界・規模のお客様を対象とした技術支援や研究開発など、NTTデータグループの技術にひもづく活動をつかさどる組織です。そのなかにクラウド、アプリケーション、サイバーセキュリティ、AIといった特定の技術領域に特化した技術部がありますが、各技術部を横断してパフォーマンス・非機能に関わる幅広い業務を全て担う、専門性の高い組織が技術戦略部です。

かつてシステム開発の意義は事務処理などの定型的な業務をデジタル化することが一般的でしたが、昨今は動画・音楽の配信、AIによるデータ自動生成など、未知の技術を複雑に組み合わせたサービスが増えて来ており、技術的にも難しくなってきています。

それらの未知の技術の組み合わせにより、トラブル対応の難度は上がっています。また、サービス普及によるエンドユーザーの急増により、システム負荷が高まったり、リソースの大量消費が起きたりします。私たちはそうした状況のなかで、ユーザーが問題なくサービスを利用できるよう、障害の未然防止や速やかな解決を目指す、いわばシステムに関するかかりつけ医のような役割を果たしています。

──次に、技術戦略部の強みや特徴について教えてください。

私たちの強みは、「まかせいのう」というサービスを通し、多種多様なシステムのパフォーマンスの課題を解決し、蓄積してきた技術力と、そこで得たお客様からの信頼です。

「まかせいのう」は、システム開発・運用におけるパフォーマンス問題を解決するコンサルティングサービスですが、リリースから15年の歴史があり、累積4,000件以上の支援実績を誇ります。そこで蓄積したデータベースに関わる知見を生かして立ち上げた「あすぽす」というサービスもあります。こちらは、お客様のシステムに最適なデータベースの選定から、移行・導入までを一気通貫で行うものです。

これらのサービスを提供するにあたり、私たちは企画提案やPoCの段階からプロジェクトに入ることもあれば、システム開発中の非機能領域の設計や試験、システム開発後や商用稼働中のトラブルシューティングにスポットで入ることもあり、カバー範囲は非常に多岐に渡ります。メンバーは社員と外部パートナーを合わせて250名程度で、各自が得意分野を生かしながらプロフェッショナルとして幅広い支援に従事しています。

また、インドと中国にそれぞれ20~30名規模の拠点を持ち、グローバル色が強いことも組織の特徴のひとつです。グローバル企業の案件もあれば、国内のお客様の案件を海外拠点でオフショア開発する機会もあります。

多様性に富んだ組織で、多様なシステムに関わることができる成長の場

──今回、「システムエンジニア/ITアーキテクト」や「DBスペシャリスト」の採用を強化する背景と、求める人物像を教えてください。

パフォーマンスや非機能に関する領域は、お客様の高度で複雑なニーズに対し、高い専門性を持って応えていく必要があります。そのため、技術領域に強みを持ち業務としての水準を保ちつつ、お客様へ価値提供するといった意識をバランスよく持つ方に入社していただくことで、組織としてさらに成長していきたいと考えています。

システムエンジニア/ITアーキテクトは、グローバルでも確固たるブランド力を持つ「まかせいのう」の一員として技術力を発揮できるポジションです。お客様の業界や技術領域を問わず、さまざまなシステムに携わる機会があるため、技術者として一段、二段上への成長を遂げることができるでしょう。

DBスペシャリストは「あすぽす」に軸足を置き、主にデータベース移行や最適化に携わります。OracleとPostgreSQL双方に知見がある方や、クラウドとオンプレミスいずれにも通じている方は、特にこのポジションでご活躍いただけるはずですし、Oracleのトラブルシュートや、DBA(データベースアーキテクト)等の一定の経験をお持ちの方も、さらなる技術力アップを見込めると考えています。

また、両ポジションで求めるマインドセットについては、私たちが掲げるモットーに共感していただける方だとうれしいですね。対となるプロフェッショナリズムとコラボレーション、ホスピタリティーとオーナーシップ、そしてアントレプレナーシップ。この5つを持ちつつ、働き方をより良く変えながらイノベーティブに働く文化に共感できる方なら、メンバーと切磋琢磨しながら技術力を高めていけるはずです。

──最後にこの記事をご覧の方へ、メッセージをお願いします。

私たちが抱いている野望は、いつか世界中のパフォーマンスアーキテクトを担うことです。長年積み重ねた実績と高い専門性を持つ私たちだからこそ、世界に対して技術力を提供できる価値があると信じています。

技術戦略部では業種業界を問わず、実にさまざまな幅広いシステムに触れられる機会があるので、これから参画していただく方はどのような興味や目標を持っていたとしても、きっと自分の志と合ったポジションや仕事を見つけられるはずです。

幅広い領域の仕事をしたい、グローバル規模の案件に携わりたい。そして何より技術力を抜群に高めたい、こういった思いを持った方はぜひご応募ください。

多数のパートナーを巻き込みながら、大規模システムのパフォーマンス向上に挑む

──はじめに、小池さんの経歴を教えてください。

入社2年目から約10年間「まかせいのう」に携わり、パフォーマンスに関わる設計、試験、問題解決といった業務を担ってきました。現在は官公庁向けの大規模システムのパフォーマンス試験を担うプロジェクトを担当しています。また、「あすぽす」についてはサービスの立ち上げから参加していました。こちらについてもデータ移行に関する技術支援や問題解決といった業務に携わっています。

──小池さんがこれまでに担当されたなかで、印象的なプロジェクトについて教えてください。

あるECサイトの新規開発プロジェクトが印象に残っています。ECサイトはページの遅延がユーザーの離脱に直結するため「まかせいのう」への相談が多い分野なのですが、そのなかでも、このプロジェクトはさまざまな難しさを乗り越えた案件です。

新規開発案件の場合、どれほどのお客様がオンラインで商品を購入するのか、どのタイミングで負荷が増えるのかを予測するのは容易ではありません。もともと全国の実店舗で数多くのリピーターに対して販売され続けていた商品であること、ある特定の期間のみユーザーニーズが急激に高まる商品だったことなどもあり、不確定要素の多い状況下においてパフォーマンス担保を目指すというのはかなりの高難度でした。そうしたなかで要件定義から検討を進め、サービス開始後の保守に至るまで、私は約2年間主担当として携わりました。

大規模なECサイトということもあり、マーケティングやデザインなどIT領域以外の外部パートナーを巻き込みながらシステムを作る必要があったことも、プロジェクトの難度を高めていました。

パフォーマンス担保というものは、私たち専門チームのみでできるものではなく、システム開発に関わるさまざまな方々の理解や協力を得て初めてできるものです。そのハードルは高いものでしたが、ECサイトが無事お客様の売り上げに貢献できるものになったことはうれしかったです。

チームで力を発揮しつつ自分の意志でキャリアを歩む

──仕事を通して感じる面白さ、やりがいはどのようなところにありますか。

パフォーマンスのプロフェッショナルという立場にあると、さまざまな人からご相談をいただきます。そこから新しい案件が生まれたり付加価値を提供できたりというケースもあり、これまで重ねてきた信頼が次の仕事につながっていくこと実感すると、頑張ってよかったと改めて思えます。

お客様から高い水準の成果を求められることを、若手社員の頃は特にプレッシャーに感じていました。しかし、自分自身の貢献が不足していたと感じていた案件で、お客様から感謝の言葉をいただいたとき、個人ではなくチームとしての成果に対して評価をいただいたのだと気付けたのです。自分自身の研鑽はもちろん必要ですが、それからは周囲の人を巻き込み、チームの知見やノウハウをお客様の課題解決に生かしていくことを意識するようになりました。

「まかせいのう」の業務範囲は実に多様で、一人ですべての専門知識を得ることは不可能です。だからこそチームで解決していく力を求められますし、それが面白さにもつながっていくと思います。

──働く環境面での魅力などはありますか。

育児との両立は比較的しやすい環境です。「まかせいのう」には多岐にわたる案件があり、メンバーの役割も豊富だからこそ、ライフステージに応じて稼働をセーブしたい時期はそれに応じた案件や役割を選ぶことができました。

加えて男性の育休取得も浸透していますし、基本的にはリモートワークなので、男女問わずワークライフバランスを取りやすい環境であると思います。この環境でなければフルタイムで働けなかったでしょうし、管理職にキャリアアップすることもなかったかもしれません。

──最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。

技術戦略部は扱う案件数が多く、それだけチャレンジできる機会にも恵まれた組織です。ひとつの組織で新しいことを次々に体験できるので、常に新鮮な気持ちで働ける職場だと感じています。

そして、パフォーマンスという分野には、実に多くの技術要素が組み合わさっています。だからこそ技術領域の枠が緩やかで、他の技術領域との間に明確な線引きがありません。その特色と自分のやりたいことを重ねれば、他の技術領域にはみ出して挑戦できることも多くあります。選択肢が多いこと、自分自身の意思をどんどん実行に移せる環境に魅力を感じる方は、ぜひ共に働きましょう。

ニーズが高いデータ移行支援を通じて大規模案件に貢献

──はじめに、薄さんが担当されている業務について教えてください。

データベース移行に対する技術支援を、「あすぽす」を通して提供しています。ここ5年ほどでデータベースの種類が増えてきたこともあり、システムの特性に応じた適切なデータベースを選ぶことの重要性が一層高まっています。

それに加えてオープンソースのデータベースに乗り換えたいという相談も増えており、そういったお客様に対し、私たちはデータベース移行に特化した支援を提供しています。

──これまで携わったなかで印象的なプロジェクトについて教えてください。

ある金融系のお客様に対し、データベースのクラウド移行を支援したプロジェクトが印象に残っています。長年利用していたオンプレミスのシステムをAWSに移行したのですが、非常に巨大なシステムかつ性能要件も厳しかったので、私たちとしてもチャレンジングな内容でした。

オンプレミスのシステムで担保していた高い非機能要件をデータベース上でどう実現するか、オンプレミスからクラウドに移行した際に管理しきれない性能をどうするか。こういった課題を持ちつつ、ネットワークの帯域やコンポーネントのレスポンスを考慮し、目標の性能を出すことが難しかったです。こうした条件下においても無事にクラウド化を実現できたことで、お客様からは喜びの声をいただきました。

プロジェクト全体としては最大1,000名がそれぞれの役割を担い、約3年の月日をかけて進めた大規模なものでした。そのうちデータベース移行に関わる部分はチームメンバー3名が約1年間、集中的に担当しておりましたが、私はチームリーダーとしてプロジェクトの進行管理を担っていました。

──薄さんがそうした仕事のなかで感じる魅力や、やりがいについて教えてください。

24時間365日、絶対に停止や誤作動が許されないようなミッションクリティカルで大規模なプロジェクトに携われるところが最大の魅力です。また、お客様の多くが各業界のリーディングカンパニーや国・政府関連の機関なので、社会のインフラを支えているともいえます。そういった観点でもやりがいや刺激を感じられますね。

目に見える形のマシンはいずれ必ず壊れてしまうものですが、それでもなお動き続けるシステムを提供するのが私たちの役割です。可用性と信頼性を担保する堅固なシステムを作ることについてNTTデータグループは高い技術力と実績を持っていますので、この環境で働くことで技術者としてのレベルは各段に上がると思います。

深い理解と実績を重ねながら“その道”を極めるキャリアパス

──技術戦略部の技術者として働くことで、どのようなスキルや経験が得られますか。

特定のデータベースだけではなく、複数のデータベースに触れられるのが、技術者として恵まれた環境だと思います。私たちが提供する「あすぽす」は業界的に見ても非常にニッチなサービスで、これに携わるには複数のデータベースについて理解しなければなりません。

また、私たちが対応するミッションクリティカルなプロジェクトでは、付け焼き刃の知識では対応できません。技術に対する深い理解・知識は、規模の小さいプロジェクトのなかでは習得が難しいものなので、そういう意味でも規模の大きいプロジェクトに携われるNTTデータグループで働く技術者が得られるスキルの価値は高いです。

また、実際のプロジェクトに限らず、現在私たちのチームではデータベースに特化した学習制度を準備中です。今後ジョインする方には、PostgreSQLを中心とした一通りの基礎スキルをインプットしていただける予定です。

──最後に、技術者がNTTデータグループでどのようなキャリアパスを描けるのか教えてください。

NTTデータグループでは技術力を評価軸とするキャリアパスの選択肢があるので、年齢を重ねても技術者としての道を究め続けることができます。日本の多くのSIerは昇進の道がマネジメントに限られていて、技術的に優れていても技術職から管理職へと移行していくのが一般的です。一方、NTTデータグループでは現場で技術力を発揮し続けたいと希望する技術者に対し、「テクニカル・グレード」という認定制のポジションを用意しています。

ただしテクニカル・グレードの認定基準は、単なる技術力だけでなく、その技術をどうビジネスに生かしたかについても考慮します。そのため、自身が興味を持つ技術領域とお客様のニーズの交点について考える視点も大切です。

私自身も「あすぽす」の売上拡大を担う立場であり、「あすぽす」を通じて技術力を生かすことを前提にテクニカル・グレードというポジションに就いています。

もちろん、技術そのものを追求し続けたい場合は、技術開発本部という別部門にキャリアチェンジすることもできますし、ほかの技術領域にチャレンジするかたちで別チームに異動することも可能です。いずれにせよ、技術者として自分が思い描く理想のキャリアパスを選びやすいのは、NTTデータグループの特徴だと思います。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです