幅広いソリューションを提供できる環境を求めて、異業種からITの世界へ
加藤が新卒で入社したのは電子部品メーカー。配属となった海外営業部では、製品仕様の調整や納期管理、トラブル対応までを一貫して担当していました。グローバル市場を相手に第一線で活躍していた加藤のキャリアは傍目には順風満帆に見えますが、実は人知れずキャリアにもどかしさを感じていたそう。当時の思いをこう振り返ります。
前職では想像以上に顧客と接する機会が限られていたことや、取り扱える製品やソリューションも限定的であったことから、“もっとお客様の課題により深く入り込んで解決がしたい”という思いを抱くようになりました。そのために、幅広いソリューションを扱える環境で働きたいと思ったことが転職の理由です。
「これから社会の仕組みの中心になるのは、きっとITに違いない」。そう確信していた加藤はIT業界への転身を決意しました。なかでも、より深くお客様の課題解決に貢献したいという意欲を持っていた加藤にとって、最新技術を活用したダイナミックな案件を手掛けるNTTデータの環境は特に魅力的に映ったそうです。
テクノロジーを起点とした多様なITソリューションを扱える土壌があり、それをお客様へ直接提案することができるNTTデータは理想的な環境でした。加えて、NTTデータはグローバル領域において着実に成長を遂げており、将来的に海外市場にも関わっていきたいという私の志向とも合致していました。また、選考を通じて“オープンでフラットな社風”であることも強く感じることができ、個人の挑戦を後押ししてくれるイメージも湧きましたね。
とはいえ、IT業界はまったくの未経験だった加藤。入社直後は不安もあったようですが、資格取得のための支援や研修といった会社の育成体制、周りの社員たちからの手厚いサポートが心強かったと語ります。
まずはお客様と対等に話せるレベルまでITの知識を引き上げる必要があったので、今できることに毎日全力で取り組みました。例えば、業務で不明点があれば都度ノートにまとめてオリジナルのリストを作成したり、資格取得を目指して試験勉強に励んだり……。
今でも年間2つ以上の資格取得を継続しつつ、自分で調べても理解できないことは同僚のエンジニアに質問して知識を補完しています。社内には各分野のプロフェッショナルがいて、誰に聞いても丁寧に教えてくれるので、とても恵まれた環境で働けていると感じますね。周囲の方々には、本当に感謝しています。
役割を超えたチームワークが、信頼と案件の成功につながっていく
加藤が現在担当しているのは、データセンターやクラウドを中心としたITインフラサービスのソリューション営業。顧客の業界特性や経営課題を踏まえた上で最適なインフラ構成を提案し、社内のエンジニア部門と連携しながら構築・運用までを一気通貫で支援しています。
単なるソリューション営業に留まらず、上流から下流までフルセットでお客様の課題を根本から解決に導くことがこの仕事の特長です。経営者の方へ向けて何十億という規模の提案をする機会もあり、大きなやりがいを感じています。
最近は生成AIを用いたデータ活用の普及などトレンドの変化もあり、インフラの活用方法について経営視点での課題解決に向けた提案が求められるようになりました。都度学び外部環境の変化にも対応しながら、パッケージではなくNTTデータや自分ならではの付加価値を乗せた提案ができることも、この仕事の醍醐味ですね。
一方、NTTデータで経験を積む中で、「“チームワークの大切さ”に気付いた」と加藤は語ります。お客様にとって本当に価値のあるITソリューションを提供するためには、エンジニアをはじめとした社内メンバーとのチームワークが必要不可欠。まさに、営業とエンジニアの協働によって成果創出につながった、こんなエピソードがあります。
あるRFP対応案件を担当していたときのこと。営業とエンジニアの垣根を超えてお互いの担当領域を積極的にカバーし合い、何度もすり合わせを重ねながら提案書をブラッシュアップしました。そうしたところ、この行動が提案内容の質の向上だけでなく、お客様からも「一体感があるチーム」として好印象をいただくことにもつながったんです。役割を越えた協力関係が信頼と成果に直結することを実感しました。
年次や立場に関係なく誰もが意見を発信し合えるオープンでフラットな環境は、NTTデータの企業文化とも言えます。さらに、働き方の柔軟さもNTTデータの大きな特長。加藤の部署では出社よりもテレワークの比率が高く、加藤自身も関西で勤務しながら営業間やエンジニアとのやりとりをチャットやリモート会議で行い、円滑にコミュニケーションを図っているそうです。
1年前に双子の子どもが生まれた際には、3カ月間の育児休業を取得しました。育休や有給休暇は“取得するもの”といった風土が根付いているので、子どもと触れ合う時間や自身の勉強時間も確保できています。プライベートの変化にも柔軟に対応できる環境で、転職してよかったと心から思いますね。
基本に忠実に。積み上げたキャリアを掛け合わせ、可能性を広げていく
めまぐるしく変化するトレンドやお客様のニーズに応えるべく、NTTデータでは、生成AIを活用した自社製品など新たなソリューション開発を積極的に行っています。既存のソリューションに依存しない新たな取り組みの積み重ねによって、グローバル領域においても着実に成長を遂げてきました。
そんな中、将来的には海外市場に挑戦したいと語っていた加藤。今後のビジョンについて、「これまで培ってきた経験とスキルを掛け合わせて、グローバル領域でのソリューション企画や営業活動に挑戦したい」と力強く語ります。
NTTデータはグループ全体でグローバル展開を強化しており、自身の挑戦意欲に応えてくれる環境も整っています。そのため、前職の海外営業と現職のインフラ領域の営業、この両方の知見を掛け合わせて、より広い視点で海外市場に貢献していきたいと思っています。私がこれまで大切にしてきた、“お客様の期待を超える付加価値を提供する”という軸をぶらさずに、これからは世界に向けて、より多くのお客様に価値を届けていきたいですね。
グループ会社であるNTT DATA, Inc.では主に海外のお客様に向けたソリューションを展開しているなど、NTTデータでは多様なキャリアの選択肢が広がっています。加藤はこうしたグローバルに活躍できる舞台を次なるキャリアステップとして、「この恵まれた環境に感謝しつつ、世界に通用する価値提供を目指し、自ら機会をつかみにいきたい」と話します。
この目標を叶えるためにも、学び続ける、お客様や仲間に誠実であるといった“基本行動”を意識し続けていきたいですね。これら一つひとつの行動は今の自分を創りあげた重要な要素だと思っていますし、お客様への質の高い提案や、社内での関係強化、ひいてはお客様の課題解決につながると信じています。今後も基本に忠実に、自分自身の介在価値や可能性を広げていきたいですね。
幅広いソリューションやアセットを駆使して、多種多様なお客様の課題解決を行うNTTデータ。これから先、生成AIをはじめとする最先端テクノロジーを活用したソリューション提案は、さらに需要が高まっていくことでしょう。まさにこれから5年先、10年先の世の中の仕組みをつくる担い手として、加藤は歩み続けます。
