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活気と成長性に満ちた組織文化を育み、お客様に寄り添うIaaS型クラウドサービスのさらなる進化を目指す。

現在、大手法人企業や金融機関、官公庁など業界・業種を問わずあらゆるお客様がシステムのクラウドリフトを進めています。このような中でニーズが高まっているのが、プライベートクラウドとパブリッククラウドを兼ね備えたIaaS(Infrastructure as a Service)型のハイブリッドクラウド基盤サービス「OpenCanvas」です。データセンタ&クラウドサービス事業部の北川淳は、このサービスの担当チームを率い、アセットの進化とビジネスの拡大に取り組んでいます。成長期を迎えているOpenCanvasの特徴や強み、サービスの開発に取り組むメンバーについて、北川が詳しく語ります。

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ミッションクリティカルに応える「堅牢さ」と「柔軟さ」を

ソリューション事業本部の中でも、データセンタ&クラウドサービス事業部はNTTデータが有するデータセンタやクラウドサービスを取り扱うインフラの専門家集団です。この事業部は大きく3つの組織で構成されており、北川が所属するマネージドサービス部門は、データセンタやクラウドサービスに関するコンサルティングやシステム基盤構築からシステム運用までワンストップで提供しています。

そのような中で、北川が企画・開発を担当しているのが、インフラ環境を提供するIaaS型のハイブリッドクラウド基盤サービス「OpenCanvas」です。これは占有型のプライベートクラウドと共有型のパブリッククラウドを掛け合わせたソリューションで、堅牢なセキュリティが大きな強みだと北川は言います。

例えば、OpenCanvasは標準仕様として高い信頼性とセキュリティを実現しているため、セキュリティ確保のためにさまざまな外部機能を連携する必要がありません。

さらに金融機関が扱うさまざまな閉域ネットワークをシームレスに連携できるなど、ミッションクリティカル要件に柔軟に対応する仕様も特徴のひとつです。

北川はこうした強みを追求した背景に、長年にわたって金融機関や自治体向けにシステムやネットワーク基盤を提供してきたNTTデータ独自の実績に加えて、自らの経験も活きていると言います。

私は入社から17年ほど、金融業界のお客様と対面する事業部にいたんです。その経験を通して、経営層と現場の双方のニーズに叶うアセットを目指さなければいけないと学びました。

例えば、役員クラスの方はデータセンタの規模感や万が一の災害対策、生産効率や環境対策など経営感覚に基づいたメリットを重視されますが、エンドユーザーとなる業務担当の方々が求めているのはオンプレミス環境からのスムーズな移行や日常的な使い勝手の良さです。OpenCanvasの開発では、そうした2つの視点を徹底的に意識しています。「お客様に寄り添うクラウド」を目指した機能や対応も我々を選んでいただける大きな特徴だと自負しています。

北川たちの開発スタンスは多くのお客様の支持を生んでいます。実際、政府向けのコミュニティクラウドサービスのベースや金融業界の大規模実証実験に採用されたり、インターネットバンキングやポイントシステムを見えない面から支えたりと、OpenCanvasの活躍のフィールドは着実に拡大しているのです。

社内有数の技術者が、常に身近にいる環境

OpenCanvasは、6年前のリリース以降、現在に至るまで毎年売上20%成長を続けています。プロジェクトは年々拡大しており、本気でお客様に寄り添おうと頑張っているため、「正直、事業部の中でも忙しいチームだと思います」と北川は笑います。しかし、いや、だからこそ、メンバーの間には常に活気が満ちている、とも語ります。

私たちのサービスはまだまだ未完成で、各種ベンダの最新技術など新しいことをどんどん取り入れながら事業を拡大させている真っ最中です。なので、勢いのある環境や常に変化を求めている人財には、非常に面白い担当になっていると思います。

現在、OpenCanvasの担当チームには40名以上が在籍しています。新入社員や経験者採用のメンバーも活躍していますが、そうした新たな仲間たちの多くがメンバーの技術力の高さに驚いたと言います。それもそのはず、このチームは金融分野に特化して基盤技術を手掛けてきたメンバーと、全社横断型で技術的に難度の高いプロジェクトを一手に担う技術革新統括本部出身のメンバーを中心に構成されているからです。

例えば、我々のチームにOpenStackやVMWareなど仮想基盤のスペシャリストがいるのですが、その技術力はおそらくNTTデータ全体でもトップクラスだと思います。それにWindowsやRed Hat Enterprise LinuxといったOSの専門家もいる。これだけの技術スタッフが、ひとつのチームにそろうのはかなりレアかもしれません。

それに彼らはもともと各部署からの技術相談に答える立場でしたから、技術を教えるのもうまいです。こうした人財が常に身近にいることを、テクノロジーが好きな社員ほど喜んでいますね。

OpenCanvas担当ならではの特徴は他にもあります。それは、お客様に対するコンサルティングやプリセールスからシステム開発、運用・維持などのマネージドサービスまでひとつのチームで手掛けていること。これによってメンバーたちは一分野だけでなく、幅広い経験を積むことができると北川は胸を張ります。

私の担当の社員たちには、サービスの1から10まで全部を経験しながら、新しいサービスをみんなで作り上げていこうと話し合っています。

それに一人ひとりの特性はもちろん意識しますが、今後の成長を考えれば積極性や自主性も大切です。なので、本人が「この業務に挑戦したい」と手を挙げた場合はできる限りチャンスを提供して、どんどん刺激を与えることを心がけています。

成長に必要なのは、プロジェクトのフロントに立てる人財

あらゆる業界の企業・団体がシステムのクラウドリフトを進める中、市場のニーズやお客様ごとの課題も変化し続けています。当然、OpenCanvasにもさらなる進化が求められており、北川は新たな取り組みをスタートしています。

私たちは数年先を見据えて目標を設定しており、現在はその達成に向かって前進している最中です。ただし、今のビジネスを拡大させるだけでなく、新たな挑戦もしていきたい。そのために、全メンバーが参加する形で業務ラインとは別にチームを編成し、新規サービスの企画検討を推し進めています。

北川は自らがサービス企画に携わってきた経験を踏まえて、「サイドプロジェクトで柔軟な考えを持つことは、実業務にも必ず良い効果を生む」という信念を持っています。そして、柔軟な思考を持った仲間と共に目指すのは、より活気に満ちあふれた組織像です。

私は若手時代に、オフショア開発の一環でよく中国出張をしていました。当時は中国のビジネスが急激に成長していた時期で、国中がものすごい活気に満ちていた。そんな何事にもバイタリティがあって、前向きにいろんなことに挑戦できる雰囲気を、私も自分の担当チームで作っていきたいと思っています。

もちろん、チャレンジにはトラブルも付き物ですが、「難しいクイズを見つけたぞ、みんなで力を合わせて解こう!」とポジティブにぶつかっていけるようなチームであり続けたいです。

成長期を迎えている今、北川はどんな新戦力を求めているのでしょうか。率直に尋ねると、「経験やスキルの面では、プロジェクトのフロントに立ってコンサルティングやお客様対応ができる方と一緒に働きたい」と答えてくれました。

すでに、お客様が求めるアセットを“作れる”人間は数多く在籍しています。ただ、お客様と真摯に向き合いながらアセットを“考えられる”人財や、そのアセットをお客様にしっかり“届けられる”人財はもっと必要だと考えています。

それに組織としてさらなる成長を目指すためには、インフラや基盤の知識に長けたPMの参画も欠かせません。そうした即戦力の経験をお持ちの方と出会えたら非常にうれしいですし、一緒に力を合わせてビジネスを拡大していきたいですね。

これからもハイブリッドクラウド基盤サービスOpenCanvasは、担当チームの人財たちと共に進化と変化の道を突き進んでいきます。その道のりは決して平坦ではなく、さまざまな困難やハードルが待っていることでしょう。そうした状況にも粘り強く、責任感を持って取り組める方ならば、きっと想像以上のやりがいと他では得難いキャリアを実現できるはずです。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです